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前場に注目すべき3つのポイント~米ハイテク株高の流れにより、いったんグロースシフトへ~

2021/3/10 8:50 FISCO
*08:50JST 前場に注目すべき3つのポイント~米ハイテク株高の流れにより、いったんグロースシフトへ~ 10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:米ハイテク株高の流れにより、いったんグロースシフトへ ■くら寿司、1Q営業利益31.3%減 8.23億円、コンセンサス下回る ■前場の注目材料:関西電力、法人向けテレマティクス参入、スマホ活用でコスト低減 ■米ハイテク株高の流れにより、いったんグロースシフトへ 10日の日本株市場は、グロース株優位の相場展開が見込まれる。9日の米国市場はNYダウが30ドル高と小幅に続伸する一方で、ナスダックは464ポイント高と大幅に反発した。経済協力開発機構(OECD)が2021年世界、米国経済の成長見通しを引き上げたほか、1.9兆ドル規模の追加経済対策案が数日中に成立する見込みとなったため期待感が高まった。また、米国債相場が堅調に推移し、長期金利の上昇が一段落したためハイテクを見直す流れが強まっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円高の29215円。円相場は1ドル108円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行の展開となり、日経平均は29000円を固める流れが見込まれよう。足元で指数インパクトの大きい値がさ株の弱い値動きが続いていたが、ナスダックの大幅な反発を受けて、ハイテク株への押し目買いの流れが期待されそうである。また、テスラが20%近く上昇しており、足元で調整が強まっているマザーズなどの中小型株への物色にも向かわせそうである。 もっとも、週末の先物オプション特別清算指数を控え、海外勢はロールオーバー中心の取引であるため、積極的なポジションは取りづらいところである。買い一巡後に値動きが鈍るようだと、短期のヘッジファンド等による仕掛け的な売買によって大きく振らされる可能性もあるため、短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりそうだ。とはいえ、VIX指数はボトム圏での推移が続いていることもあり、リスク選好のなかで大きく下振れする場面においては、押し目買いの流れも次第に膨れてくるだろう。 週内はSQ要因から手掛けづらい需給状況であるが、SQ通過後の需給改善を意識した物色も次第に高まることが期待される。足元の調整で期末に向けた配当狙いなどの動きも出てくることが見込まれる。荒い値動きながらも、次第に対応してくるだろう。 ■くら寿司、1Q営業利益31.3%減 8.23億円、コンセンサス下回る くら寿司<2695>は第1四半期決算を発表。売上高は前年同期比8.2%増の388.61億円、営業利益が同31.3%減の8.23億円だった。コンセンサス(16億円程度)を下回っている。2020年11月には、入店から退店まで店員と対面せずにサービスの提供が可能となる非接触サービスを標準装備した「スマートくら寿司」1号店を東京東村山店にオープンした。店舗開発については、国内10店舗、米国3店舗、台湾4店舗の計17店舗を出店。米国子会社(KSU)において、飲食店における店内飲食の座席数制限や禁止が継続するなど厳しい営業制限の影響によりKSUの売上高は前年同期比半減し、経常損失は6億6400万円となり連結の経営成績に大きく影響した。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(29027.94、+284.69) ・NYダウは上昇(31832.74、+30.30) ・ナスダック総合指数は上昇(13073.82、+464.66) ・シカゴ日経225先物は上昇(29215、大阪比+145) ・SOX指数は上昇(2932.21、+169.46) ・VIX指数は低下(24.03、-1.44) ・米長期金利は低下 ・日銀のETF購入 ・海外コロナワクチン接種の進展 ・世界的金融緩和の長期化 ・NTN<6472>風力用大型軸受2倍、国内2工場設備改造 ・三洋化成<4471>全樹脂電池集電体を量産化、三洋化成とグンゼが覚書 ・テルモ<4543>ワクチン1瓶7回分、注射器開発 ・バローHD<9956>食品スーパーのバローHD、アマゾンと連携 ・三井物産<8031>BCP対応エネ管理提案、太陽光パネル・蓄電池活用 ・丸紅<8002>ウルトラキャパシター開発のエストニア社に出資 ・豊田通商<8015>コートジボワールのデジタル交通基盤社に出資 ・日特殊陶<5334>新オフィス棟を8月稼働、DX・脱炭素推進 ・ニコン<7731>ロボハンド用カメラ開発、高速画像制御 ・安川電<6506>新型ACサーボ、分解能4倍で装置精度向上 ・中村超硬<6166>ダイヤモンドワイヤ新型機、4本同時に高品位生産 ・ホソカワミクロン<6277>大阪工場刷新し来月操業、組み立てピット拡大 ・日揮HD<1963>工場・施設需要を開拓、専任部署設置 ・航空電子<6807>サブシックス帯利用可能なローカル5Gアンテナ開発 ・トクヤマ<4043>成長路線にカジ、「電子」「健康」「環境」に重点 ・冶金工<5480>高ニッケル耐熱合金を拡販、多結晶シリコン製造装置向け ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・10:30 中・2月消費者物価指数(前年比予想:-0.3%、1月:-0.3%) ・10:30 中・2月生産者物価指数(前年比予想:+1.5%、1月:+0.3%) 《ST》
関連銘柄 17件
1963 東証プライム
1,318
11/22 15:30
+14.5(%)
時価総額 342,178百万円
