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米国株見通し:下げ渋りか、雇用情勢の改善なら買戻しも

2020/6/11 16:12 FISCO
*16:12JST 米国株見通し:下げ渋りか、雇用情勢の改善なら買戻しも (15時50分現在) S&P500先物      3,141.62(-44.38) ナスダック100先物  9,996.50(-90.75) グローベックス米株式先物市場でS&P500先物とナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は500ドル安。欧州株高も波及するとみられ、今晩の米株式市場は売り先行となりそうだ。 10日の主要3指数はまちまち。ダウとS&Pは続落となったが、ナスダックは初の10000ポイント台に乗せ、過去最高値を更新した。連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きと資産買入れ維持を決定。また、2022年末まで政策金利をゼロ付近とする方針も決めたことで、緩和的な金融政策から買い安心感が広がる場面もあった。ただ、FRBは回復に関し厳しい見方を示し、市場心理の悪化によりダウは282ドル安で取引を終えた。 今晩も方向感の乏しい展開が予想される。アジアや欧州の株安に呼応し、売り先行となりそうだ。また、原油安に振れているため、エネルギー関連の売りが膨らむ可能性があろう。半面、ロックダウンなど制限措置の段階的緩和で経済の早期正常化が進むなか、今晩発表の新規失業保険申請件数で雇用情勢の改善が示されれば、先行きへの懸念は薄れるだろう。また、過去最高値を更新しているナスダックの強気相場が継続すれば、ダウやS&Pへの好影響も見込まれる。 《TY》