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後場に注目すべき3つのポイント~ETF分配金絡みの売りで短期下押し想定も…

2020/7/7 12:48 FISCO
*12:48JST 後場に注目すべき3つのポイント~ETF分配金絡みの売りで短期下押し想定も… 7日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日ぶり反落、ETF分配金絡みの売りで短期下押し想定も… ・ドル・円は下げ渋り、ユーロにらみの値動き ・値下がり寄与トップは中外製薬<4519>、同2位がファーストリテ<9983> ■日経平均は4日ぶり反落、ETF分配金絡みの売りで短期下押し想定も… 日経平均は4日ぶり反落。126.71円安の22587.73円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えている。 連休明けとなった6日の米株式市場でNYダウは続伸し、459ドル高となった。中国政府系メディアの論説を受けて上海総合指数が大幅高となり、米株式市場でも買いが先行。6月のサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況指数が予想以上の改善を示すと、投資家心理が一段と上向いた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3日連続で過去最高値を更新。ただ、日経平均は前日、中国株高につれて400円超上昇しており、本日は利益確定売り優勢で64円安からスタートした。朝方は上海総合指数の動向を見極めたいとの思惑などから前日終値近辺でもみ合う展開だったが、前場中ごろを過ぎると22540.44円(174.00円安)まで下落する場面があった。 個別では、ソフトバンクG<9984>が売買代金トップで3%超の上昇。出資先である中国アリババ集団や米レモネードの株価が大幅高となり、買い材料視されている。レーザーテック<6920>、アドバンテス<6857>といった半導体関連株の一角も上げが目立ち、東エレク<8035>は連日の上場来高値更新で3万円台に乗せる場面もあった。その他では任天堂<7974>やキーエンス<6861>が堅調。主力行による金融支援が報じられたサンデンHD<6444>は急伸し、決算が好感されたキャリアリンク<6070>はストップ高水準での買い気配となっている。一方、ファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>、ソニー<6758>などが軟調。ガンホー<3765>やGMOクラ<3788>は急反落し、業績下方修正のトーセイ<8923>などが東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、鉱業、医薬品、銀行業などが下落率上位。半面、精密機器、その他製品、サービス業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の70%、対して値上がり銘柄は27%となっている。 日経平均は前日までの上昇で足元のもち合いレンジ上限に到達。本日は一転して利益確定売り優勢の展開となっている。注目の上海総合指数は朝高後に伸び悩む場面が見られた。米非製造業景況感の急改善は投資家心理の支えとなるだろうが、6月雇用統計と同様にサプライズと捉える向きは少なくなってきているようだ。売買代金上位を見るとハイテクを中心とした値がさ株がおおむね堅調。ただ、ファーストリテやソニーが反落し、時価総額上位の自動車株や金融株も軟調となっている。米国では株高にもかかわらず長期金利が伸び悩み、バリュー(割安)株は買われにくいだろう。為替の円高進行も重し。業種別騰落率は値がさ株のインパクトで強弱分かれている印象だ。ここまでの東証1部売買代金は1兆1000億円ほどと、米国の休場明けとあってやや増えている。 新興市場ではマザーズ指数が3日続伸しているが、1010pt近辺に位置する25日移動平均線水準で伸び悩んでいる。長期金利の伸び悩みやハイテク株高の流れが追い風となるだろうが、やはり先週の急落で株価トレンドや株式需給が悪化した銘柄が多いだけに、戻り待ちの売りが出やすい。こうしたなか、前期の好業績が確認されたSansan<4443>はマザーズ主力のなかでも株価が出遅れていたため、見直し買いが入りやすいだろう。本日マザーズへ新規上場したBエンジニア<7352>は買い気配が続いており、本日は初値が付きそうにない。 売り一巡後の上海総合指数は1%前後の上昇で推移し、円相場も1ドル=107.20円近辺で上げ一服となっている。外部環境は悪くないが、前引けの東証株価指数(TOPIX)が0.48%の下落となったため、日銀による上場投資信託(ETF)買い実施は期待しづらい。今週は後述する需給イベントもあり、後場の日経平均は軟調もみ合いが続くとみておきたい。 さて、前日の日経平均は中国株高を手掛かりに大方の想定以上の上昇となった。ただ、東証1部売買代金は1兆8000億円程度にとどまり、現物株の売買はやや低調だったと言える。一方で先物手口を見ると、クレディ・スイス証券や野村證券が日経平均先物を買い越しており、これが日経平均の上昇をけん引したとみられる。商品投資顧問(CTA)の持ち高はこのところロング(買い持ち)からショート(売り持ち)にやや傾いていたという。個人投資家が日経ダブルイン<1357>の持ち高を増やしていたことは既に当欄でも紹介したとおりで、これら投資家が持ち高解消に動いたのが前日の上昇の主因であると考えられる。 「こう着相場からの買い戻し主導での上放れ」は当欄で従前から予想しているシナリオだが、中国株高をきっかけに想定より早めに買い戻しの動きが出てしまった感はある。以前触れたとおり、今週は8日や10日を中心にETFの分配金捻出に絡んだ売りが7000億円規模で発生するとみられている。日経平均もいったんは下押しする可能性があるが、もち合いレンジ内での調整にとどまれば、株価変動率(ボラティリティー)の低下も進んでいるだけに更なる買い戻しを誘いそうだ。 なお、スペースの都合で本日は触りのみにとどめるが、米実質金利の低下などに伴うグロース(成長)株優位が続くものの、今月下旬からの4-6月期決算発表をきっかけに短期的なバリュー(割安)株のリバーサル(株価の反転上昇)の動きも出てくるだろう。しかし、決算発表一巡後は夏枯れでの波乱相場が警戒されるなか、グロース優位に戻るとみている。これらの話はまた次回以降としたい。 ■ドル・円は下げ渋り、ユーロにらみの値動き 7日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。日経平均株価の軟調地合いを受けたリスク回避的な円買いで、107円20銭台に下げる場面もあった。ただ、ユーロ・ドルの失速でドル・円は小幅に押し上げられ、その後は107円半ばで推移。