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9月のくりっく365、ユーロ円は弱含みか

2020/9/9 15:22 FISCO
*15:22JST 9月のくりっく365、ユーロ円は弱含みか 東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、8月の取引数量は前月比8.7%減の171万1391枚、1日の平均取引数量は8万1494枚と前月比で微増した。月末時点の証拠金預託額は4554億円と前月比で約2億円減少した。取引通貨量では、米ドル、メキシコペソ、トルコリラ、英ポンド、豪ドルの順となっている。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、8月の取引数量は前月比4.4%減の71万7777枚、1日の平均取引数量は3万4195枚と前月比で増加した。月末時点の証拠金預託額は884億円となり、前月とほぼ同水準だった。 取引数量トップは米ドル・円の42万9442枚(前月比3.5%増)であった。米国経済指標発表の結果や米長期金利の動向をうかがいながら105-106円台を中心にもみ合う展開が続いた。8月28日に安倍首相辞任が伝わり、日本の政治不安が懸念され、円買い・ドル売りが急速に広がったが、週明けには落ち着きを取り戻した。トルコリラ・円は21万9176枚(前月比43.0%増)であった。7月下旬から8月初旬にかけてトルコリラが急落した。背景としては、オフショア市場におけるリラの調達金利が急騰したことを受けて、海外勢が決済リスクを懸念。トルコとの取引を手控えるようになった可能性を指摘する見方がされている。また、リラの「官製相場」を嫌気した海外資金が流出した可能性に加え、国有銀行がこれ以上の為替リスクを取ることを躊躇した見方などがある。9月に入ってもトルコリラ・円は下落が続いている。 9月のユーロ円は弱含みか。欧州中央銀行(ECB)は9月10日開催の理事会で政策金利据え置きを決める見通しであり、ラガルド総裁会見でユーロ高のけん制や追加緩和策の拡大などに思惑が広がれば、ユーロ売りに振れやすい展開となるだろう。また、ブレグジットで英国との通商協議に先行き不透明感が広がり、欧州通貨売りの流れとなればクロス円の下げを主導しそうだ。ドル・円はもみ合いか。米連邦準備制度理事会(FRB)は追加の金融緩和を検討しており、9月15-16日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)では、フォワードガイダンスの強化や量的緩和策の拡大について議論される可能性がある。米国金利の先高観は一段と後退しており、新たなドル買い・円売り材料が提供されない場合、ドル・円はもみ合いが続く可能性がある。また、ペンス米副大統領は9月4日、「パンデミック救済策の合意なくても政府機関閉鎖は回避することで民主党と政府は合意した」と伝えており、追加経済支援策導入への期待は低下したが、米国経済のゆるやかな回復への期待は持続しており、リスク回避的なドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。 《CN》