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後場に注目すべき3つのポイント~景気回復への期待感が株価押し上げ

2020/7/6 12:56 FISCO
*12:56JST 後場に注目すべき3つのポイント~景気回復への期待感が株価押し上げ 6日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日続伸、景気回復への期待感が株価押し上げ ・ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り先行 ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位が東エレク<8035> ■日経平均は3日続伸、景気回復への期待感が株価押し上げ 日経平均は3日続伸。306.24円高の22612.72円(出来高概算4億7473万株)で前場の取引を終えている。 先週末の米国株式市場は独立記念日の振り替え休日で休場で、今日の東京株式市場は寄り付き段階ではやや手掛かり材料不足。ただ、金融財政政策が相場を下支えするという見方や、景気回復への期待感は引き続き強く、東京株式市場は買いが先行し、日経平均は寄り後も次第に上げ幅を拡大した。米国市場が3連休だったことから、海外投資家による売り圧力が小さかったとの見方もあった。小池東京都知事が、都民に対し不要不急の都外への移動自粛を要請しており、経済活動への影響が出始める可能性も指摘されているが、前場は、政策や景気回復への期待が強く、リスクオンムードが広がった。 個別では、信用取引規制の解除を好感したDLE<3686>、20年11月期上半期(中間期)連結営業利益が前年同期比94.6%減ながら従来予想を上回ったネクステージ<3186>、ペッパーランチ事業の売却を正式発表したペッパー<3053>がストップ高。新規子会社の寄与を見込んで国内証券が目標株価を引き上げたノーリツ鋼機<7744>、国内直営アイウエア専門ショップの6月既存店売上高が前年同期比11.8%増と5月の同51.1%減から改善したJINSHD<3046>、21年2月期第1四半期(20年3-5月)連結営業利益が前年同期比2.3倍のアークス<9948>が大幅高。 創業110年記念配当30円実施を発表した内田洋行<8057>、AI人材プラットフォーム企業の子会社化を発表したジェイ・エス・ビー<3480>、6月の既存店売上高が前年同月比14.1%減と5月の71.8%減から改善したワールド<3612>が高くなった。 一方、20年8月期第3四半期(19年9月-20年5月)連結営業損益が2.07億円の赤字となった霞ヶ関キャピタル<3498>が一時ストップ安。新株式発行と株式売出しを発表し1株当たり価値の希薄化と株式需要悪化が懸念されたライフネット<7157>が下げた。 セクターでは、海運業、鉄鋼、証券商品先物、空運業、繊維製品などが上昇率上位。一方、鉱業1業種が値下がりとなっている。東証1部の値上がり銘柄は全体の83%、対して値下がり銘柄は14%となっている。 東京株式市場は、先週は22000円台前半での膠着相場となったが、今日の前場は堅調に推移し、22000円台後半に上昇した。先週は米国で6月の雇用統計をはじめ、予想を上回る経済統計が発表され、相場の下支え材料となった。しかし、これらが日経平均を押し上げることはなかった。一方、新型コロナ感染拡大への警戒感が強く、株価の上値が抑えられたが、感染拡大を手掛かりに相場が大きく下押すこともなかった。金融財政政策や景気回復への期待が相場の下支え要因となる一方で、新型コロナウイルス感染拡大への警戒感が上値を抑える、という構図だった。 こうした中、注目したいのが企業業績だ。今週から来週にかけて、2月や8月決算企業の四半期決算発表が本格化する。2月決算企業は小売りなどの業種が多く、第1四半期は営業自粛した百貨店などが苦戦する一方、「巣ごもり」需要などを取り込み好業績となっている企業も少なくない。また、4-5月の20年2月期決算発表時には、業績予想を「未定」とする企業も多かったが、第1四半期決算発表時に予想を開示する企業が増えることも考えられる。もし、第1四半期が好決算となり、堅調な通期予想を開示する企業が増えれば、個別銘柄の株価押し上げ要因となろう。市場全体ではこう着相場がしばらく続くと見る向きが多いようだが、個別企業に目を向けると、業績を手掛かりに株価が変動する銘柄が増えそうだ。 さらに、今月下旬からは3月決算企業の第1四半期(20年4-6月)決算発表が本格化する。上述の2月や8月決算企業で好業績が確認されれば、3月決算企業の業績にも期待が高まりやすくなる。3月決算企業はその数が圧倒的に多く、業績への期待感が高まれば、相場全体を動かす強力なエンジンとなる可能性もある。ここ最近は、業績予想を開示していない企業が多いこともあり、個別企業の業績動向がやや軽視されているように感じるが、ここからは、個別企業の業績への目配りがより重要になりそうだ。 さて、後場の東京市場は、前場に続き底堅い推移となりそうだ。先週の日経平均は25日移動平均線を下回って推移したが、現在、25日線は22400円台。前場の日経平均はこれを上回ってきており、ここから日経平均は再び25日線を下値支持線として、上昇波動に入ることも考えられる。また、上述のように、今日は、外国人投資家の参加が少ないと見られており、外国人投資家による売り圧力も強くなさそうだ。 ■ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り先行 6日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。日経平均株価が前週末比300円超高と強含み、リスク選好的な円売りの先行でドルは107円半ばから後半に小幅上昇した。