具体的な手がかりが乏しく、目先も方向感は出にくいだろう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円24銭から107円44銭、ユーロ・円は121円3銭から121円59銭、ユーロ・ドルは1.1307ドルから1.1333ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ロコガイドス<4497>、フルッタフルッタ<2586>など、12銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは中外製薬<4519>、同2位がファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・5月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比-2.1%(予想:-1.0%、4月:-0.6←%-0.7%) ・日・5月家計支出:前年比-16.2%(予想:-11.8%、4月:-11.1%) 【要人発言】 ・ポンペオ米国務長官 「米国内でのTikTok禁止を検討している」 <国内> ・14:00 5月景気動向指数・先行速報値(予想:79.3、4月:77.7) <海外> ・13:30 豪準備銀行が政策金利発表(0.25%に据え置き予想) ・15:00 独・5月鉱工業生産(前月比予想:+11.0%、4月:-17.9%) 《HH》
関連銘柄 19件
2586 東証グロース
38
5/2 13:57
-2(%)
時価総額 1,370百万円
食品商社。アサイーをはじめとしたアマゾンのフルーツや原料を輸入、加工、卸売。量販店、スーパー、コンビニ向けに自社ブランド製品を販売。アジア事業開発を推進。アサイー関連商品の好調で、3Q累計は売上急伸。 記:2024/03/26
2,307.5
5/2 13:58
-16.5(%)
時価総額 210,442百万円
オンラインゲーム大手。家庭用ゲームも展開。主力の「パズドラ」に加え、「ラグナロクオリジン」にも注力。海外売上比率は6割超。パズドラは安定。Ragnarok関連タイトルは好調。23.12期通期は2桁増収。 記:2024/02/24
2,616
5/2 13:40
-48(%)
時価総額 30,589百万円
電子認証・印鑑サービスやホスティングサービスを展開。企業向けセキュリティ対策や企業のIoTビジネス化支援に定評。電子印鑑GMOサインは販売堅調。23.12期通期は2桁営業増益。24.12期は増収増益計画。 記:2024/02/24
4443 東証プライム
1,475
5/2 13:59
+4(%)
時価総額 184,405百万円
柱の法人向け名刺管理サービスは営業DXサービスに進化中。インボイス管理サービスなども。24.5期上期はインボイス管理の有料契約件数が倍増。営業DXの契約件数や名刺アプリの利用者数も順調に増えて収益急改善。 記:2024/02/06
4497 マザーズ
2,710
9/28 15:00
-91(%)
時価総額 26,544百万円
チラシ・買物情報サービス「トクバイ」や小売店の混雑状況が確認できる「混雑ランプ」を運営。湖南市とICT活用情報発信で連携。くふうカンパニーとの統合で9月上場廃止、10月持ち株会社へ。21.3期は増収増益。 記:2021/06/24
4519 東証プライム
5,098
5/2 13:59
+72(%)
時価総額 8,559,838百万円
大手医療用医薬品メーカー。がん領域で国内トップシェア。がんや免疫疾患、神経疾患、血液疾患の領域を中心に医薬品を開発し、血友病治療薬「ヘムライブラ」に注力。新型コロナ治療薬が一巡し、23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
6070 東証プライム
2,482
5/2 13:59
-11(%)
時価総額 31,251百万円
総合人材サービス。事務系人材サービスのBPOを軸に、コールセンター向け人材派遣や一般事務、製造系人材サービス、営業系人材サービスなども展開。短期間での大量業務処理能力に強み。24.3期3Q累計は足踏み。 記:2024/02/22
6444 東証スタンダード
165
5/2 13:45
+1(%)
時価総額 18,429百万円
自動車機器メーカー。カーエアコン用コンプレッサに強み。中国ハイセンス系傘下。高耐久仕様コンプレッサーの生産を開始。自動車生産台数の改善等により、23.12期通期は増収。24.12期は小幅増収見通し。 記:2024/04/14
6758 東証プライム
13,030
5/2 13:59
-70(%)
時価総額 16,431,898百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6857 東証プライム
5,110
5/2 13:59
-32(%)
時価総額 3,915,124百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6861 東証プライム
69,440
5/2 13:59
+220(%)
時価総額 16,888,364百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
40,400
5/2 13:59
+650(%)
時価総額 3,809,154百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7203 東証プライム
3,598
5/2 13:59
-7(%)
時価総額 58,701,323百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7352 東証グロース
1,713
5/2 13:59
+87(%)
時価総額 71,936百万円
IT系フリーランスエンジニア専門のエージェントサービス「Midworks」等を手掛ける。Midworks事業は売上好調。エンジニア稼働数、登録者数ともに大幅増。24.8期1Qは2桁の増収、営業増益。 記:2024/01/28
7974 東証プライム
7,597
5/2 13:59
-40(%)
時価総額 9,866,148百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
35,090
5/2 13:59
+150(%)
時価総額 16,549,602百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8923 東証プライム
2,459
5/2 13:58
+36(%)
時価総額 119,714百万円
中古不動産の価値を高めて投資家などに販売。不動産開発・賃貸やファンド運営、ホテル経営も。不動産ファンド・コンサルティング事業は好調。23.11期通期は2桁増収増益。24.11期は増収増益を見込む。 記:2024/02/02
9983 東証プライム
40,930
5/2 13:59
-260(%)
時価総額 13,024,786百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,785
5/2 13:59
-4(%)
時価総額 13,413,197百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10