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後場に注目すべき3つのポイント~ワクチン普及による経済活動正常化期待が継続

2020/12/14 12:46 FISCO
*12:46JST 後場に注目すべき3つのポイント~ワクチン普及による経済活動正常化期待が継続 14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり反発、ワクチン普及による経済活動正常化期待が継続 ・ドル・円は伸び悩み、ユーロ・ドルに底堅さ ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が東エレク<8035> ■日経平均は3日ぶり反発、ワクチン普及による経済活動正常化期待が継続 日経平均は3日ぶり反発。170.73円高の26823.25円(出来高概算5億5615万株)で前場の取引を終えている。 前週末11日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は47.11ドル高の30046.37ドル、ナスダックは27.94ポイント安の12377.87ポイントで取引を終了した。新型コロナウイルスの感染拡大懸念で寄り付きから下落した。しかし、接種が14日にも開始されると伝わったほか、上院が1週間の暫定予算案を可決し政府機関閉鎖が回避されると上昇に転じた。米国株式相場を受けた今日の東京株式市場はやや買いが先行した。引き続き新型コロナワクチンの普及による経済活動正常化への期待感が株価支援要因となった。一方、国内外で感染拡大に歯止めがかからず株価の重しとなったが、前場は概ね買い優勢の展開だった。なお、取引開始前に発表された12月の日銀短観で、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業・製造業がマイナス10と、前回9月調査のマイナス27から改善した。 個別では、21年1月期業績予想を上方修正したクロスプラス<3320>がストップ高買い気配となり、22年3月期営業損益は30億円の黒字を目指すと報じられた三菱製鋼<5632>がストップ高まで買われ、海外事業の成長性評価などで国内証券が格上げした日本酸素HD<4091>、EV部品を増産すると報じられた明電舎<6508>、21年10月期営業損益が63.00億円の黒字予想と前期の9.52億円の赤字から黒字転換予想のハイレックス<7279>、ロボット開発の米社を売却すると発表し投資利益が期待されたソフトバンクG<9984>が上げた。 一方、21年1月期第3四半期(20年2-10月)営業利益が前年同期比32.2%減となったミサワ<3169>、20年12月期純利益予想を下方修正した都競馬<9672>、21年4月期上半期(中間期)営業利益が前年同期比37.5%減となったHEROZ<4382>が下げた。 セクターでは、機械、その他製品、その他金融業、保険業、倉庫運輸関連などが値上が率上位。一方、空運業が値下がりした。東証1部の値上がり銘柄は全体の82%、対して値下がり銘柄は14%となっている。 12月も半ばとなり、市場では「掉尾の一振、ありやなしや」の議論が増えてきた。一方、個人投資家中心に大いに盛り上がっている話題がもうひとつある。「怒涛のIPOラッシュ」だ。明日15日、物流のビーイングHD<9145>が東証2部に、人材管理プラットフォームが主力のスタメン<4019>がマザーズに上場する。これを皮切りに、年内26社のIPOが予定されている。手当たり次第に資金を投じるには数が多すぎることもあり、投資家は銘柄選択に余念がないだろう。今年は何かと「グロース株か、バリュー株か」の議論が盛んだった。感覚的にはIPO銘柄の多くはグロース株に分類されるのだろう。この機会に、東証が算出しているTOPIXグロース指数、TOPIXバリュー指数を使い、それぞれのパフォーマンスを見てみよう。 新型コロナワクチン実用化への期待と米大統領選の不透明感後退を手掛かりに、TOPIXなどの株価指数は11月に入り、糸が切れた凧のように舞い上がった。10月末からTOPIXが年初来高値をつけた11月27日までのほぼ1カ月間の各指数の上昇率(終値ベース、以下同)は、TOPIXが13.1%、TOPIXグロースは13.6%、TOPIXバリューは12.5%。日々、「グロース株か、バリュー株か」の議論が展開されたが、株価が急騰した11月に限って言えば、結局、グロース株とバリュー株のパフォーマンスは大差がなかった ようだ。 一方、今年3月につけた年初来安値からその後の高値までの上昇率は、TOPIXが44.5%、TOPIXグロースは56.5%、TOPIXバリューは32.7%となっている。コロナショック後の安値からの上昇相場でのパフォーマンスはグロース株優位が鮮明だ。また、TOPIXグロースの年初来高値が11月27日であるのに対し、TOPIXバリューは先週末段階で、1月20日の年初来高値に8.3%ほど届かない。日々の相場ではグロース株とバリュー株のシーソーゲームのように見えるが、少し長いタイムスパンでは、グロース株のパフォーマンスがバリュー株より優位となると言えるのかもしれない。この点、もう少し考えてみたいが、紙面の都合で次の機会に回す。 さて、後場の東京株式市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。新型コロナワクチンへの期待と足元の感染拡大懸念が交錯する中、今週は、海外で15日に11月の中国主要統計発表、16日にFOMC結果発表とFRB議長会見、11月の米小売売上高の発表があり、国内では17日から日銀金融政策決定会合、18日には結果発表と日銀総裁会見が予定されていることから、動きがとりづらい週になるとの指摘もあり、やや様子見ムードが強くなる可能性もありそうだ。 ■ドル・円は伸び悩み、ユーロ・ドルに底堅さ 14日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み、104円付近での推移が続く。日経平均株価は堅調地合いとなり、日本株高を好感した円売りが先行。上海総合指数の上昇も、円売りを支援した。ただ、ユーロ・ドルが1.21ドル台で底堅く、ドル・円の重石となった。