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前場に注目すべき3つのポイント~低迷していたセクターへの買い戻しの流れが強まる可能性

2020/5/19 8:48 FISCO
*08:48JST 前場に注目すべき3つのポイント~低迷していたセクターへの買い戻しの流れが強まる可能性 19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:低迷していたセクターへの買い戻しの流れが強まる可能性 ■前場の注目材料:ソフトバンクG、20/3営業損失 赤字転換▲1兆3646億円 ■帝人、NMN供給量10倍に引き上げ、含有サプリ好調 ■低迷していたセクターへの買い戻しの流れが強まる可能性 19日の日本株市場は、堅調な相場展開が見込まれる。18日の米国市場ではNYダウが911ドル高と大幅に上昇した。バイオ製薬のモデルナは、開発中の新型ウイルスワクチンの初期段階治験で、良好な結果が得られたことを発表し急伸し、市場全体のけん引役となった。また、アップルが米国内25店舗を再開するなど、経済活動の再開で景気回復期待が広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比430円高の20640円。円相場は1ドル107円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の相場展開になりそうだ。日経平均はテクニカル面で75日線が上値抵抗として意識されていたが、この水準を捉えてくる展開が意識される。また、一目均衡表では雲上限に上値を抑えられていたが、これを突破してくることになり、シグナル好転からセンチメントを明るくさせそうだ。 米国ではS&P500指数は3%を超える上昇をみせており、セクターでは自動車・同部品、エネルギー、銀行等の強さが目立っている。ハイテクなどに特化した物色ではなく、これまで低迷していたセクターへの買い戻しの流れが強まる可能性がありそうだ。日経平均がもち合いレンジを上放れる動きをみせてくことにより、足元で活発な物色がみられている中小型株についても、個人主体の活発な売買が期待されるところである。 もっとも、出来高は低水準の状況が続いており、昨日の東証1部の売買代金は2兆円を辛うじて上回る水準であった。インデックス買いから強含みの展開が意識される一方で、出来高を伴った上昇を見せてくるかは見極めが必要である。また、昨日決算を発表したソフトバンクG<9984>もインデックス買いの影響から押し上げられそうだが、買い一巡後の動向には注目する必要がありそうだ。 日経平均は直近の戻り高値を捉えてくるため、強弱感は対立しやすいところ。ギャップアップで明確に上放れ、その後の底堅さがみられてくるようであれば、買い戻しの流れが一段と強まる相場展開が見込まれよう。 ■ソフトバンクG、20/3営業損失 赤字転換▲1兆3646億円 ソフトバンクG<9984>が発表した2020年3月期決算は、売上高は前期比1.5%増の6兆1850億円、営業損益は1兆3646億円の赤字(前期は2兆736億円の黒字)だった。最終損益は9615億円の赤字(同1兆4111億円の黒字)に。想定されていたが、営業赤字幅はコンセンサスのほぼ倍になる。ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)投資先の企業価値を引き下げ損失が出たほか、SVF以外でも投資先のシェアオフィス「ウィーワーク」を運営する米ウィーカンパニーなどで営業外損失が膨らんだ。21年3月期通期の連結業績見通しは開示しなかった。配当については「未定」とした。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(20133.73、+96.26) ・NYダウは上昇(24597.37、+911.95) ・ナスダック総合指数は上昇(9234.83、+220.27) ・シカゴ日経225先物は上昇(20640、大阪比+430) ・1ドル107円30-40銭 ・SOX指数は上昇(1782.54、+81.65) ・VIX指数は低下(29.30、-2.59) ・米原油先物は上昇(31.65、+2.13) ・日銀のETF購入 ・新型コロナウイルス治療薬開発 ・経済活動再開 ・日米欧の大型財政出動 ・株安局面での自社株買い ・7-9月期の業績回復期待 ・日立造船<7004>海外でプラント補修・サービス拡大 ・日立<6501>EC向けロボットSI強化、コロナ禍も商機に ・伊藤忠<8001>関電と米で天然ガス火力発電所稼働 ・ユアサ商事<8074>空間除菌装置の販路開拓、年1万台狙う ・神戸天然物化学<6568>医薬用原薬生産を増強、出雲工場に新精製棟 ・帝人<3401>NMN供給量10倍に引き上げ、含有サプリ好調 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・10:30 豪準備銀行5月理事会議事要旨 《SF》
関連銘柄 7件
3401 東証プライム
1,372.5
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時価総額 271,692百万円
1918年創立の化学メーカー。マテリアル事業、繊維・製品事業が柱。パラ系アラミド繊維で世界トップシェア。在宅酸素療法用酸素濃縮装置などに強み。アラミド、炭素繊維などは新規用途開発の推進などに取り組む。 記:2024/10/05
6501 東証プライム
3,821
11/22 15:30
+71(%)
時価総額 17,716,330百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6568 東証グロース
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11/22 15:30
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時価総額 8,675百万円
有機化合物の受託研究・開発・量産などを行う。機能材料事業や医薬事業、バイオ事業を展開。有機合成技術、精製技術が強み。設備、人材育成に積極投資。25.3期は半導体関連開発案件の堅調な引き合い見込む。 記:2024/07/02
7004 東証プライム
958
11/22 15:30
+8(%)
時価総額 163,066百万円
ごみ焼却発電施設、海水淡水化プラント等の建設を行う環境部門が主力。1881年創業。ごみ焼却発電施設で世界シェアトップクラス。精密機械、風力発電等も。25.3期は営業増益計画。環境事業の収益改善等を見込む。 記:2024/07/04
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8074 東証プライム
4,570
11/22 15:30
+60(%)
時価総額 100,997百万円
住設・管材・空調部門が主力の商社。工業機械、産業機器、建築・エクステリア、建設機械なども扱う。1666年創業。主要販売先は約2万社、主要仕入先は6000社。ロボット、自動化設備の拡販など成長戦略を推進。 記:2024/10/08
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17