日揮、日揮グローバルなどを傘下に収める持株会社。独立系。総合エンジニアリング業界で国内トップ。LNGプラント建設に強み。機能材製造事業も展開。配当性向30%目途。機能材製造事業では機能性塗料材の拡販図る。 記:2024/08/05
2695 東証プライム
3,840
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 158,976百万円
回転寿司チェーン「無添 くら寿司」を国内外で展開。大阪府堺市に本社。化学調味料など添加物を排除した商品を提供。出店形態は直営店のみ。店舗数は国内外で660店舗超。国内では人気アニメ等とのコラボ企画実施。 記:2024/09/01
4043 東証プライム
2,734
11/22 15:30
+86(%)
時価総額 197,089百万円
1918年創立の総合化学メーカー。苛性ソーダ、ソーダ灰等の製造・販売を行う化成品が主力。セメント、多結晶シリコン、医療診断システム等も手掛ける。電子先端材料等を成長事業に位置付け。化成品等の効率化進める。 記:2024/10/08
4471 東証プライム
4,010
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 94,375百万円
機能化学品メーカー。高吸水性樹脂、界面活性剤等が主要製品。永久帯電防止剤、アルミ電解コンデンサ用電解液など高シェア製品多数。配当性向30%以上目処。中期経営計画では26.3期営業利益150億円目標。 記:2024/06/09
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
5334 東証プライム
4,823
11/22 15:30
-34(%)
時価総額 960,973百万円
自動車関連事業が主力。スパークプラグ、排気ガス浄化システム用酸素センサで世界トップシェア。半導体製造装置部品、酸素濃縮装置等も。自動車関連分野は高付加価値製品の拡販図る。30.3期売上7500億円目標。 記:2024/06/03
5480 東証プライム
3,995
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 61,911百万円
大手ステンレス鋼メーカー。1925年創業。ステンレス鋼、床用ステンレス鋼板、高耐食鋼・合金、耐熱鋼・合金等を手掛ける。NASブランドで知られる。中国、インドなどのターゲット市場で高機能材の拡販図る。 記:2024/09/02
6166 東証グロース
400
11/22 15:30
-7(%)
時価総額 4,408百万円
化学繊維用紡糸ノズル事業が主力。耐摩耗部品などの特殊精密機器事業、半導体・難削材向けダイヤモンドワイヤの製造・販売等も。25.3期は増収計画。特殊精密機器事業では自動車部品メーカーからの受注拡大図る。 記:2024/06/28
6277 東証プライム
3,945
11/22 15:30
+50(%)
時価総額 62,059百万円
粉体処理機器メーカー最大手。高機能フィルム製造装置等のプラスチック薄膜関連事業、自社ブランドの化粧品や育毛剤等も。大阪府枚方市に本社。粉体関連事業では原薬など医薬分野が順調。グローバル販売網の拡大図る。 記:2024/10/20
6472 東証プライム
246.8
11/22 15:30
+2.3(%)
時価総額 131,412百万円
大手ベアリングメーカー。1918年創業。ハブベアリング、ドライブシャフトで世界シェアトップクラス。ロボット用モジュール等も手掛ける。27.3期売上高8300億円目標。アフターマーケットビジネスの拡大図る。 記:2024/06/29
6506 東証プライム
4,157
11/22 15:30
-70(%)
時価総額 1,108,630百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6807 東証プライム
2,695
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 189,467百万円
NEC系のコネクタメーカー。携帯機器、自動車向け売上比率が高い。ユーザー・インターフェース・ソリューション、加速度計、ジャイロ等も手掛ける。26.3期売上2600億円目標。コネクタは新市場・顧客開拓図る。 記:2024/08/27
7731 東証プライム
1,845.5
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 648,651百万円
大手光学機器メーカー。カメラと半導体やFPDの露光装置で世界トップクラス。眼科領域の顕微鏡等も製造、販売する。業務用カメラの米レッド社買収。カメラや半導体露光装置が堅調。開発費などが重し。医療事業に注力。 記:2024/07/28
8002 東証プライム
2,395.5
11/22 15:30
+6.5(%)
時価総額 4,015,766百万円
大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
8015 東証プライム
2,654
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 2,818,999百万円
トヨタグループの総合商社。2006年にトーメンと合併。自動車関連、アフリカビジネスに強み。ラオス首都空港国際線ターミナルの運営等にも携わる。モビリティ部門は順調。27.3期ROE13%以上維持が目標。 記:2024/06/13
8031 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
9956 東証プライム
2,130
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 114,992百万円
食品スーパーマーケットの「バロー」を中核とする持株会社。ドラッグストア事業やホームセンター事業、スポーツクラブ事業等も手掛ける。配当性向30%目処。27.3期売上9100億円目標。成長エリアへの進出図る。 記:2024/07/08