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後場に注目すべき3つのポイント~警戒感あれど目線は「買える理由」へ

2021/2/16 12:24 FISCO
*12:24JST 後場に注目すべき3つのポイント~警戒感あれど目線は「買える理由」へ 16日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅続伸、警戒感あれど目線は「買える理由」へ ・ドル・円はじり高、日本株高で円売り主導 ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は大幅続伸、警戒感あれど目線は「買える理由」へ 日経平均は大幅続伸。480.04円高の30564.19円(出来高概算7億株)で前場の取引を終えている。 15日の米株式市場はプレジデントデーの祝日で休場だった。ただ、欧州市場では主要株価指数が揃って上昇。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで145円高からスタートした。企業業績の改善に加え、新型コロナウイルスワクチンの普及や米経済対策の早期成立に対する期待から先高観がなお強く、日経平均は寄り付き後も上げ幅を拡大。この日の高値圏で前場を折り返した。 個別では、三井住友<8316>やエムスリー<2413>が4%超、三菱UFJ<8306>が5%の上昇。エムスリーは一部証券会社の目標株価引き上げが観測されている。投資判断引き上げ観測のスクリン<7735>は5%超の上昇。決算発表銘柄ではユニチャーム<8113>などが大きく買われている。その他、売買代金上位は任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、ソニー<6758>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>など全般堅調。また、セレス<3696>などがストップ高を付け、東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、トヨタ自<7203>や日産自<7201>が軟調で、キーエンス<6861>は小安い。電通グループ<4324>は決算を受けて4%超の下落。また、WSCOPE<6619>などが東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、銀行業、鉱業、海運業などが上昇率上位。半面、金属製品、水産・農林業、輸送用機器などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の43%、対して値下がり銘柄は52%となっている。 日経平均は前日の3万円台回復後も上昇の勢いが衰えず、バブル崩壊後の戻り高値を連日で大きく更新している。先週末と比べると既に1000円を超える大幅上昇だ。 前日の先物手口を見ると、ゴールドマン・サックス証券が日経平均先物、東証株価指数(TOPIX)先物ともに買い越しトップだった。同証券は1月最終週から2月第1週の香港株安局面で売り越しが目立っていた。全体としては特に日経平均先物の売買高が膨らんだ印象だ。春節(旧正月)の連休で中国本土市場は11日から17日まで休場。香港市場も12日、15日と休場だった。こうした東アジアの主要市場が休場の間、日本株で持ち高のヘッジ目的の取引が行われるケースは過去にもあった。大方の予想以上に急ピッチの日経平均3万円台乗せにはこうした事情があったのかもしれない。 とはいえ、「イレギュラーな上昇だった」だけで片付けられるものでもない。まず12日に東京証券取引所が発表した2月第1週(1-5日)の投資部門別売買状況によれば、外国人投資家は現物株・株価指数先物の合計で7438億円の買い越しだった。米過剰投機問題や中国人民銀行(中央銀行)の金融引き締め観測に揺れた1月第4週(25-29日)は1822億円の売り越しだったが、海外勢の日本株に対する買い意欲の強さが改めて確認された格好だ。 また、指標面でも日経平均の上昇を正当化することは可能だろう。日本経済新聞社が発表している日経平均の株価収益率(PER)から逆算される予想1株当たり利益(EPS)は、1カ月前の1月15日時点で1092.27円。それが2月15日時点では1298.41円となった。2020年10-12月期の決算発表を通過して200円あまり増額されたことになる。これに伴い株価純資産倍率(PBR)は1.25倍から1.31倍に上昇し、日経平均の3万円台乗せにつながった。 もちろん決算発表一巡で1株指標の改善は一服するが、良好な企業業績や市場環境を考慮すると、日経平均PBRは直近のピークである2018年1月の13倍台後半まで上昇する可能性が十分あるかもしれない。この場合、日経平均は31500円程度となる。 前引け時点での東証1部銘柄の騰落状況では値下がり銘柄の方が多く、2月第1週の個人投資家の売買状況は現物株・株価指数先物の合計で4511億円の売り越しだ。昨年10月末時点からは7000円超、年初来でも3000円近い日経平均の大幅上昇に警戒感は拭いづらいだろう。ただ、今はまだ「買える理由」に市場参加者の目が向いている局面だ。かねて述べているとおり、「短期的に強気」との姿勢に変わりはない。 (小林大純) ■ドル・円はじり高、日本株高で円売り主導 16日午前の東京市場でドル・円はじり高。