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後場に注目すべき3つのポイント~コロナ懸念も「売り一辺倒」ではない

2020/7/17 12:45 FISCO
*12:45JST 後場に注目すべき3つのポイント~コロナ懸念も「売り一辺倒」ではない 17日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅反発、コロナ懸念も「売り一辺倒」ではない ・ドル・円は伸び悩み、材料難で動意薄 ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がアドバンテスト<6857> ■日経平均は小幅反発、コロナ懸念も「売り一辺倒」ではない 日経平均は小幅反発。3.59円高の22773.95円(出来高概算5億株)で前場の取引を終えている。 16日の米株式市場でNYダウは5日ぶりに反落し、135ドル安となった。中国株が大幅に下落したことに加え、先週分の新規失業保険申請件数が市場予想を上回り、労働市場の回復の遅さも嫌気された。反面、日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンは新型コロナウイルスワクチンの臨床試験を始めると発表して上昇。半導体大手の台湾積体電路製造(TSMC)が設備投資計画を引き上げたことなども好感され、本日の日経平均は37円高からスタートすると、寄り付き直後に一時22857.82円(87.46円高)まで上昇した。ただ、国内外での新型コロナ拡大や米中対立への懸念は根強く、一転して22713.06円(57.30円安)まで下落する場面もあった。 個別では、ソフトバンクG<9984>やトヨタ自<7203>が堅調。日立<6501>は4%の上昇となっている。半導体関連では東エレク<8035>やレーザーテック<6920>が小高く、アドバンテス<6857>やSCREEN<7735>は2%近い上昇。中小型株では前日にストップ高比例配分となったベイカレント<6532>が商いを伴って大幅続伸し、外資系証券の強気の投資判断が観測されたIRJ−HD<6035>、上期業績を上方修正したISID<4812>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、ソニー<6758>などが軟調。前日まで急なリバウンドを見せていた日産自<7201>も本日は小安い。今期赤字見通しを発表したアダストリア<2685>は売りがかさみ、ヨシムラフード<2884>などが東証1部下落率上位に顔を出した。 セクターでは、電気・ガス業、医薬品、情報・通信業などが上昇率上位。半面、空運業、不動産業、鉄鋼などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の41%、対して値下がり銘柄は54%となっている。 本日の日経平均は新型コロナワクチン開発への期待継続、TSMCの好決算や強気の設備投資計画を背景に反発スタートしたが、上値の重い展開となっている。16日は東京都の新型コロナ新規感染者数が286人と過去最多だった。また、米国でも感染者数が過去最多になったと伝わっている。米雇用回復が予想より鈍り、国内では旅行需要喚起策「Go Toキャンペーン」から東京発着が除外される見通しとなるなど、新型コロナ再拡大は経済活動にも影響し始めた。株価の上値が重くなるのも無理はないだろう。東証1部全体としては値下がり銘柄の方が多く、ここまでの東証1部売買代金が9000億円程度にとどまっていることからも買い見送りムードが窺える。 反面、値がさのソフトバンクGや時価総額トップのトヨタ自が堅調。さらに半導体関連もおおむね小じっかりで、日経平均や東証株価指数(TOPIX)は小幅ながらプラスとなっている。業種別騰落率にはディフェンシブセクターへの資金逃避も見られる。新興市場ではマザーズ指数が続落。米株式市場と同様に新興ハイテク株の売りが続いているが、中小型株全体を見渡すと東証1部でベイカレントやIRJ−HDといったところが賑わっている。売り一辺倒になっているわけではないと言えるだろう。 日銀による上場投資信託(ETF)買い実施が期待できないことから売りが出る場面もあるだろうが、中国・上海総合指数が反発していることは一定の安心感につながる。後場の日経平均も方向感に乏しい展開になると見込むが、本日の東京都の新型コロナ新規感染者数を注視しておきたい。 さて、日経平均は週半ばに23000円に接近する場面もあったが、その後上値が重い。とはいえ、本日も日足チャート上で22700円台に位置する5日移動平均線水準をキープしており、新型コロナ再拡大や米中対立への懸念が強まるなかでも大きく値を崩していない。