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前場に注目すべき3つのポイント~リスクオンムードによって売り仕掛け的な動きは強まりづらく

2020/10/8 8:56 FISCO
*08:56JST 前場に注目すべき3つのポイント~リスクオンムードによって売り仕掛け的な動きは強まりづらく 8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:リスクオンムードによって売り仕掛け的な動きは強まりづらく ■イオン、2Q営業利益60.7%減 339億円、スーパーやウエルシアは好調 ■前場の注目材料:三菱ロジスネクスト、米2社と協業、AI活用の自律走行AGV開発 ■リスクオンムードによって売り仕掛け的な動きは強まりづらく 8日の日本株市場は、次第にこう着感が強まりそうだが、堅調な相場展開が見込まれる。7日の米国市場は、NYダウが530ドル高と反発。新型コロナウイルスのワクチンや治療薬開発で一段の進展が好感されたほか、トランプ大統領が航空会社や中小企業など的を絞った追加財政支援を支持する意向を示したことが好感された。また、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でも将来の国債購入に柔軟性を持たせる方針が示唆され、終日堅調に推移。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の23495円。円相場は1ドル105円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から日経平均は節目の23500円を捉えてくることになりそうだ。これまでのもち合いレンジ(23000円~23500円)の上限を捉えてくるため、明確に上放れてくるようであれば、リスクオンムードが強まりやすいところ。当然、これまでのレンジ上限であるため強弱感が対立しやすいが、オプションSQを控えていることもあり、23500円処での底堅さが意識されてくるようであれば、ヘッジニーズによる買いが意識されてくるほか、ショート筋のカバーも入りやすくなりそうである。 積極的な上値追いは引き続き慎重になりそうであるが、まずはレンジ上限を明確に上放れてくるかを見極めたいところ。また、リスクオンムードによって売り仕掛け的な動きは強まりづらく、反対に押し目買い意欲は高まりやすい。10月相場は東証システム障害やトランプ大統領のコロナ感染といった混乱の中で買い方はポジションを取れていないと考えられるため、より底堅さが意識されやすいだろう。 また、大統領選については、最新の世論調査でバイデン氏が激戦区でリードを広げていると報じられている。引き続き波乱要因となるだろうが、それ故にトランプ大統領によるツイッター発言が活発化しやすく、乱高下をみせつつも先高期待は高まってきやすいと考えられ、調整局面での押し目買いの動きも強まりそうである。下値不安が和らぐ中、買い方にとっては徐々に下値を切り上げてくる流れが期待されそうだ。 物色としてはインデックスに絡んだ商いから主要処が買われそうだが、買い一巡後は中小型株へのシフトとなろう。また、引き続き菅新政権による政策期待から関連する材料株への物色も継続するとみられる。 ■イオン、2Q営業利益60.7%減 339億円、スーパーやウエルシアは好調 イオン<8267>が発表した第2四半期決算は、営業収益は前年同期比0.5%減の4兆2705.32億円、営業利益は同60.7%減の339.02億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、店舗の臨時休業や営業時間を短縮したのが響いた。一方で、自宅での食事機会の増加をとらえたスーパーマーケットが伸びたほか、子会社のウエルシアHD<3141>などで衛生関連商品が好調。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(28303.46、+530.70) ・ナスダック総合指数は上昇(11364.60、+209.99) ・シカゴ日経225先物は上昇(23495、大阪比+85) ・1ドル105円90-00銭 ・SOX指数は上昇(2328.84、+47.75) ・VIX指数は低下(28.06、-1.42) ・日銀のETF購入 ・米経済対策への期待 ・コロナ向けワクチン開発の進展 ・三菱ロジスネクスト<7105>米2社と協業、AI活用の自律走行AGV開発 ・カシオ<6952>自動で生産計画、販売実績から高精度策定 ・ファナック<6954>富士通・NTTコムとDX支援で新会社、製造業向け共通基盤 ・JAL<9201>非航空で売上高3割、地域活性化で事業創出 ・富士フイルム<4901>子会社、英に臨床試験向け遺伝子治療薬の受託製造拠点 ・ヤクルト<2267>仏ダノン、ヤクルト株全て売却、600億円、協業継続 ・三井物産<8031>タイで農薬・肥料散布事業、無人ヘリ活用 ・特殊陶<5334>小牧工場の事務棟刷新、DXなど推進 ・NTN<6472>建設・鉱山機械向け軸受、異物混入時の寿命2倍超、来春めど量産 ・ブイキューブ<3681>人員4割増、ビデオ会議ツール拡販 ・ニッケ<3201>医療用製品を拡充、フットカバーなど追加 ・大日住薬<4506>パーキンソン病「オフ症状」改善治療剤、米で投入 ・富士フイルム<4901>抗原検査を高精度化、年内キット開発、新型コロナ ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 8月経常収支(予想:+2兆315億円、7月:+1兆4683億円) ・10:00頃 黒田日銀総裁あいさつ <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 14件
