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前場に注目すべき3つのポイント~低迷していた景気敏感株との循環物色が継続

2020/6/2 8:40 FISCO
*08:40JST 前場に注目すべき3つのポイント~低迷していた景気敏感株との循環物色が継続 2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:低迷していた景気敏感株との循環物色が継続 ■前場の注目材料:ショーワ、20/3営業利益26.0%減 223億円 ■塩野義、新中計、5000億円投資、海外・新規事業を開拓 ■低迷していた景気敏感株との循環物色が継続 2日の日本株市場は、引き続き底堅い相場展開が見込まれる。1日の米国市場は上昇し、NYダウは91ドル高だった。中国が米国からの一部農産物輸入を停止すると報じられ、米中第1段階貿易協定が撤回されるリスクが浮上したほか、人種問題を巡る全米抗議デモが激化したことが嫌気され売り先行で寄り付いた。しかし、経済活動の一段の再開による景気回復期待が懸念を上回り、引けにかけては大きく上昇した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円の22220円。円相場は1ドル107円50銭で推移している。 米国では抗議デモが激化していることが重石になりそうだが、米国市場では自動車・自動車部品や不動産が上昇するなど景気敏感株が買われており、経済活動再開に伴う景気回復期待が高まっている。この流れを受けた日本株市場においても、短期的な過熱感が警戒視されてはいるが、底堅い相場展開が見込まれよう。 また、上値の重さが意識される局面においては、利益確定の流れが強まりやすいほか、短期筋の売り仕掛けの動きも意識されてくるだろう。ただし、物色対象は成長が見込まれるハイテク株などから、低迷していた景気敏感株との循環物色が継続している。そのため、日経平均の上昇ほど、全体の過熱感はそれ程高まっていないと考えられる。 香港などの動向から売り仕掛け的な動きがみられたとしても、追随売りは避けておきたいところである。また、テレワークなど新型コロナが追い風とみられる銘柄等は上昇一服がみられているが、業績面で表れてきている銘柄も散見されてきており、見直しの流れが強まる展開も意識しておきたいところ。 足元ではファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさ株が指数をけん引する形ではあるが、昨日も東証1部の売買代金は先週末から半減していた。薄商いの中をインデックス買いで押し上げられた格好であり、見た目ほど過熱感は出ていないとみられよう。 ■ショーワ、20/3営業利益26.0%減 223億円 ショーワ<7274>が発表した2020年3月期決算は、売上高が前期比9.2%減の2604.38億円、営業利益が同26.0%減の223.11億円だった。世界の自動車販売が落ち込んだうえ、新型コロナウイルス感染拡大の影響が響いた。ホンダがTOBを行い上場廃止となるため、21年3月期の業績予想は開示していない。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(22062.39、+184.50) ・NYダウは上昇(25475.02、+91.91) ・ナスダック総合指数は上昇(9552.05、+62.18) ・シカゴ日経225先物は上昇(22220、大阪比+100) ・1ドル107円60-70銭 ・米長期金利は低下 ・日銀のETF購入 ・世界的な経済活動再開 ・日米欧の大型経済対策 ・コロナ収束後の業績回復期待 ・カシオ<6952>イメージングモジュール協業、開発環境提供 ・塩野義<4507>新中計、5000億円投資、海外・新規事業を開拓 ・イリソ電子<6908>車載インバーター向けコネクター投入、振動吸収技術を適用 ・千代化建<6366>米の第3系列でLNG生産開始 ・大日印<7912>3カ年中計、年1000億円投資、海外を強化 ・富士フイルム<4901>CTから肺がん検出、AI活用のシステム ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 5月マネタリーベース(4月:前年比:+2.3%) <海外> ・10:30 豪・1-3月期経常収支(予想:+61億豪ドル、10-12月期:+10億豪ドル) 《SF》
関連銘柄 10件
4507 東証プライム
2,094.5
11/22 15:30
+35.5(%)
時価総額 1,863,334百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
3,265
11/22 15:30
+43(%)
時価総額 4,061,258百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
6366 東証スタンダード
342
11/22 15:30
+19(%)
時価総額 89,031百万円
プラントエンジニアリング大手。LNG受入基地建設で国内トップシェア。三菱商事が筆頭株主。世界中でプラント建設実績。水素サプライチェーンの構築等も。主要案件のインドネシア銅製錬は2024年に完工予定。 記:2024/06/29
6908 東証プライム
2,683
11/22 15:30
+15(%)
時価総額 65,959百万円
大手コネクタメーカー。カーナビなど車載機器向けが主力。一般家電市場、インダストリアル機器向けなども。海外売上比率が高い。豊富な販売実績が強み。センサー分野などが注力分野。電動車向け拡販の加速図る。 記:2024/10/10
6952 東証プライム
1,076.5
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 268,071百万円
「G-SHOCK」シリーズなどの時計事業、関数電卓や電子辞書などのEdTech事業が柱。電子ピアノなどの電子楽器、電子文具等も。関数電卓は世界で高シェア。時計事業では直営店、直販ECビジネスの拡大図る。 記:2024/06/29
7274 東証1部
2,293
11/10 15:00
-1(%)
時価総額 174,314百万円
ホンダ系の自動車部品メーカー。ショックアブソーバやパワーステアリング、ガススプリング等を手掛ける。ホンダ向け売上比率が高い。21.3期1Qはコロナ禍で苦戦続く。二輪・汎用事業はじめ、アジア、北米で販売減。 記:2020/09/10
7912 東証プライム
2,331.5
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 1,292,772百万円
大手総合印刷企業。1876年創業。出版関連ビジネスのほか、情報セキュア関連製品、ディスプレイ関連製品、電子デバイス等も。リチウムイオン電池用バッテリーパウチ等で世界トップシェア。BPO事業の拡大等に注力。 記:2024/06/17
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17