前日の外資系証券の先物手口を見ると、日経平均先物を売り越す一方、TOPI先物を買い越していた。直近のバリュー(割安)株優位、グロース(成長)株劣位の流れを意識したものだろう。本日はその反動的な動きも見られるが、つまり日替わりでの循環的な物色が続いており、前述のとおり売り一辺倒とはなっていないわけだ。 また、15日に日証金<8511>が日経レバETF<1570>の自己取引を含む新規売りに伴う貸株申し込み停止などの規制(売り禁)の実施を発表したことも話題となっている。かねて指摘しているとおり、ここまで個人投資家や海外投資家は売り持ち高を増やしてきた。株式相場全体の底堅さは売り方にとって厳しい状況で、買い戻し主導での「意外高」の可能性はなお残る。 ■ドル・円は伸び悩み、材料難で動意薄 17日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。材料難で高安10銭あまりの狭いレンジ内で推移した。ただ、日経平均株価や上海総合指数などアジアの株高でややリスク選好的な円売りに振れ、主要通貨は下げづらい。一方、欧米株高観測で、リスクオンのドル売りも観測される。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円23銭から107円36銭、ユーロ・円は122円02銭から122円30銭、ユーロ・ドルは1.1377ドルから1.1393ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ダントーホールディングス<5337>、大阪油化工業<4124>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がアドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・ラガルドECB総裁 「指標は経済活動の回復を示唆」 「見通しは依然かなり不透明」 「4月に底入れした兆候」 「失業が消費に影響」 「インフレはエネルギー価格の下落が抑制」 ・ウィリアムズ米NY連銀総裁 「FRBの措置で、信用市場のひっ迫は解消。著しく改善」 「FRBの流動性供給は市場の回復につながった」 「今は戦略解除に焦点をあてる時期ではない」 ・ボスティック米アトランタ連銀総裁 「初期の回復は予想を上回った」 「失業保険申請件数は非常に高い水準で横ばい」 「マイナス金利を導入する確率は非常に低い」 「我々は長期にわたる低金利を示唆している、フォワードガイダンスは重要」 ・エバンス・シカゴ連銀総裁 「経済は回復し始めたが問題に直面」 「失業率は年末までに9−9.5%へ、2021年末には6.5%」 ・ウィリアムズ米NY連銀総裁 「フォワードガイダンスが機能している」 「下半期の回復を依然予想」 「イールドカーブコントロールは潜在的な手段になると見ている」 【経済指標】 米・6月小売売上高:前月比+7.5% (予想:+5.0%、5月:+18.2%←+17.7%) 米・6月小売売上高(自動車除く):前月比+7.3% (予想:+5.0%、5月:+12.1%←+12.4%) 米・7月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:24.1 (予想:20.0、6月:27.5) <国内> 特になし <海外> ・EU首脳会議(18日まで) 《HH》
関連銘柄 19件
2685 東証プライム
3,500
5/2 15:00
+35(%)
時価総額 170,800百万円
複数のアパレルブランドを展開する製造小売り。海外は中華圏を中心に東南アジア進出を狙う。新事業として飲食を育成。24.2期3Q累計は国内が堅調。海外は中国の回復に遅れも台湾が好調。通期最高業績・増配を計画。 記:2024/02/05
1,589
5/2 15:00
+33(%)
時価総額 37,836百万円
中小食品メーカーを束ねる持株会社。買収した中小食品会社の育成に強み。M&Aで国内、海外事業の拡大図る。製造事業は伸長。海外はホテル、飲食店向け売上が回復。M&A効果などで24.2期3Qは大幅営業増益。 記:2024/03/30
4124 東証スタンダード
1,493
5/2 0:00
±0(%)
時価総額 1,603百万円
混合物から目的物質を分離・精製する精密蒸留受託のパイオニア。大手化学メーカーからの受託加工に実績。薬品・農薬・香料・液晶・電子材料など蒸留領域多岐。半導体・電子材料向けの回復が遅れ、24.9期1Qは一服。 記:2024/03/28
4812 東証プライム
5,320
5/2 15:00
+80(%)
時価総額 346,768百万円