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は103円86銭から104円06銭、ユーロ・円は125円98銭から127円29銭、ユーロ・ドルは1.2125ドルから1.2144ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ギグワークス<2375>、三菱製鋼<5632>など、15銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・12月調査日銀短観・大企業製造業DI:-10(予想:-16、9月:-27) ・日・12月調査日銀短観・大企業非製造業DI:-5(予想:-7、9月:-12) ・日・12月調査日銀短観・大企業全産業設備投資:前年度比-1.2%(予想:-0.4%、9月:+1.4%) <国内> ・13:30 10月鉱工業生産改定値(速報値:前月比+3.8%) ・13:30 10月第3次産業活動指数(前月比予想:+1.2%、9月:+1.8%) <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 13件
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IT人材によるBPOが主力。シェアオフィスも。24.10期1Qはコールセンターの特需剥落。だがシステム受託開発の好調続く。通販、シェアオフィスは黒字化。コスト削減も進み利益改善。通期大幅増益・増配を計画。 記:2024/04/15
3169 東証スタンダード
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3320 東証スタンダード
1,082
9/27 15:00
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時価総額 8,352百万円
1951年創業のアパレルメーカー。専門店などへの卸売を行うアパレル卸売事業が主力。自社ブランドの開発・販売等を行うブランド小売事業等も。企画力や生産力が強み。非アパレル事業は服飾雑貨、コスメの強化図る。 記:2024/05/08
4019 東証グロース
744
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エンゲージメント経営プラットフォーム「TUNAG」、コミュニティ運営プラットフォーム「FANTS」の運営等を行う。TUNAGの利用企業数は880社超。TUNAGはエンタープライズ向けの営業強化などを図る。 記:2024/08/29
5,459
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産業ガス国内最大手の大陽日酸を中核とする持株会社。1910年創業。魔法びんなどの製造・販売を行うサーモスも傘下に持つ。三菱ケミカルグループの連結子会社。産業ガス事業では食品・飲料、医療向けなどに注力。 記:2024/08/26
4382 東証スタンダード
1,089
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AI関連ソリューションの提供、SaaS導入支援、将棋ウォーズ等のAI/DX事業、AI Security事業を手掛ける。リカーリング売上は増加傾向。eラーニングサービス「棋神ラーニング」は好調なスタート。 記:2024/05/10
5632 東証プライム
1,399
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時価総額 21,978百万円
三菱グループの特殊鋼メーカー。1917年創業。自動車や建機、鉄道向け等の特殊鋼鋼材、ばねが柱。素形材事業、磁力選別機などの機器装置事業等も。25.3期はばね事業で精密部品の大型案件の量産開始等を見込む。 記:2024/07/26
6508 東証プライム
3,465
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時価総額 157,755百万円
中堅重電メーカー。1897年創業。変電・配電システムや発電システム、電鉄用システム、上下水道プラント用設備、半導体製造分野向け機器等を手掛ける。変電事業は北米などの需要増、収益性改善策の寄与で順調。 記:2024/06/15
7279 東証スタンダード
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コントロールケーブルメーカー。国内自動車向けでトップシェア。センサー等のシステム製品、ドアシステム等も手掛ける。自社一貫生産体制が強み。建設機械や医療機器分野など非自動車分野の売上拡大等に取り組む。 記:2024/05/12
8035 東証プライム
27,475
9/27 15:00
+1,715(%)
時価総額 12,958,117百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9145 東証スタンダード
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+71(%)
時価総額 14,659百万円
アクティー、コラビス、横浜LSPなどを傘下に収める総合物流輸送グループ。石川県金沢市に本社。取扱商品は生活物資に特化。クスリのアオキなどが主要取引先。既存エリアの受託業務拡大、全国に物流拠点の開設目指す。 記:2024/08/22
9672 東証プライム
4,390
9/27 15:00
-5(%)
時価総額 126,278百万円
大井競馬場や伊勢崎オートレース場の施設賃貸会社。東京サマーランドや倉庫賃貸も手掛ける。伊勢崎オートレースは勝車投票券売上が好調。遊園地事業は入場人員が増加。23.12期通期は増収。24.12期も増収計画。 記:2024/04/15
9984 東証プライム
9,093
9/27 15:00
+201(%)
時価総額 15,666,821百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17