マーケット
4/26 15:15
37,934.76
+306.28
38,239.66
+153.86
暗号資産
FISCO BTC Index
4/28 5:16:51
10,009,466
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~主要企業の決算発表控え手じまい売りに押される

2020/8/6 12:38 FISCO
*12:38JST 後場に注目すべき3つのポイント~主要企業の決算発表控え手じまい売りに押される 6日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、主要企業の決算発表控え手じまい売りに押される ・ドル・円はもみ合い、ドルは下げ渋り ・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位がファナック<6954> ■日経平均は続落、主要企業の決算発表控え手じまい売りに押される 日経平均は続落。74.16円安の22440.69円(出来高概算5億3082万株)で前場の取引を終えている。 前日5日の米国株式相場は続伸。ダウ平均は373.05ドル高の27201.52ドル、ナスダックは57.23ポイント高の10998.40ポイントで取引を終了した。追加財政策の交渉で政府側が譲歩する意向を見せたため合意に向けた期待感が強まったほか、新型ウイルスワクチンへの期待が強まり上昇して寄り付いた。7月ISM非製造業景況指数が予想外に改善し昨年2月来の高水準になると、上げ幅をさらに拡大した。その後も終日堅調推移となった。ナスダック総合指数は連日で過去最高値を更新した。 米国株高を受けた今日の東京株式市場だが、昨日に続きスピード調整から日経平均は下げて始まった。しかし、DeNA<2432>やシャープ<6753>など、好決算や好業績予想を発表した銘柄が活発に物色され市場心理が好転し、寄り後の売り一巡後は日経平均はプラスに転じた。今朝の日本経済新聞で、厚労省は英アストラゼネカと英オックスフォード大学が開発中のワクチンについて1億回分以上の供給を受ける方向で最終調整に入り、近く合意するとみられると報じられたことも株価下支え要因となった。ただ、今日は午後1時25分のトヨタ<7203>、午後4時の任天堂<7974>など主要企業の決算発表が多数予定されており、決算発表前の手じまい売りもあり日経平均は再び下げに転じた。 個別では、21年3月期第1四半期(20年4-6月)連結営業利益が前年同期比5.4倍となったDeNA、第1四半期営業増益と想定外の好スタートとなったUTグループ<2146>がストップ高となり。また20年12月期第2四半期(20年1-6月)好決算を発表したソリトンシステムズ<3040>が21%、コンテック<6639>が16%を超す上げとなり、同じく第1四半期が好決算となった住友精化<4008>、未開示だった21年3月期連結営業利益が前期比55.4%増予想と発表したシャープ、第1四半期営業黒字確保が好感されたいすゞ<7202>が上げた。 一方、第1四半期増収率鈍化などをマイナス視されたグレイステクノロジー<6541>がストップ安まで売られ、市場予想を下回り通期営業赤字予想となったUアローズ<7606>が14%を超す下げとなり、今期見通しの収益水準が市場の期待値に届かなかったレーザーテック<6920>、上半期は想定通りの好決算となったが材料出尽くし感が先行したユニチャーム<8113>、コンセンサス下振れの業績見通しや減配を嫌気されたホンダ<7267>が下げた。 セクターでは、鉱業、石油石炭製品、保険業、非鉄金属、その他金融業などが上昇率上位。一方、食料品、不動産業、陸運業、化学、その他製品などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の37%、対して値下がり銘柄は58%となっている。 ここ数日は大きな動きはないが、米国と中国のさや当てが続いており、市場でもことあるごとに懸念材料となっている。対立のステージは徐々に上がっているように思われるが、両国が歩み寄る動きは見えてこない。ここで目配りをしておきたいのが中国国内の政局だ。毎年7月下旬から8月上旬、河北省の保養地・北戴河(ほくたいが)に共産党の指導部や長老らが集まって意見交換する場が設けられる。「北戴河会議」だ。ここでは、共産党の現指導部と長老が激しく議論を戦わせるとも伝えられる。現在、習近平体制は盤石のように見えるが、共産党内部では意見の対立があり、特に西側諸国との対立や香港問題に関しては、現体制の政策への批判も少なくないとの指摘もある。 今年は新型コロナや洪水の影響があり、開催されるかどうかも定かでないと見られていたが、産経新聞は北戴河会議が5日までに始まったもようだと報じている。習近平体制に唯一意見できる場とされる北戴河会議。西側諸国と中国との対立、香港問題等に変化をもたらす可能性のある数少ないイベントだ。一方で、今年の北戴河会議では10月に開かれる共産党の「第19期中央委員会第5回総会(5中総会)」で議論する21年以降の「第14次5カ年計画」原案などが示される見通しだという。一説には、習近平氏が2035年までの長期政権を打ち出すとの見方もある。 このように、北戴河会議の開催が事実であれば、今後の中国の進路を左右する重要なイベントとなる可能性がある。そして10月の中国「5中総会」、11月の米大統領選挙と最大級の政治イベントが続く。アンテナを高くしておく必要がありそうだ。 さて、後場の東京市場はもみ合いとなりそうだ。上述のように、今日は午後1時25分のトヨタ、午後4時の任天堂など、主要企業の4-6月期決算発表が相次ぎ、決算内容を見極めたいとする向きが多く、ポジションを片方に傾けにくい。トヨタは21年3月期連結営業利益を5000億円予想としている。市場コンセンサスは1兆870億円。任天堂は21年3月期連結営業利益は前期比14.9%減の3000億円予想。市場コンセンサスは3889億円。いずれも業績予想が上方修正されるかどうかに注目する向きが多いようだ。トヨタは取引時間中の発表となり、発表内容によっては後場の全体相場に影響する可能性もあり、注意が必要だろう。 ■ドル・円はもみ合い、ドルは下げ渋り 6日午前の東京市場でドル・円はもみ合い。105円半ばで株価やユーロの値動きを手がかりに、方向感の乏しい展開。前日海外市場でのドル売りは一服しており、対主要通貨では小幅に値を戻している。ただ、全般的にドルは買いづらく、先安観は払しょくされていないようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円46銭から105円62銭、ユーロ・円は125円20銭から125円44銭、ユーロ・ドルは1.1862ドルから1.1886ドル、 ■後場のチェック銘柄 ・ディー・エヌ・エー<2432>、UTグループ<2146>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位がファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・メスター米クリーブランド連銀総裁 「米国経済がここ数週間鈍化していることを示す多くの兆候がある」 「米国は新たな制限措置を避けることができる」 ・モリソン豪首相 「失業率はピーク時に10%近くに達する可能性」 <国内> 特になし <海外> ・15:00 英中銀金融政策委員会が政策金利発表(0.10%に据え置き予想) ・15:00 英中銀金融安定報告書 ・15:00 独・6月製造業受注(前月比予想:+10.1%、5月:+10.4%) 《HH》
