マーケット
4/26 15:15
37,934.76
+306.28
38,239.66
+153.86
暗号資産
FISCO BTC Index
4/29 20:13:54
9,743,362
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~注視すべきは「マネー変調」に「未来図」

2021/2/26 12:26 FISCO
*12:26JST 後場に注目すべき3つのポイント~注視すべきは「マネー変調」に「未来図」 26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は急反落、注視すべきは「マネー変調」に「未来図」 ・ドル・円は下落、日本株の急落で円買いも ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■日経平均は急反落、注視すべきは「マネー変調」に「未来図」 日経平均は急反落。722.10円安の29446.17円(出来高概算7億3000万株)で前場の取引を終えている。 25日の米株式市場でNYダウは大幅反落し、559ドル安となった。7年債入札結果の不振などから長期金利が一時1.61%まで急上昇し、幅広い銘柄に売りがでた。特にハイテク株の下げがきつく、ナスダック総合指数は3.5%の下落。「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)は28.89(+7.55)に上昇した。本日の東京市場でもリスク回避目的の売りが先行し、日経平均は414円安からスタートすると、朝方には一時29219.15円(949.12円安)まで下落。その後、米長期金利の伸び悩みを受けて押し目買いが入り、29000円台半ばでもみ合う展開となった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ソニー<6758>といった売買代金上位が軒並み軟調。アドバンテス<6857>は5%を超える下落となっている。業績下方修正を発表した西武HD<9024>も下げが目立つ。また、成長期待の高かったIT・インターネット関連株などは特に売りがかさみ、GMOペパボ<3633>やSansan<4443>が東証1部下落率上位に顔を出している。一方、売買代金上位では武田薬<4502>が小幅ながら逆行高。メガチップス<6875>は業績上方修正を好感した買いが入り、スマートフォンゲームの共同開発を発表したエイチーム<3662>はストップ高水準で前場を折り返した。 セクターでは、全33業種がマイナスとなり、その他製品、不動産業、電気機器、ガラス・土石製品、建設業などが下落率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の79%、対して値上がり銘柄は18%となっている。 前日の米金融市場の急変を受け、本日の日経平均は朝方に一時900円を超える下落となった。その後は米長期金利の伸び悩みもあっていったん下げが一服。29000円台に位置する25日移動平均線近くまで調整し、押し目買いを拾う動きも出やすかったのだろう。とりわけマザーズ指数の戻りが大きいところを見ると、買いの主体は個人投資家と考えられる。日経平均が節目の3万円台を回復すると高値警戒感も広がったが、その後の下落局面では日経レバETF<1570>の信用買いが膨らみ、個人投資家の押し目買い意欲が根強いことが窺えた。前日ジャスダック市場に新規上場したアピリッツ<4174>、また本日マザーズ市場に新規上場したcoly<4175>はいまだ買い気配が続いており、ここだけ見れば個人投資家の物色意欲は旺盛な印象だ。 ただ、マザーズ指数に比べ日経平均の戻りが鈍いところを見ると、海外勢を含む大方の機関投資家は静観ムードなのかもしれない。 このところ「米長期金利の上昇は『良い』か『悪い』か」といった議論が多く見受けられたが、筆者にはやや違和感があったし、おそらく市場参加者の多くも同様であったと考えている。実際、金利上昇で逆風が強まると目されているマザーズの新興株には押し目買いの動きも出ている。問題は「金利上昇などの直近の動きが金融市場や経済にどのような影響をもたらすか」であり、市場参加者の関心もそこにあるのだろう。 そのうえでまず警戒されるのは「マネーの変調」だ。実際、急変が生じているのは株式市場や米国債市場だけではない。マネー変調の影響が色濃く出る投資不適格級の「ジャンク債」を扱う上場投資信託(ETF)、新興国通貨なども軒並み下げがきつい。これらでダメージを受けた投資家の持ち高を手仕舞う動きは他市場にも波及する可能性がある。 コロナショック後の戻り相場で多くの機関投資家が学んだことは、おそらく「できる限り上昇相場に踏みとどまること」だろう。でないと一定期間内のベンチマーク(指標)対比でのパフォーマンスが劣ってしまう。また、コロナショック後に投資を始めた個人投資家の多くは急落をまだ知らないだろう。これらは下落局面で株価変動率(ボラティリティ)を高める要因となる可能性がある。 また、昨日の当欄で述べたが、市場参加者の目線はさらにその先の「コロナ後の経済」にあるのかもしれない。ここ数日の米連邦準備理事会(FRB)高官の発言は金利上昇やインフレの加速を警戒・けん制する内容ではなかった。今週に入り明らかに値動きが強かったのは、景気敏感系というより商品高の恩恵を受ける銘柄だったとの印象もある。重ねて言うが、本日と同様に日経平均が大きく下落した一昨日、逆行高を演じたのが不動産株やファーストリテだったのは市場が描く「未来図」だと思えてならない。 (小林大純) ■ドル・円は下落、日本株の急落で円買いも 26日午前の東京市場でドル・円は下落。前日から急激に上昇している米長期金利が失速し、不安定な市場環境に警戒感が広がった。また、日経平均株価は前日比700円超安と急落したことから、リスク回避的な円買いも観測。