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後場に注目すべき3つのポイント~「シナリオ定まった」ムードにあえて一石

2021/1/7 12:17 FISCO
*12:17JST 後場に注目すべき3つのポイント~「シナリオ定まった」ムードにあえて一石 7日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は5日ぶり大幅反発、「シナリオ定まった」ムードにあえて一石 ・ドル・円は小じっかり、米長期金利の上昇に追随 ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がファナック<6954> ■日経平均は5日ぶり大幅反発、「シナリオ定まった」ムードにあえて一石 日経平均は5日ぶり大幅反発。497.15円高の27553.09円(出来高概算7億6000万株)で前場の取引を終えている。 6日の米株式市場でNYダウは437ドル高と大幅続伸し、過去最高値を更新した。民主党がジョージア州の上院決選投票で2議席とも確保し、大統領と上下院を握る「ブルーウェーブ」が事実上実現することとなった。先行き不透明感が後退したことに加え、積極的な財政政策や環境政策の推進を期待した買いが入った。一方、長期金利の上昇に伴いハイテク株が売られ、ナスダック総合指数は反落。ただ、本日の東京市場では米国株の上昇を好感して幅広い銘柄に買いが先行し、日経平均は284円高からスタートすると、寄り付き後も上げ幅を広げる展開となった。前場中ごろを過ぎると27624.73円(568.79円高)まで上昇する場面があり、取引時間中としては1990年8月以来の高値を付けた。 個別では、米長期金利の上昇を受けて三井住友<8316>、三菱UFJ<8306>、オリックス<8591>といった金融株が大幅高。米ハイテク株安にもかかわらずエムスリー<2413>など値がさグロース(成長)株も上げが目立つ。環境関連ではEV用モーターの日本電産<6594>などが買われ、再生可能エネルギー発電のレノバ<9519>は急伸。一部証券会社の投資判断付与も観測された日立造<7004>は東証1部上昇率トップとなっている。一方、売買代金上位ではソフトバンクG<9984>が逆行安。出資先の中国アリババ集団について、米政府が米国人の投資禁止を検討しているなどと報じられている。新作ゲームの発売延期を発表したスクエニHD<9684>も軟調ぶりが目立つ。また、神栄<3004>などが利益確定売りに押され、東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、全33業種がプラスとなり、その他金融業、鉄鋼、非鉄金属、保険業、パルプ・紙などが上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の83%、対して値下がり銘柄は14%となっている。 米ジョージア州の上院決選投票が民主党勝利という形で終わり、NYダウの上昇につれて日経平均は大幅高となっている。米長期金利の上昇に伴い金融株が大きく上昇し、出遅れていたバリュー(割安)株のリバーサル(株価の反転上昇)への期待が一段と高まっているようだ。ただ、米市場ではハイテク株が売られたが、東京市場はというとエムスリーなどのグロース株も大きく買われている。まずは「大きな不透明要因が払しょくされた」とのムードが市場を覆っているのだろう。昨年11月の米大統領選後の市場反応を見ても、米政治情勢は最大のリスク要因と受け止められていたことがわかる。以前当欄で述べた「シナリオさえ定まれば投資資金は動き出す」が今回再現されたようだ。本日ここまでの東証1部売買代金が1兆4000億円強に膨らんでいることもこれを裏付けるだろう。 こうしたムードは大規模な金融緩和による空前のカネあまりがなせる業か。大方、「今月20日のバイデン次期米大統領の就任式さえ通過すれば米政治情勢は落ち着く」と考えられているのだろう。ただ、ことはそう簡単ではないかもしれない。6日、米連邦議会の議事堂内にトランプ米大統領支持者が乱入。既にデモ隊は排除され、バイデン氏の選出手続きも再開されたが、この混乱で銃撃されたトランプ氏支持者の女性1人が死亡したもようだ。米ツイッターが規約違反としてトランプ氏のアカウントを一時凍結したとも伝わっている。トランプ氏支持者の怒りをさらに高めてしまう恐れはないか。 仮に為政者が抑止しようとしても、民意の大きなうねりを止められなかったケースは歴史上少なくない。今回の事件を過小評価すべきでないのではないか。それに今年は欧州でも盟主ドイツの総選挙が予定されている。2005年の首相就任以降、15年以上にわたる超長期政権を築いたメルケル氏後のドイツの行方はなお見通せない。日経平均がバブル崩壊後の高値更新したタイミングではあるが、あえて2021年の大きなリスク要因として「欧米の政治混乱」を挙げておきたい。 ■ドル・円は小じっかり、米長期金利の上昇に追随 7日午前の東京市場でドル・円は小しっかり。米ジョージア州の上院議員選を受けた米大幅株高で日経平均株価が強含み、リスク選好的な円売りが主要通貨を押し上げている。また、米10年債利回りが1%台の高水準で推移しており、ドル買いを誘発した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は102円96銭から103円25銭、ユーロ・円は126円96銭から127円23銭、ユーロ・ドルは1.2323ドルから1.2344ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・Abalance<3856>、日創プロニティ<3440>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・11月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比-2.2%(予想:-0.9%、10月:-0.8%←-0.7%) ・豪・11月貿易収支:+50.22億豪ドル(予想:+64.50億豪ドル、10月:+65.83億豪ドル←+74.56億豪ドル) <国内> 特になし <海外> ・15:45 スイス・12月失業率(予想:3.6%、11月:3.3%) ・16:00 独・11月製造業受注(前月比予想:-1.2%、10月:+2.9%) 《HH》
