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後場に注目すべき3つのポイント~下値限られるが上値の重さも再確認

2020/8/5 12:39 FISCO
*12:39JST 後場に注目すべき3つのポイント~下値限られるが上値の重さも再確認 5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり反落、下値限られるが上値の重さも再確認 ・ドル・円は弱含み、全般的にドル売り ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がヤマハ<7951> ■日経平均は3日ぶり反落、下値限られるが上値の重さも再確認 日経平均は3日ぶり反落。142.52円安の22431.14円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えている。 4日の米株式市場でNYダウは3日続伸し、164ドル高となった。追加経済対策を巡る協議が長引いていることを警戒し下落して始まり、その後も要人発言に一喜一憂する展開だった。ただ、共和党上院のマコネル院内総務が「米政権と民主党指導部が支援策で合意すればその案を支持する」と述べたと伝わり、引けにかけて強含んだ。一方、米長期金利は協議難航を警戒して下落(債券価格は上昇)し、これに伴い円相場が1ドル=105円台半ばまで再上昇。日経平均は直近2日で860円あまり上昇していたこともあり、本日は利益確定売り優勢で93円安からスタートした。寄り付き後は22356.25円(217.41円安)まで下落する場面があったものの、おおむね22400円を挟みもみ合う展開だった。 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が売買代金トップで3%超の下落。傘下の投資ファンドを通じて動画投稿サービス「TikTok」の運営会社に出資しており、米政府がTikTok運営会社に圧力をかけていることが懸念されたようだ。前日の決算発表で材料出尽くし感が広がったソニー<6758>や、7月既存店売上高が伸び悩んだファーストリテ<9983>なども軟調。山崎パン<2212>やヤマハ<7951>、NOK<7240>は決算を嫌気した売りがかさみ、東証1部下落率上位に顔を出している。一方、任天堂<7974>が3%上昇し、トヨタ自<7203>は小じっかり。7月既存店増収率が拡大した良品計画<7453>は急伸し、業績上方修正を発表したヤマシンF<6240>はストップ高水準での買い気配が続いている。 セクターでは、陸運業、空運業、電気・ガス業などが下落率上位。半面、石油・石炭製品、非鉄金属、その他製品などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の67%、対して値上がり銘柄は29%となっている。 前日の米国株は追加経済対策への期待から3日続伸したものの、本日の日経平均は前日までの戻りを受けた利益確定売り優勢の展開となっている。前日までの2日間の上昇幅に比べると本日の調整幅など小さいものだが、25日移動平均線の位置する22500円水準での上値の重さを改めて感じさせる動きだ。売買代金上位では任天堂やトヨタ自が健闘しているとはいえ、その他の値がさグロース(成長)株や大型バリュー(割安)株は全般軟調な印象。前日は出遅れていた陸運株や空運株に買い戻しの動きが広がったが、新型コロナウイルスの拡大一服を見極めるまで本格的な戻りは期待しにくいところだろう。ここまでの東証1部売買代金は1兆円あまりで、前日よりやや減少。 一方、新興市場ではマザーズ指数が3日続伸。前日に節目の1000pt台を回復し、本日は足元のもち合いレンジ上限近辺まで値を上げている。主力大型株の手掛けづらさが意識されたか、EC(電子商取引)やSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)関連の成長期待が高い新興株が賑わっており、バイオ関連も堅調だ。 アジア株式市場は高安まちまち。円相場の上昇も1ドル=105.50円近辺でいったん歯止めがかかってきた。東証株価指数(TOPIX)が0.58%の下落で前場を折り返しており、後場には日銀による上場投資信託(ETF)買いが実施されそうだ。後場も下値を売り込もうとする動きは限定的で、日経平均は軟調もみ合いが続くとみておきたい。なお、本日はホンダ<7267>などが決算発表を予定している。米国では7月のADP雇用統計やサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況指数の発表があり、追加経済対策を巡る議論の動向とともに注視しておきたい。 ■ドル・円は弱含み、全般的にドル売り 5日午前の東京市場でドル・円は弱含み。全般的にドル売りに振れ、朝方の105円80銭付近から105円51銭まで値を下げた。ユーロや豪ドルなど主要通貨はドルに対して上昇基調となり、クロス円も堅調。日経平均株価は下げ幅を拡大するものの、円買いは抑制されているようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円51銭から105円80銭、ユーロ・円は124円63銭から124円83銭、ユーロ・ドルは1.1793ドルから1.1815ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・イメージワン<2667>、インサイト<2172>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がヤマハ<7951> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・トランプ米大統領 「給与勢の停止を検討中」 「TikTok売り上げの多くの割合は財務省に行くべき」 【経済指標】 ・NZ・4-6月期失業率:4.0%(予想:5.6%、1-3月期:4.2%) ・NZ・4-6月期雇用者数増減:前期比-0.4%(予想:-2.0%、1-3月期:+0.7%) ・中・7月財新サービス業PMI:54.1(予想:58.0、6月:58.4) <国内> 特になし <海外> ・16:55 独・7月サービス業PMI改定値(予想:56.7、速報値:56.7) 《HH》
関連銘柄 13件
2172 札証
374
11/22 0:00
±0(%)
時価総額 600百万円
北海道地盤の広告会社。マスメディア広告や新聞折込広告の企画・制作、観光コンサル等を行う広告・マーケティング事業が柱。債権投資事業等も。広告・マーケティング事業ではふるさと納税事業の拡大などに注力。 記:2024/10/11
2212 東証プライム
2,837
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 624,943百万円
国内最大の製パン会社。1948年設立。菓子パンに強み。コンビニ「デイリーヤマザキ」の運営等も。不二家、東ハトなどを傘下に持つ。配当性向30%目標。食パン部門は主力の「ロイヤルブレッド」などの販売が順調。 記:2024/06/25
2667 東証スタンダード
224
11/22 15:30
+8(%)
時価総額 2,420百万円
医療用画像管理システム、電子カルテ等の販売を行うヘルスケアソリューション事業が柱。各種画像処理・解析ソフトウェア等の販売も手掛ける。地熱発電及び水素事業から撤退。環境配慮型事業の創出などに取り組む。 記:2024/10/20
6240 東証プライム
578
11/22 15:30
+29(%)
時価総額 41,223百万円
建設機械向け油圧フィルタ、産業機械向け油圧フィルタ等の建機用フィルタ事業が主力。建機用油圧フィルタで世界シェアトップクラス。エアフィルタの製造・販売も。バイオマス樹脂を用いたナノファイバー開発等を推進。 記:2024/10/09
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7240 東証プライム
2,242
11/22 15:30
-16.5(%)
時価総額 388,178百万円
国内初のオイルシールメーカー。1941年創業。国内全自動車メーカーが同社製品を採用。オイルシールは国内トップシェア。シール製品「Oリング」などが主要製品。シール事業では中国系自動車メーカーへの拡販図る。 記:2024/08/20
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7453 東証プライム
3,025
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 849,360百万円
生活雑貨や衣服、食品等の販売を行う「無印良品」を国内展開。西友のプライベートブランドとして1980年に誕生。海外では「MUJI」を展開。店舗数は国内外で1300店舗超。国内では日用品好調。生産管理を効率化。 記:2024/10/20
7951 東証プライム
1,090.5
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 592,142百万円
世界最大の総合楽器メーカー。1887年創業。静岡県浜松市に本社。ピアノ、電子楽器、弦楽器等の製造・販売を行う。音響機器、電子デバイス等も手掛ける。総還元性向50%目標。業務用音響機器は旺盛な需要続く。 記:2024/08/30
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17