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買い戻し先行も、手掛かり材料に乏しく上値は重い【クロージング】

2021/2/22 16:04 FISCO
*16:04JST 買い戻し先行も、手掛かり材料に乏しく上値は重い【クロージング】 22日の日経平均は4営業日ぶりに反発。138.11円高の30156.03円(出来高概算12億5043万株)で取引を終えた。前週末の米国株高などを映して買い戻しの動きが先行した。景気敏感株や指数寄与度の高い値がさ株などを中心に値を上げるものが増加した。また、コロナ後の世界的な景気回復に対する期待感は根強く、半導体関連など主力処への押し目買い意欲も強い状況。ただ、休日の谷間ということ、新規の買い手掛かり材料も見当たらないことなどから、目先の利益を確保する動きが散見され、買いが一巡した後は上げ幅を縮めた。 東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1500を超え、全体の7割を占めた。セクター別では、空運の上昇率が5%を超えたほか、海運、非鉄金属、金属製品など27業種が値上がりした。一方、精密機器、医薬品、食料品、その他製品など6業種が値下がりした。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、リクルートHD<6098>、アドバンテス<6857>、コナミHD<9766>が堅調。一方、ダイキン<6367>、テルモ<4543>、オリンパス<7733>、ファナック<6954>が軟調だった。 前週末の米国市場は、米大手半導体製造企業の好決算を背景にSOX指数が2%超上昇したことなどから、東京市場でも半導体関連銘柄中心に買いが先行した。また、新型コロナウイルスワクチンが1回の接種でも高い予防効果が得られたというイスラエルでの研究結果が伝えられるなか、経済活動の早期正常化につながるとの期待感につながった。こうした流れから非鉄、鉄鋼、銀行などの景気敏感株にも買い気が波及したほか、暗号資産であるビットコインが一時600万円台まで上昇したことから、ビットコイン関連株にも買いが及んだ。 時間外取引では、米10年債利回りが1.38%超と通常取引の終値を上回って推移するなど、長期金利の上昇基調は続いており、今後も米金利動向は気掛かりだ。また、日経平均は昨年9月以降、月末最終営業日は大きく下落するという傾向が続いている。2月も同様のアノマリーになるのではないかとの警戒感がくすぶっている状況であるため、積極的に上値を買い上がる動きにはつながりにくい面もありそうだ。ただ、コロナ収束後の世界的な景況感の改善への期待は根強く残っているだけに、中長期的な上昇トレンドに対する見方は不変。そのため、こうした強弱感が対立するなかにおいては、目先は利食い売りをこなしながら底堅い展開が続きそうだ。 《FA》
関連銘柄 9件
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
9,824
11/22 15:30
+288(%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7733 東証プライム
2,458.5
11/22 15:30
-19.5(%)
時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9766 東証プライム
14,675
11/22 15:30
+375(%)
時価総額 2,105,863百万円
モバイルゲーム、家庭用ゲーム等を手掛けるデジタルエンタテインメント事業が主力。スロットマシンやアミューズメントマシンの製造・販売等も行う。配当性向30%以上目処。パワフルプロ野球2024-2025を発売。 記:2024/08/12
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17