マーケット
5/2 15:15
38,236.07
-37.98
38,225.66
+322.37
暗号資産
FISCO BTC Index
5/3 23:25:59
9,431,057
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~薄商いで売り優勢も「買える銘柄には買い」

2020/8/18 12:46 FISCO
*12:46JST 後場に注目すべき3つのポイント~薄商いで売り優勢も「買える銘柄には買い」 18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、薄商いで売り優勢も「買える銘柄には買い」 ・ドル・円は下落、米中対立激化に警戒 ・値下がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位がファーストリテ<9983> ■日経平均は続落、薄商いで売り優勢も「買える銘柄には買い」 日経平均は続落。124.32円安の22972.43円(出来高概算4億6000万株)で前場の取引を終えている。 週明け17日の米株式市場でNYダウは反落し、86ドル安となった。ニューヨーク地区連銀製造業景気指数が市場予想を下回ったほか、追加経済対策を巡る協議の難航や米中対立の激化も懸念され、景気敏感株を中心に売りが出た。一方で半導体のエヌビディアを中心としたハイテク株が買われ、ナスダック総合指数は過去最高値を更新。米国株が高安まちまちとなるなか、本日の日経平均は1円高と小動きでスタートしたが、円相場が1ドル=105円台後半と円高方向に振れると弱含みの展開となった。前日と同様に薄商いのなか散発的な売りに押される格好となり、前場中ごろには節目の23000円を割り込み、22948.89円(147.86円安)まで下落する場面があった。 個別では、三菱UFJ<8306>などのメガバンク株や日立<6501>、キヤノン<7751>が2%超の下落。大型バリュー(割安)株の軟調ぶりが目立つが、ソフトバンクG<9984>やソニー<6758>もさえない。また、筆頭株主の株式譲渡を発表したグレイス<6541>や今期赤字見通しのビジョン<9416>が東証1部下落率上位に顔を出している。一方、米半導体株高を受けて東エレク<8035>やレーザーテック<6920>が買われ、ゲーム需要増加が見込まれている任天堂<7974>は5日続伸。米アマゾン系との提携拡大を発表したトヨタ自<7203>は小幅ながらプラスとなっている。エムスリー<2413>は3%の上昇で実質的な上場来高値を更新。オイシックス<3182>は商いを伴って急伸し、連日のストップ高を付けている。 セクターでは、鉱業、空運業、銀行業などが下落率上位。半面、小売業、食料品、その他製品などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は35%となっている。 日経平均は連日で3ケタの下落となり、節目の23000円を割り込んで前場を折り返した。日足チャート上では23090円近辺に位置する5日移動平均線も下回り、目先的な調整を意識させるかもしれない。企業の4-6月期決算発表やオプション7月物の特別清算指数(SQ)算出といったイベントを通過し、今週に入ると東証1部の売買代金は大きく減少。本日も前引け時点で8000億円弱にとどまっている。積極的な買いの手掛かりが見出しにくいなか、国内外の景気の先行きや米中対立への懸念がくすぶり、小口の売りが株価をじりじりと押し下げる格好だろう。前日の先物手口では、ドイツ証券やクレディ・スイス証券といった外資系証券の売り越しが観測されている。 売買代金上位では、米長期金利の伸び悩みやナスダック総合指数の高値更新を受けてややグロース(成長)株優位といったところか。当欄で従前指摘したとおり、短期的な資金循環や需給要因で米長期金利に上昇圧力がかかっても、ある程度の水準まで上昇するとイールドハンティング(利回り追求)的な動きが抑制要因として働くと考えられる。こうした低金利環境とコロナ禍でのニューノーマル(新常態)を追い風に、ナスダック総合指数が再び高値を取ってくるのも想定内だ。 とはいえ、任天堂やエムスリーの堅調ぶり、トヨタ自の底堅さを見るにつけ、やはりグロースやバリューといったファクター効果のみを見るのでなく、「個別に買える企業を選別する」動きが決算発表を通過して強まってきた感がある。トヨタ自はコロナ禍中においても、モビリティーの将来を見据えた手を打ってきている。中期的には株価純資産倍率(PBR)1倍水準回復も通過点に過ぎないだろう。 また、新興市場ではマザーズ指数が大幅に4日続伸し、取引時間中の年初来高値を更新してきた。新興企業の4-6月期決算は、ネットショップ作成支援のBASE<4477>など「ウィズコロナ」「アフターコロナ」下での新興企業の躍進を感じさせるものが少なくなかった。BASEは買いが一巡すると利益確定売りに押されているが、新興株の循環物色は続いている。前場のマザーズ売買代金は既に1500億円を超えており、個人投資家の新興株物色意欲は旺盛だ。 アジア株式市場では中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が小動き。東証株価指数(TOPIX)は0.45%の下落で前場を折り返しており、日銀による上場投資信託(ETF)買いが実施されるかは見通しづらい。円相場の上昇基調が続いている点もやや気掛かりで、海外短期筋の株価指数先物売りが散発的に出そうだが、中長期志向の実需筋などからの売りは従前ほど出ないかもしれない。この点については明日にも当欄で説明したい。後場の日経平均は軟調もみ合いが続くと予想する。 ■ドル・円は下落、米中対立激化に警戒 18日午前の東京市場でドル・円は下落。朝方は106円付近でもみ合っていたが、米中対立の先鋭化でリスク回避のムードが広がり、ドル売り・円買いに振れた。一方、米株式先物もマイナスに転じ、今晩の株安を見込んだドル売りも観測される。ドル・円は下値を模索する展開に。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円63銭から106円06銭、ユーロ・円は125円63銭から125円93銭、ユーロ・ドルは1.1869ドルから1.1896ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・バンク・オブ・イノベーション<4393>、オイシックス・ラ・大地<3182>など、9銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位がファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・豪準備銀行8月理事会議事要旨 「緩和政策は必要な限り継続する」 「現在の環境で政策措置を調整する必要がないことを再確認」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 17件