関連銘柄 14件
2413 東証プライム
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時価総額 1,031,637百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
3004 東証スタンダード
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時価総額 7,029百万円
神戸地盤の老舗商社。1887年創業。冷凍食品や農産物等の食品関連が主力。環境計測機器等の電子関連、生活資材等の物資関連、繊維関連製品も扱う。27.3期ROE15%以上目標。食品関連の業容拡大などに注力。 記:2024/06/07
3440 東証スタンダード
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9/27 14:59
+7(%)
時価総額 7,610百万円
金属加工会社。太陽発電所向けアレイ支持架台に強み。材料の調達から最終加工までサプライチェーンを一元化した「オールインワン加工体制」。ゴム加工やタイル製造、建設業も。施工子会社統合などで受注増勢。海外も開拓。 記:2024/08/05
3856 東証スタンダード
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6594 東証プライム
3,108
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世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6954 東証プライム
4,441
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時価総額 4,483,398百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7004 東証プライム
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時価総額 171,917百万円
ごみ焼却発電施設、海水淡水化プラント等の建設を行う環境部門が主力。1881年創業。ごみ焼却発電施設で世界シェアトップクラス。精密機械、風力発電等も。25.3期は営業増益計画。環境事業の収益改善等を見込む。 記:2024/07/04
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三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
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時価総額 4,061,525百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
8591 東証プライム
3,466
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時価総額 4,361,188百万円
大手金融サービス。自動車やICT関連機器等のリース・レンタル、不動産開発・賃貸管理、企業投資、環境エネルギー、生命保険、銀行など多角的に事業展開。輸送機器、不動産運営、コンセッションは回復傾向続く。 記:2024/07/07
9519 東証プライム
997
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+12(%)
時価総額 90,872百万円
再エネ発電所を開発・運営。太陽光を軸にバイオマス、洋上風力発電事業も。小規模分散型の太陽光発電所も順次運転を開始したことで、発電量は順調に増加。東京ガとの間で資本業務提携、第三者割当増資で資本増強。 記:2024/08/26
5,670
9/27 15:00
-40(%)
時価総額 694,756百万円
スクウェア・エニックス、タイトーなどを傘下に収める持株会社。ファイナルファンタジー、ドラゴンクエストなどRPGで存在感。配当性向30%が基本方針。開発体制の整備、新作タイトルのデジタル販売強化等に注力。 記:2024/07/05
9983 東証プライム
49,110
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+1,210(%)
時価総額 15,627,833百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
9,093
9/27 15:00
+201(%)
時価総額 15,666,821百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17