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米国株見通し:弱含みか、有事に備え週末の売りが優勢に

2020/7/10 15:51 FISCO
*15:51JST 米国株見通し:弱含みか、有事に備え週末の売りが優勢に (15時40分現在) S&P500先物      3,115.62(-25.38) ナスダック100先物  10,667.88(-59.62) グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は200ドル超安。NY原油先物(WTI)も軟調地合いで、今晩の米株式市場は売り先行となりそうだ。 9日の取引で、主要3指数はまちまち。ナスダックはハイテク株買いが再開しプラスを維持したが、ダウは361ドル安となり26000ドルを割り込んだ。経済の早期正常化への期待感と新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感が交錯する展開で、やや方向感の乏しい展開に。一方、この日発表された新規失業保険申請件数は予想を下回ったものの、改善のペースが鈍化し、先行きの回復への不安が株買いを抑制した。 本日は軟調地合いを予想する。中国株が下落に転じたことで、リスク選好ムードが後退。中国株の急落で混乱に陥った2015年の相場が想起され、アジア株安が欧米市場に波及しそうだ。一方、米連邦最高裁がトランプ大統領に対し納税申告書を含む財務記録の開示を命じたことに関連し、政権運営の不透明感も株買いをちゅうちょさせる要因となろう。コロナ再流行が回復を妨げるとの見方が徐々に広がるなか、有事に備え週末の売りに押される展開となろう。 《TY》