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ユーロ週間見通し:伸び悩みか、企業景況感の現状を注目へ

2020/6/20 15:01 FISCO
*15:01JST ユーロ週間見通し:伸び悩みか、企業景況感の現状を注目へ ■弱含み、欧州経済の早期回復への思惑後退 先週のユーロ・ドルは弱含み。一時1.1168ドルまで下落した。ドイツの景況感改善を好感したユーロ買いが観測されたが、6月19日に行われた欧州連合(EU)首脳会議で、欧州委員会が提案した新型コロナウイルス復興基金案について協議したが、物別れに終わったことから、ユーロ売りが優勢になった。取引レンジ:1.1168ドル-1.1353ドル。 ■下げ渋りか、域内経済回復への期待残る 今週のユーロ・ドルは下げ渋りか。新型コロナウイルス復興基金創設の可能性は残されていること、ユーロ圏諸国の経済活動は拡大しつつあることから、域内経済の回復を見込んだユーロ買いが再び強まる可能性がある。米国経済のすみやかな回復への期待は低下しつつあることも意識されそうだ。 予想レンジ:1.1050ドル−1.1300ドル ■軟調推移、ウイルス感染拡大を警戒してユーロ売り強まる 先週のユーロ・円は軟調推移。心理的な節目の120円を下回った。米経済指標の改善を好感してリスク選好的なユーロ買い・円売りが観測されたが、、米国の複数の州で新型コロナウイルスの感染者が急増したとの報道を受けてウイルス感染第2波への警戒感が高まり、リスク回避的なユーロ売り・円買いが優勢となった。取引レンジ:119円38銭−122円12銭。 ■伸び悩みか、企業景況感の現状を注目へ 今週のユーロ・円はユーロ・円は伸び悩みか。23日に発表されるユーロ圏の製造業、サービス業のPMIが有力な手掛かり材料となりそうだ。ユーロ圏諸国の経済活動は拡大しつつあるが、市場予想を下回った場合、域内経済の早期回復への期待は低下し、リスク回避的なユーロ売り・円買いが増える可能性がある。 ○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント ・23日:6月マークイット製造業PMI(5月:39.4) ・23日:6月マークイットサービス業PMI(5月:30.5) 予想レンジ:118円00銭-121円00銭 《FA》