電通系ITソリューション。金融・自動車向けの製品ライフサイクルや、基幹システム、人事管理システムを展開。ドローンや空飛ぶクルマの社会実装に向け技術提供を推進。全セグメント好調で、23.12期は増収増益。 記:2024/03/29
5337 東証スタンダード
774
5/2 15:00
+15(%)
時価総額 23,220百万円
建築用タイルの専門メーカー。淡路島に自社工場を保有。建材・インテリア・素材の商品企画やハワイでの住宅開発、海外アセットマネジメント業務なども展開。ベンチャーキャピタルへの投資にも注力。23.12期は増収。 記:2024/02/23
1,213
5/2 15:00
+2(%)
時価総額 21,640百万円
IR・SR活動に特化したコンサルティング会社。株式議決権に関わるコンサルティング、M&Aアドバイザリーが主力。証券代行業務も事業領域。案件受託の継続や昨年発生の一時費用剥落もあり、3Q累計は営業増益。 記:2024/02/04
6501 東証プライム
14,455
5/2 15:00
-35(%)
時価総額 14,000,708百万円
総合電機大手。ITサービスやエネルギーソリューション、鉄道システム、家電・空調システム等を手掛ける。鉄道システムは大口案件の進展で増収。水・環境部門は空調システム事業が拡大。24.3期3Qは2桁最終増益。 記:2024/02/10
3,388
5/2 15:00
-35(%)
時価総額 526,532百万円
大手経営コンサルティング会社。全体戦略や事業戦略の立案など経営課題を解決するサービスを提供。採用活動を積極化。稼働率は平均80%台後半。コンサルタントの増加等により、24.2期3Q累計は2桁増収増益。 記:2024/02/03
6758 東証プライム
13,060
5/2 15:00
-40(%)
時価総額 16,469,731百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6857 東証プライム
5,107
5/2 15:00
-35(%)
時価総額 3,912,825百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
40,670
5/2 15:00
+920(%)
時価総額 3,834,612百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7201 東証プライム
580
5/2 15:00
+0.7(%)
時価総額 2,448,015百万円
自動車大手。仏ルノー、三菱自と3社連合を形成。EV展開で先行。24.3期3Q累計は中国の競争激化。だが半導体不足解消を受けて中国以外で販売を伸ばす。値上げ効果も出て増収増益に。ホンダとEV分野で提携検討。 記:2024/04/12
7203 東証プライム
3,581
5/2 15:00
-24(%)
時価総額 58,423,968百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
16,640
5/2 15:00
+140(%)
時価総額 1,690,458百万円
大手半導体製造装置メーカー。ウェーハ洗浄装置やコータ・デベロッパ、熱処理装置などを手掛け、洗浄装置で世界トップシェア。枚葉式洗浄装置「SU-3400」が日経産業新聞賞を受賞。業容好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/03/24
7974 東証プライム
7,575
5/2 15:00
-62(%)
時価総額 9,837,577百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
35,010
5/2 15:00
+70(%)
時価総額 16,511,871百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8511 東証プライム
1,589
5/2 15:00
+8(%)
時価総額 152,544百万円
証券金融大手。制度信用取引の決済に必要な金銭や株券の貸付を行う。24.3期3Q累計は債券レポ・現先取引の需要が旺盛。制度信用取引の貸借取引残高も増えて二桁増収増益に。通期利益計画を上方修正。連続増配予定。 記:2024/02/14
9983 東証プライム
40,820
5/2 15:00
-370(%)
時価総額 12,989,781百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,793
5/2 15:00
+4(%)
時価総額 13,426,981百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10