上海総合指数などアジア株、欧米株式先物も堅調地合いとなり、円売りが主要通貨を押し上げる展開となっている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円48銭から107円77銭、ユーロ・円は120円78銭から121円51銭、ユーロ・ドルは1.1243ドルから1.1274ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ペッパーフードサービス<3053>、ステムリム<4599>など、19銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位が東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・小池東京都知事 「安倍首相と会談したが、緊急事態宣言について本日は触れていない」 「五輪や東京の感染者数について首相と意見交換した」 <国内> 特になし <海外> ・15:00 独・5月製造業受注(前月比予想:+15.0%、4月:-25.8%) 《HH》
関連銘柄 14件
3046 東証プライム
3,260
5/2 15:00
-10(%)
時価総額 78,175百万円
眼鏡専門店「ジンズ」を展開するSPA(製造小売業)。機能訴求商品に強み。海外は中華圏を軸に出店。725店舗展開。アプリ会員数は1400万人超。国内アイウエア事業は収益伸長。24.8期1Qは2桁増益。 記:2024/02/04
3053 東証スタンダード
126
5/2 15:00
+5(%)
時価総額 6,830百万円
レストランチェーン。いきなり!ステーキを主力に、炭焼ステーキやとんかつ業態を展開。不採算店舗の閉店等で、いきなり!ステーキ事業は収益性向上。23.12期通期は営業損益改善。24.12期は営業黒字転換計画。 記:2024/03/30
3186 東証プライム
2,845
5/2 15:00
+124(%)
時価総額 229,546百万円
中古車販売大手。総合店「ネクステージ」に加え、SUVやミニバン、輸入車に特化した各種専門店を展開。北海道東北地方は販売高が大幅増。拠点数の増加等により、販売台数が増加。23.11期通期は2桁増収。 記:2024/02/24
3480 東証プライム
2,784
5/2 15:00
-65(%)
時価総額 60,558百万円
学生用マンションの企画開発から運営・管理までを一括で行う。高齢者住宅も。転貸入居が増える2Qが繁忙期。23.10期通期は2桁増収増益。24.10期は大幅最終増益計画。株式譲渡に伴う特別利益の計上を見込む。 記:2024/01/27
3498 東証プライム
16,250
5/2 15:00
+540(%)
時価総額 155,123百万円
不動産投資会社。物流施設やアパートメントホテル、自然エネルギー施設等の不動産コンサルティング、ファンド運用を行う。不動産販売、不動産コンサルティングともに売上伸びる。24.8期1Qは大幅増収増益。 記:2024/01/27
3612 東証プライム
2,129
5/2 15:00
+52(%)
時価総額 73,218百万円
アパレル大手。百貨店・SCが主販路。情報システムや店舗運営、物流、在庫管理などノウハウを活用し、非アパレル・非小売への事業転換を推進。既存店売上が22カ月連続で前年を超過し、24.2期3Q累計は増収増益。 記:2024/02/06
3686 東証スタンダード
156
5/2 15:00
-1(%)
時価総額 6,630百万円
「秘密結社鷹の爪」などの自社IPを活用したビジネスを展開。朝日放送GHDの傘下。24.3期3Q累計はゲーム受託開発案件の開始遅れなどが痛手に。福岡県のリユースIT企業を持分法適用会社化。継続前提に重要事象 記:2024/04/10
4599 東証グロース
475
5/2 15:00
+2(%)
時価総額 28,289百万円
バイオベンチャー。大阪大学発。組織修復能力を最大限に引き出して組織や臓器の再生を誘導する再生誘導医薬を研究開発。新規再生誘導医薬に関する薬効試験、非臨床試験は進捗。24.7期2Q累計は損益横ばい。 記:2024/04/15
7157 東証グロース
1,435
5/2 15:00
+47(%)
時価総額 115,202百万円
生命保険会社。インターネット販売により、死亡保険や終身医療保険、がん保険、就労不能保険を低価格で販売。契約件数は59万97件と増加。団体信用生命保険事業は好調続く。24.3期3Q累計は2桁増収増益。 記:2024/02/24
7744 東証プライム
3,090
5/2 15:00
-10(%)
時価総額 111,830百万円
マーキングペン先で世界首位。血中バイオマーカー検査や遠隔医療に加え、DJ機材やイヤホンなど音響機器も展開。音響機器関連は好調。その他費用は減少。23.12期通期は大幅営業増益。24.12期は増収計画。 記:2024/04/13
8035 東証プライム
35,010
5/2 15:00
+70(%)
時価総額 16,511,871百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8057 東証プライム
6,980
5/2 15:00
±0(%)
時価総額 72,725百万円
ICTシステム構築・機器販売は学校・官公庁向けに強み。オフィス家具の製造・販売も。24.7期上期はインボイス対応のシステム改修需要が旺盛。大学向け教室ICT化も伸びて販管費増をこなす。通期営業増益を計画。 記:2024/03/10
9948 東証プライム
3,010
5/2 15:00
-35(%)
時価総額 173,527百万円
北日本の食品スーパー。北海道、青森、岩手でトップシェア。傘下に北海道の「ラルズ」、東北の「ユニバース」など。総店舗数は377店舗。1人当り買上点数は伸び悩むが、1点単価は上昇。24.2期3Qは増収増益。 記:2024/01/27
9983 東証プライム
40,820
5/2 15:00
-370(%)
時価総額 12,989,781百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27