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後場に注目すべき3つのポイント~米長期金利に注目も強まる業績評価の動き

2020/8/14 14:41 FISCO
*14:41JST 後場に注目すべき3つのポイント~米長期金利に注目も強まる業績評価の動き 14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅に4日続伸、米長期金利に注目も強まる業績評価の動き ・ドル・円は上げ渋り、107円付近に強い売り ・値上がり寄与トップはエムスリー<2413>、同2位がエーザイ<4523> ■日経平均は小幅に4日続伸、米長期金利に注目も強まる業績評価の動き 日経平均は小幅に4日続伸。25.66円高の23275.27円(出来高概算5億3000万株)で前 場の取引を終えている。 13日の米株式市場でNYダウは反落し、80ドル安となった。週間の新規失業保険申請件数が予想以上に減少したことなどが好感されたものの、追加経済対策を巡る不透明感がくすぶり、利益確定の売りが目立った。一方でハイテク株比率の高いナスダック総合指数は続伸。米長期金利の上昇(債券価格は下落)とともに一時1ドル=107円台まで円安が進んだこともあり、本日の日経平均は74円高からスタートすると、寄り付き直後には23338.79円(89.18円高)まで上昇する場面があった。ただ、前日までの急ピッチの上昇を受けて利益確定の売りも出て、その後の日経平均は前日終値を挟みもみ合う展開が続いた。なお、オプション8月物の特別清算指数(SQ)は概算で23350.79円となっている。 個別では、ソニー<6758>が堅調で、任天堂<7974>やファーストリテ<9983>は小幅に上昇。エムスリー<2413>は3%を超える上昇となっている。富士フイルム<4901>と電通グループ<4324>は決算が好感されて3%前後の上昇。中小型株ではチェンジ<3962>が賑わっている。また、Uアローズ<7606>は大株主、オイシックス<3182>は一部報道を巡る思惑から急伸し、マイネット<3928>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、売買代金トップのソフトバンクG<9984>は2%超の下落。出資先企業の上場検討、米ウィーワークへの追加支援などが報じられている。トヨタ自<7203>は9日ぶりに反落し、米半導体株安を受けて東エレク<8035>やレーザーテック<6920>も小安い。決算発表銘柄ではすかいらーく<3197>が2%の下落となっている。 セクターでは、サービス業、空運業、石油・石炭製品などが上昇率上位。半面、鉱業、不動産業、輸送用機器などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄数は1021、対して値下がり銘柄数は1032とほぼ拮抗している。 米ハイテク株高や為替相場の円安進行を受け、本日の日経平均は前日高値(23316.69円)を上回って始まったものの、その後は上値の重い展開となっている。週末が控えているうえ、前日の米株式市場でも利益確定の売りが目立っただけに、やむを得ないところだろう。売買代金上位を見ると、ここまで戻り歩調だった自動車株や金融株といった大型バリュー(割安)株、さらに前日買われた半導体関連株などが揃って軟調。但し、エムスリーが上場来高値(株式分割考慮)を更新するなどグロース(成長)株の一角は堅調だ。富士フイルムや電通Gなどでは決算評価の買いもしっかり入っている。ここまでの東証1部売買代金は1兆円あまりで、オプションSQのわりに少なめ。それもあって決算発表のピークを迎えた中小型株が売買代金上位に顔を出している。 新興市場ではマザーズ指数が続伸。メドピア<6095>やJMDC<4483>といったヘルスケア関連株が好決算で賑わっており、エムスリーの上昇を後押ししている可能性がある。直近上場のティアンドエス<4055>も上値で売りが出ているとはいえ、連日の大幅高となっている。 海外では中国が7月の主な経済統計を発表したが、上海総合指数は小動きにとどまっており、手掛かり材料とはなりにくいだろう。米国でも7月の小売売上高や鉱工業生産・設備稼働率といった経済指標の発表が予定されており、後場の日経平均は前日終値近辺でこう着感を強める可能性がある。6月戻り高値(23185.85円、取引時間中)水準を上放れてくるかどうか見極めるのは来週に持ち越しとなりそうだ。 さて、このところ資産ごと、あるいはバリューやグロースといったファクターごとのリターンを占ううえで米長期金利の動向が注目されている。13日に発表された米30年債入札の結果は不調と受け止められており、アップルが55億ドル(6000億円弱)規模の起債を実施することもあり、米長期金利には引き続き上昇圧力がかかっているようだ。