関連銘柄 16件
2146 東証プライム
3,335
4/26 15:00
+25(%)
時価総額 134,611百万円
製造業派遣・請負が柱。構造改革支援や技術者派遣も。24.3期3Q累計は半導体業界向けが停滞。だが株式報酬費用解消などで増益に。中計では26.3期に営業益2.2億円目指す。還元方針を配当性向6割目安に変更。 記:2024/03/11
2432 東証プライム
1,596.5
4/26 15:00
+26(%)
時価総額 207,882百万円
インターネットサービス会社。モバイル向けソーシャルゲーム・プラットフォーム「Mobage」等を手掛ける。ゲーム事業はユーザ消費額が伸び悩む。ライブストリーミング事業は黒字転換。24.3期3Qは増収。 記:2024/03/04
3040 東証プライム
1,294
4/26 15:00
-12(%)
時価総額 25,542百万円
認証を中心としたITセキュリティ関連製品の開発、関連サービスの提供、簡易衛星中継システムも手掛ける。ITセキュリティ事業は自社製品等が収益貢献。23.12期通期は2桁増益。24.12期は増収増益計画。 記:2024/02/23
4008 東証プライム
4,950
4/26 15:00
+45(%)
時価総額 69,166百万円
機能化学品メーカー。紙おむつの高吸水性樹脂に強み。化粧品向けポリマーやエレクトロニクスガス、工業薬品等を製造、販売する。今期3Q累計は吸水性樹脂の販売価格が低下。エレクトロニクスガス等の販売が伸び悩んだ。 記:2024/04/12
18
2/25 15:00
+1(%)
時価総額 511百万円
産業機械メーカーやソフトウェアメーカーに取扱説明書やマニュアルを作成・管理・運用するシステムを提供。企画、翻訳、コンサルも。22.3期1Qは売上堅調。MOS事業が売上牽引。HOTARUの連結効果等が寄与。 記:2022/01/15
6639 東証スタンダード
2,695
4/27 15:00
±0(%)
時価総額 17,787百万円
FA環境対応の産業用コンピュータ、IoT機器等を手掛ける。IoTソリューションビジネス、環境計測ソリューション等も。22.3期3Qは2桁増益。親会社のダイフクがTOB実施。成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2022/03/02
6753 東証プライム
818.8
4/26 15:00
-1.2(%)
時価総額 532,553百万円
大手電気機器メーカー。台湾の鴻海精密工業グループ。液晶パネルやテレビ、スマホ、白物家電等を製造、販売する。液晶パネルが主力事業。今期3Q累計はPCやタブレット、スマホ向け液晶ディスプレイが足踏みとなった。 記:2024/02/29
6920 東証プライム
34,080
4/26 15:00
+720(%)
時価総額 3,213,267百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6954 東証プライム
4,528
4/26 15:00
+73(%)
時価総額 4,571,229百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
7202 東証プライム
1,949.5
4/26 15:00
+10(%)
時価総額 1,515,623百万円
トラック・バスなど商用車製造販売大手。国内トラックシェアは3割強。傘下にUDトラックス。トヨタと資本提携。ティアフォー社と路線バス領域での自動運転システム開発で協業。業容安定し、3Q累計は増収・増益。 記:2024/03/22
7203 東証プライム
3,510
4/26 15:00
+13(%)
時価総額 57,265,604百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7267 東証プライム
1,750.5
4/26 15:00
+4.5(%)
時価総額 9,512,716百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。日本、北米を中心に販売台数が増加。二輪は欧州販売台数が大幅増。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/02/25
7606 東証プライム
1,813
4/26 15:00
+8(%)
時価総額 54,778百万円
アパレル大手。バイヤーが買い付けた国内外のデザイナーズブランドやオリジナル企画商品を販売。主力は高価格帯の「ユナイテッドアローズ」やお手頃価格の「コーエン」。免税売上の拡大もあり、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/26
7974 東証プライム
7,649
4/26 15:00
+243(%)
時価総額 9,933,680百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
34,230
4/26 15:00
+630(%)
時価総額 16,143,998百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8113 東証プライム
4,636
4/26 15:00
-1(%)
時価総額 2,878,186百万円
大手衛生用品メーカー。生理用品のリーディングカンパニー。紙おむつやペットケア用品にも強みを持つ。ペットケア部門は堅調。犬用ペットシートなどが伸びる。23.12期通期は増収増益。24.12期も増収増益計画。 記:2024/02/22