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来週の相場で注目すべき3つのポイント:米FOMC、自民党総裁選、国内外経済指標
2020/9/12 18:22
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*18:22JST 来週の相場で注目すべき3つのポイント:米FOMC、自民党総裁選、国内外経済指標 ■株式相場見通し 予想レンジ:上限23700-下限23000円 来週の日経平均は23000円の攻防が継続しそうだ。米国市場ではハイテク、テクノロジー株への売りが継続してNYダウは不安定な展開が継続している。新型コロナの経済対策を巡る共和党と民主党による米議会合意への期待が後退しているほか、原油市況の下落、米中対立の先鋭化が警戒されている。ただ、為替相場が落ち着いているなか、新政権と経済の回復に向けての期待もあって、東京市場は押し目買い意欲の強さも意識されている。引き続き、NYダウと米株先物の時間外取引の動向をにらんだ展開が継続しそうだ。そのほか、ワクチン開発のニュースは日米ともマーケットインパクトが大きいことには注意が必要だ。 また、15日からFOMC、16日にはパウエルFRB議長が会見し、経済見通しを発表するほか、米8月小売売上高も発表されることも注目材料として控えている。一方、東京市場にとって国内は、意外と好転材料が増えている。政権与党である自民党の支持率上昇、東京都が新型コロナウイルス感染状況の警戒レベルを引き下げ、そして11日発表の7-9月期の法人企業景気予測調査では、大企業の全産業の景況判断指数(BSI)が1年ぶりにプラス転換し、企業心理が持ち直している。このほか、テクニカル的にも日経平均の25日移動平均線が23000円台に乗せてきたことが注目される。この25日線が下値サポートラインとなってくれば、24000円大台を意識する展開に入ってくる期待もある。 ■為替市場見通し 来週のドル・円はもみ合いか。自民党総裁選で菅義偉官房長官が予想通り選出された場合、日本銀行の大規模な金融緩和策や日本政府による機動的な財政出動などの経済支援策は継続されるとの思惑から、リスク回避的な円買いは後退する見通し。一方、9月15-16日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で追加緩和につながる議論が活発となる可能性があることから、米国金利の先高観はさらに後退し、ドルに下押し圧力がかかりやすいだろう。 辞任を表明した安倍首相の後任を決める自民党総裁選には、菅氏のほか石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長が立候補しているが、国会議員中心の投票による選挙で、すでに有力派閥の支持を固めている菅氏の当選が確実視されている。菅氏は出馬にあたり安倍政権の経済政策の中枢となった「アベノミクス」を継承する意向を示しており、14日投開票の総裁選で同氏が当選を決めれば株高・円安の相場展開も予想されるが、早期の衆院解散・総選挙が予見された場合、リスク選好的な円売りは抑制される可能性がある。 一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は15-16日開催のFOMCで政策金利の据え置きを決定する見込み。完全雇用の実現に向け長期的な金融緩和で物価の安定を目指し、インフレ率は一時的に2%超となる可能性もあるが、それを容認する新たな政策決定プロセスを導入する。一段の金融緩和政策の導入を想定して、リスク回避的なドル売りがやや強まる可能性がある。なお、市場参加者の一部は欧州通貨の値動きがドル・円相場にも一定の影響を与える可能性があると予想している。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁はユーロ高を問題視していないとの見解を示しており、ユーロ買い・ドル売りが再び強まる可能性がある。一方、英国は欧州連合(EU)からの合意なき離脱を選択する可能性もあるため、ポンド、ユーロに対するドル買いが広がった場合、リスク回避的なドル売り・円買いを抑制するケースも予想される。 ■来週の注目スケジュール 9月14日(月):日・鉱工業生産(7月)、日・自民党総裁選の投開票など 9月15日(火):中・鉱工業生産指数(8月)、中・小売売上高(8月)、米・ニューヨーク連銀製造業景気指数(9月)、米・連邦公開市場委員会(FOMC)(16日まで)など 9月16日(水):日・日銀政策委員会・金融政策決定会合(17日まで)、米・小売売上高(8月)、米・連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表など 9月17日(木):日・雪国まいたけが東証1部に再上場、米・フィラデルフィア連銀製造業景況指数(9月)、米・住宅着工件数(8月)など 9月18日(金):米・ミシガン大学消費者信頼感指数速報(9月)など --------------------------------------------------------------------------- https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/20200912-00934011-fisf-market 米国株式市場見通し:FOMCに注目(9/12) https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/20200912-00934013-fisf-market 新興市場見通し:米ハイテク株安も冷静に受け止め底堅く、IPOでは雪国まいたけ(9/12) https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/20200912-00933001-fisf-bus_all 国内外の注目経済指標:米FOMCで追加緩和策について議論か(9/12) 《YN》
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