ただ、ある程度金利が上昇する局面ではあふれる投資マネーのイールドハンティング(利回り追求)的な動きも出てくるとみられるので、本格的な金利反騰局面に入ったと判断するのは時期尚早だろう。 また、この金利上昇局面でナスダック総合指数が反騰している点も見逃せない。コロナ禍が続くなかでの決算発表がおおむね一巡し、「買える銘柄」を選別して買う動きが出てきていると考えられる。これは必ずしも新興ハイテク株に限ったものではない。他の自動車大手が低迷するなか、トヨタ自は早くもPBR(株価純資産倍率)1倍水準を回復し、6月戻り高値水準をも上回ってきた。 来週はお盆休み明けと決算発表一巡で、業績面を再評価する動きが一段と強まる可能性もあるだろう。 (小林大純) ■ドル・円は上げ渋り、107円付近に強い売り 14日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。日本株高や米長期金利の上昇を手がかり にドル高・円売りに振れたが、107円台の定着には失敗。心理的節目付近の強い売りに 押される展開が続く。ただ、ユーロ・ドルは上げ渋り、ドルへの下押し圧力は抑制され ているようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円88銭から107円04銭、ユーロ・円は126円2 5銭から126円47銭、ユーロ・ドルは1.1802ドルから1.1821ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・メドピア<6095>、フレアス<7062>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはエムスリー<2413>、同2位がエーザイ<4523> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・トランプ米大統領 「中国は米国の農家にこれまでで最大の注文をしている」 「TikTokをめぐる王位は米国にとって大きな国益ならなければならない」 「中国への態度は友好的ではない」 ・ロウ豪準備銀行総裁 「第2四半期のGDPは7%減の可能性」 「失業率は年後半に10%に達する見通し」 「当面は緩和策の継続が最善の措置と認識」 「インフレや雇用の目標に進展があるまで利上げはせず」 【経済指標】 ・中・7月鉱工業生産:前年比+4.8%(予想:+5.1%、6月:+4.8%) ・中・7月小売売上高:前年比-1.1%(予想:+0.1%、6月:-1.8%) <国内> 特になし <海外> 特になし 《YN》
関連銘柄 20件
2413 東証プライム
1,840
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時価総額 1,249,235百万円
日本最大級の医療従事者専用サイトを運営。製薬企業の営業支援や医師・薬剤師の転職支援、治験支援、病院経営支援などを展開。予防医療分野への取り組みを推進。新型コロナ関連の特需が一巡も、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/29
3182 東証プライム
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時価総額 43,200百万円
食材宅配会社。自然食品のサブスク宅配サービス「ネットスーパーOisix」を展開する。「大地を守る会」や「らでぃしゅぼーや」等のサービスも行う。シダックスを傘下に持つ。今期3Q累計は主力サービスが増加した。 記:2024/04/09
2,238
4/26 11:30
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時価総額 509,149百万円
レストランチェーン最大手。ファミリーレストラン「ガスト」と中華の「バーミヤン」が主力。2976店舗展開。27店舗の新規出店実施。値上げ効果などで23.12期通期は黒字転換。24.12期は大幅最終増益計画。 記:2024/04/15
3928 東証スタンダード
324
4/26 11:20
-7(%)
時価総額 2,822百万円
ゲームサービス会社。ゲーム制作会社のタイトルを買収等で取得し、運営や再生を行う。オンラインゲームの運営等も。既存タイトルは堅調。販管費は減少。23.12期通期は黒字転換。24.12期は2桁増収増益計画。 記:2024/03/05
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時価総額 86,749百万円
企業や自治体のDX化支援ビジネスを展開。IT人材の育成やふるさと納税サイトの運営も。SBIHDと業務資本提携。寄付取り扱い高の大幅増などにより、パブリテック事業は伸長。24.3期2Qは大幅増収増益。 記:2024/01/27
4055 東証グロース