目先も金利や株価を注視する展開となろう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円96銭から106円43銭、ユーロ・円は128円98銭から129円52銭、ユーロ・ドルは1.2138ドルから1.2184ドルで推移。 ■後場のチェック銘柄 ・国際のETF VIX短期先物指数<1552>、G−FACTORY<3474>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・2月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く) :前年比-0.3%(予想:-0.4%、1月:-0.5%) ・日・1月鉱工業生産速報値:前月比+4.2%(予想:+3.8%、12月:-1.0%) 【要人発言】 ・オアNZ準備銀行総裁 「必要ならマイナス金利など一段の緩和策を講じる用意」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 15件
3474 東証グロース
445
4/26 15:00
-6(%)
時価総額 3,017百万円
出退店支援や外国人材紹介などを通じて飲食店経営を支援。自ら飲食店経営も。24.12期は物件情報サポートの契約増や前期出店飲食店の貢献で二桁増収を計画。だが採用費・人件費増や出店費用が利益を圧迫する見込み。 記:2024/04/05
3633 東証スタンダード
1,359
4/26 15:00
+7(%)
時価総額 7,432百万円
レンタルサーバやEC支援サービスを展開。ハンドメイド通販「ミンネ」も。GMOグループ。ホスティング事業は堅調。レンタルサーバーサービスは顧客単価が上昇。23.12期通期は増収。24.12期は黒字転換計画。 記:2024/02/13
3662 東証プライム
626
4/26 15:00
+3(%)
時価総額 12,388百万円
スマホ向けゲーム・アプリや比較サイト・情報サイト・ECサイトなどを手掛けるIT企業。車査定・車買取や引越し比較、結婚式場情報、カードローン総合検索などを展開。自転車小売事業譲渡の影響で、中間期は足踏み。 記:2024/03/27
4174 東証スタンダード
1,149
4/26 15:00
+10(%)
時価総額 4,675百万円
ECサイトやWebシステムの受託開発が柱。オンラインゲームやIT人材派遣も。24.1期3Qは受託開発が好調。IT人材派遣も好伸して増収増益に。ゲーム「姫式Project」新作は24年半ば頃にリリース予定。 記:2024/02/06
4175 東証グロース
917
4/26 13:20
-15(%)
時価総額 5,046百万円
モバイルオンラインゲーム会社。女性向けゲームコンテンツの企画、開発、運営に加え、グッズ販売やIP利用許諾等を行う。ゲームは売上足踏み。ブレイクマイケース、協業案件の費用も先行。24.1期3Qは業績苦戦。 記:2024/01/27
4443 東証プライム
1,472
4/26 15:00
+25(%)
時価総額 184,029百万円
柱の法人向け名刺管理サービスは営業DXサービスに進化中。インボイス管理サービスなども。24.5期上期はインボイス管理の有料契約件数が倍増。営業DXの契約件数や名刺アプリの利用者数も順調に増えて収益急改善。 記:2024/02/06
4502 東証プライム
4,089
4/26 15:00
-1(%)
時価総額 6,469,922百万円
製薬最大手。糖尿病治療薬のピオグリタゾン、消化性潰瘍治療剤のランソプラゾールなどを展開。希少疾患部門は売上増。フォン・ヴィレブランド病治療剤「ボンベンディ」は米国で需要増。24.3期3Q累計は増収。 記:2024/02/10
6758 東証プライム
12,770
4/26 15:00
+10(%)
時価総額 16,104,017百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6857 東証プライム
5,389
4/26 15:00
+47(%)
時価総額 4,128,885百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6875 東証プライム
3,545
4/26 15:00
+105(%)
時価総額 77,877百万円
特定用途用LSIファブレスメーカー。ゲーム機器、デジカメ向け画像処理、事務機器、有線通信用LSIなどを展開。新規LSI事業の立ち上げに経営資源集中。24.3期3Q累計ではASIC事業の需要が堅調。 記:2024/02/22
7974 東証プライム
7,649
4/26 15:00
+243(%)
時価総額 9,933,680百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
34,230
4/26 15:00
+630(%)
時価総額 16,143,998百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9024 東証プライム
2,480
4/26 15:00
+2.5(%)
時価総額 802,188百万円
東京西部・埼玉地盤の鉄道会社。傘下のプリンスホテルは運営に軸足。不動産や遊園地経営も。ホテル・レジャー事業は堅調。インバウンド需要の取り込みや値上げ効果などが寄与。24.3期3Q累計は大幅営業増益。 記:2024/02/23
9983 東証プライム
41,390
4/26 15:00
-150(%)
時価総額 13,171,167百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,782
4/26 15:00
+179(%)
時価総額 13,408,028百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10