2413 東証プライム
1,646.5
5/2 15:00
-8.5(%)
時価総額 1,117,862百万円
日本最大級の医療従事者専用サイトを運営。製薬企業の営業支援や医師・薬剤師の転職支援、治験支援、病院経営支援などを展開。予防医療分野への取り組みを推進。新型コロナ関連の特需が一巡も、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/29
3182 東証プライム
1,166
5/2 15:00
+2(%)
時価総額 44,341百万円
食材宅配会社。自然食品のサブスク宅配サービス「ネットスーパーOisix」を展開する。「大地を守る会」や「らでぃしゅぼーや」等のサービスも行う。シダックスを傘下に持つ。今期3Q累計は主力サービスが増加した。 記:2024/04/09
3,995
5/2 15:00
-110(%)
時価総額 15,784百万円
スマホ向けゲームアプリを開発。グーグルやアップルのプラットフォームを通じてRPGゲームを提供。「ミトラスフィア」が代表作。新作大型RPG2本を世界的ヒット目指して開発中。先行投資傾注し、1Qは利益足踏み。 記:2024/03/28
4477 東証グロース
270
5/2 15:00
-4(%)
時価総額 30,237百万円
低コスト・専門知識不要でネットショップの作成・運営ができるプラットフォーム「BASE」を運営。決済サービスも。PAY.JP事業は売上伸長。利用ショップ数、利用金額は増加続く。23.12期通期は2桁増収。 記:2024/02/25
6501 東証プライム
14,455
5/2 15:00
-35(%)
時価総額 14,000,708百万円
総合電機大手。ITサービスやエネルギーソリューション、鉄道システム、家電・空調システム等を手掛ける。鉄道システムは大口案件の進展で増収。水・環境部門は空調システム事業が拡大。24.3期3Qは2桁最終増益。 記:2024/02/10
18
2/25 15:00
+1(%)
時価総額 511百万円
産業機械メーカーやソフトウェアメーカーに取扱説明書やマニュアルを作成・管理・運用するシステムを提供。企画、翻訳、コンサルも。22.3期1Qは売上堅調。MOS事業が売上牽引。HOTARUの連結効果等が寄与。 記:2022/01/15
6758 東証プライム
13,060
5/2 15:00
-40(%)
時価総額 16,469,731百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6857 東証プライム
5,107
5/2 15:00
-35(%)
時価総額 3,912,825百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
40,670
5/2 15:00
+920(%)
時価総額 3,834,612百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7203 東証プライム
3,581
5/2 15:00
-24(%)
時価総額 58,423,968百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7751 東証プライム
4,277
5/2 15:00
-13(%)
時価総額 5,704,504百万円
カメラ、複合機大手。レーザープリンターやデジカメで世界首位。光学技術に強み。レンズ交換式デジタルカメラはミラーレスカメラの新製品中心に堅調。ネットワークカメラ等も需要増。23.12期3Qは増収増益。 記:2024/01/16
7974 東証プライム
7,575
5/2 15:00
-62(%)
時価総額 9,837,577百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
35,010
5/2 15:00
+70(%)
時価総額 16,511,871百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
1,554
5/2 15:00
-9.5(%)
時価総額 20,640,220百万円
国内最大の金融グループ。傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス、三菱UFJモルガンスタンレー証券。アセットマネジメント事業を強化。金利上昇や国内外の預貸金収益増加で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/28
9416 東証プライム
1,153
5/2 15:00
+1(%)
時価総額 58,062百万円
海外用WiFiルーターレンタルサービスを展開。世界200以上の国と地域で利用可能な定額制Wi-Fiルーターを手掛ける。インバウンド需要の改善等でグローバルWiFi事業は好調。23.12期通期は大幅増益。 記:2024/04/14
9983 東証プライム
40,820
5/2 15:00
-370(%)
時価総額 12,989,781百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,793
5/2 15:00
+4(%)
時価総額 13,426,981百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10