2267 東証プライム
2,973
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 1,017,037百万円
「Newヤクルト」シリーズなどを展開する乳酸菌飲料メーカー。1935年創業。栄養ドリンクや化粧品、医薬品の製造・販売等も行う。米国など海外にも進出。ヤクルトレディの採用活動推進で宅配組織の強化図る。 記:2024/08/02
1,877.5
11/22 15:30
+17(%)
時価総額 393,738百万円
ドラッグストアチェーン最大手。調剤薬局併設、24時間営業のウエルシア薬局を全国展開。イオン傘下。グループ店舗数は2800店舗超。からだ・くらしWelciaは売上増加傾向。PB物販売上構成比の引き上げ図る。 記:2024/10/20
3201 東証プライム
1,280
11/22 15:30
+6(%)
時価総額 97,637百万円
大手毛織物メーカー。1896年設立。毛糸・ユニフォーム織物素材、繊維資材製品等の製造・販売を行う。学生服素材で国内トップシェア。ゴーセンを傘下に持つ。不織布事業を強化。26.11期営業利益130億円目標。 記:2024/10/20
3681 東証プライム
226
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 5,954百万円
汎用Web会議システムの販売等を行うエンタープライズDX事業、セミナー配信プロダクトの提供等を行うイベントDX事業が柱。防音個室ブース「テレキューブ」等も。イベントDX事業は生成AI活用等で製品力を強化。 記:2024/10/05
4506 東証プライム
609
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 242,321百万円
住友化学傘下の製薬会社。2005年に大日本製薬と住友製薬が合併して誕生。精神神経領域、がん領域が研究重点領域。非定型抗精神病薬「ラツーダ」等が主力製品。2型糖尿病治療剤「エクア」などの販売拡大図る。 記:2024/06/11
3,265
11/22 15:30
+43(%)
時価総額 4,061,258百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
5334 東証プライム
4,823
11/22 15:30
-34(%)
時価総額 960,973百万円
自動車関連事業が主力。スパークプラグ、排気ガス浄化システム用酸素センサで世界トップシェア。半導体製造装置部品、酸素濃縮装置等も。自動車関連分野は高付加価値製品の拡販図る。30.3期売上7500億円目標。 記:2024/06/03
6472 東証プライム
246.8
11/22 15:30
+2.3(%)
時価総額 131,412百万円
大手ベアリングメーカー。1918年創業。ハブベアリング、ドライブシャフトで世界シェアトップクラス。ロボット用モジュール等も手掛ける。27.3期売上高8300億円目標。アフターマーケットビジネスの拡大図る。 記:2024/06/29
6952 東証プライム
1,076.5
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 268,071百万円
「G-SHOCK」シリーズなどの時計事業、関数電卓や電子辞書などのEdTech事業が柱。電子ピアノなどの電子楽器、電子文具等も。関数電卓は世界で高シェア。時計事業では直営店、直販ECビジネスの拡大図る。 記:2024/06/29
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7105 東証スタンダード
1,268
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 135,373百万円
三菱重工グループの総合物流機器メーカー。フォークリフト、無人搬送システム、立体自動倉庫等の製造・販売等を行う。製品開発力などが強み。産業車両領域における成長などに注力。27.3期売上高7000億円目標。 記:2024/10/10
8031 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8267 東証プライム
3,608
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 3,145,905百万円
流通大手。総合スーパーを軸に、食品スーパーやドラッグストア、金融、不動産などを手掛ける。アセアンなどアジアでも事業展開。GMS事業では食品PB中心に低価格戦略実施。SM事業では地域オリジナル商品を拡充。 記:2024/10/24
9201 東証プライム
2,413
11/22 15:30
+23(%)
時価総額 1,054,828百万円
大手航空会社。航空旅客事業や貨物郵便事業、マイル/金融・コマース事業などを展開。LCCのZIPAIR Tokyo、スプリング・ジャパンなどを傘下に持つ。スマホ決済「JAL Pay」のサービス拡充図る。 記:2024/08/30