リスク選好ムードでドル売りが先行。ただ、日経平均株価の一段高で円売り主導の展開に。ランチタイムの日経平均先物は上げ幅を拡大し、目先の日本株高継続への思惑で安全通貨売りが強まった。ドル・円は一時105円60銭付近に浮上している。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円32銭から105円58銭、ユーロ・円は127円74銭から128円23銭、ユーロ・ドルは1.2126ドルから1.2146ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ChinaAMC CSI 300 Index ETF-JDR<1575>、FRONTEO<2158>など、9銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ユーロ圏・12月鉱工業生産:前月比-1.6%(予想:-0.8%、10月:+2.6%←+2.5%) 【要人発言】 ・豪準備銀行(議事要旨) 「当面は大規模な金融政策支援が必要」 「金融刺激策の撤回を検討するのは時期尚早」 <国内> ・13:30 12月第3次産業活動指数 (前月比予想:-0.6%) <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 17件
2158 東証グロース
600
11/22 15:30
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時価総額 23,614百万円
eディスカバリサービスなどのリーガルテックAI事業が主力。不正検知システム「KIBIT Eye」などを手掛けるAIソリューション事業も展開。塩野義製薬と業務提携。リーガルテックAI事業は受注数が着実増。 記:2024/10/13
2413 東証プライム
1,425
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 967,675百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
3696 東証プライム
2,640
11/22 15:30
+311(%)
時価総額 31,904百万円
国内最大級のポイントサイト「モッピー」の運営等を行うモバイルサービス事業が主力。DX化支援、ブロックチェーン関連事業等も。モッピーの会員数は525万人超。ブロックチェーン関連はステーキングサービスが順調。 記:2024/06/15
4324 東証プライム
3,744
11/22 15:30
-17(%)
時価総額 1,011,498百万円
国内最大の広告代理店。世界145以上の国・地域で事業展開。メディア確保力、広告企画力などが強み。配当性向35%目標。内部投資で競争力、ケイパビリティの強化を図る。中国などでのコアビジネス再建に注力。 記:2024/07/08
6619 東証プライム
327
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 18,031百万円
リチウムイオン二次電池用セパレータの製造、販売を行う。イオン交換膜事業等も手掛ける。売上構成比は車載向けが6割超。欧米、アジア地域のEV用電池メーカーなど新規顧客開拓図る。製品競争力の強化等にも注力。 記:2024/07/28
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7203 東証プライム
2,664.5
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-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
9,067
11/22 15:30
-31(%)
時価総額 921,117百万円
半導体機器の製造、販売等を行うSCREENセミコンダクターソリューションズが中核の持株会社。バッチ式洗浄装置やスピンスクラバーなどで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。DX推進による生産性向上図る。 記:2024/08/22
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
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時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8113 東証プライム
3,831
11/22 15:30
-24(%)
時価総額 2,378,415百万円
大手衛生用品メーカー。生理用品、ベビー用紙おむつで国内トップシェア。ペットケア用品、業務用食品包装資材等も。海外売上高比率は6割超。大人用排泄ケア用品は東南アジア地域で商品ラインアップの拡充図る。 記:2024/06/29
1,825
11/22 15:30
+19(%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
3,663
11/22 15:30
+64(%)
時価総額 14,375,561百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17