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システム開発会社。製造業の生産管理システムシステム等の開発、運用、保守を主力に、半導体関連のシステムやインフラ構築、AI関連ソフトの開発を行う。今期1Qの売上高は過去最高を更新も、人材採用投資等が重し。 記:2024/04/13
4324 東証プライム
4,219
4/26 11:30
+32(%)
時価総額 1,216,802百万円
国内最大の広告代理店。メディア確保力や広告企画力、コンサルティングなどに強み。配当性向は35%目標。日本はCT&T領域が引き続き好調。米州はM&Aや円安効果などで収益堅調。23.12期通期は増収。 記:2024/02/25
4483 東証プライム
3,218
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-28(%)
時価総額 195,983百万円
匿名加工化された疫学データを製薬会社や保険会社などに提供。遠隔画像診断サービスも。オムロンの連結子会社。ヘルスビッグデータは堅調。取引先健康保険組合数などが増加。24.3期3Q累計は2桁増収増益。 記:2024/02/04
4523 東証プライム
6,190
4/26 11:30
-69(%)
時価総額 1,835,750百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」が主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アメリカス医薬品事業は堅調。レンビマの売上が伸びる。販管費減。24.3期2Qは大幅営業増益。 記:2024/01/16
3,316
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-7(%)
時価総額 4,124,696百万円
富士フイルムグループの持株会社。デジカメや写真関連、医薬品製造開発受託、高機能材料、オフィス関連等を手掛ける。イメージング部門は堅調。デジタルカメラなどの販売が伸びる。24.3期3Q累計は増収増益。 記:2024/02/25
6095 東証プライム
671
4/26 11:30
-8(%)
時価総額 14,508百万円
医師や製薬会社、薬局向けのプラットフォームの運営を通じて、リサーチや人材サービス等のサービスを提供。薬局予約サービス「やくばと」中心に戦略的投資継続。24.9期1Qは増収増益。売上、利益ともに進捗順調。 記:2024/03/31
6758 東証プライム
12,725
4/26 11:30
-35(%)
時価総額 16,047,268百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6920 東証プライム
33,860
4/26 11:30
+500(%)
時価総額 3,192,524百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7062 東証グロース
933
4/26 9:33
+18(%)
時価総額 2,195百万円
在宅療養者対象の保険適用マッサージサービスを提供。訪問看護・介護も。24.3期上期はコロナ影響緩和でマッサージ直営拠点の売上回復。ホスピス参入などで施設系介護も拡大。拠点開設費用や人件費増こなして黒字に。 記:2024/01/17
7203 東証プライム
3,514
4/26 11:30
+17(%)
時価総額 57,330,864百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7606 東証プライム
1,800
4/26 11:30
-5(%)
時価総額 54,385百万円
アパレル大手。バイヤーが買い付けた国内外のデザイナーズブランドやオリジナル企画商品を販売。主力は高価格帯の「ユナイテッドアローズ」やお手頃価格の「コーエン」。免税売上の拡大もあり、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/26
7974 東証プライム
7,526
4/26 11:30
+120(%)
時価総額 9,773,941百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
34,230
4/26 11:30
+630(%)
時価総額 16,143,998百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9983 東証プライム
41,590
4/26 11:30
+50(%)
時価総額 13,234,811百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,747
4/26 11:30
+144(%)
時価総額 13,347,725百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10