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半減期を迎えるビットコイン、災禍の前触れ:べーすけ【FISCOソーシャルレポーター】
2020/5/15 15:35
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*15:35JST 半減期を迎えるビットコイン、災禍の前触れ:べーすけ【FISCOソーシャルレポーター】 以下は、フィスコソーシャルレポーターでビットコイン協会会員のべーすけ氏(Twitter「@SatoshiVisioner」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。 -------- ※2020年5月8日13時に執筆 2020年5月12日早朝に半減期を迎えたBTC価格は堅調だ。半減期後からマイナーによる経費捻出の為のBTC売却量が減ることで、BTC価格が上昇するのではないかという期待が原因とみられている。 ただ、過去記事“BTCに待ち受ける2020年問題”にて指摘した問題が解決するどころか表面化してきており、潜在的なリスクは上昇傾向にある。 今回は過去記事にて敢えて取り上げなかったリスクについてお伝えする。 開発者の方向性の違いによりBCHが分裂の危機を迎えた2018年8月のWeb会議で自身がビットコインの発明者サトシ・ナカモトと主張するクレイグ・スティーブン・ライト博士(以下:Dr.CSW)は、動揺する旧BCHサポーターに対してBTCの掃討作戦の一部を公表した。 またDr.CSW氏が中心となり話し合いが持たれているSlackにおいても度々議論されるBTC掃討作戦のプランもまとめてご紹介しよう。 作戦内容は(1)半減期時に失われるハッシュ(ビットコインの計算力)、(2)BTCとBCHに存在する技術的欠陥、(3)Dr.CSWが保有するBTC、(4)知的財産権の行使を効率的に利用した複合的なプランとなる。 半減期後になるとBTCのハッシュは一時的に半減することが予想されている。BTCのネットワークを乗っ取る場合に半減期前は51%以上のハッシュが必要だが半減期後は半減期前比で全体の26%以上のハッシュがあればネットワークを自由にコントロールできるようになる。 BTCはビットコインからソフトフォークした時に生まれたセグウィットに存在するバグを利用することで、 状況で変化するものの半減期前のハッシュ比で8%から12%のハッシュを保有することでコインの送付をコントロールできるようになる。後述するBTC暴落後であれば、ほんの数%のハッシュで、中小規模のマイナー単独によるネットワーク乗っ取りが可能となる。 このバグは修正や対策が可能で1、2週間程度で使用できなくなる。次に利用するのはP2SHに存在するバグで、詳細な方法は公開されていないがP2SHの機能を利用するBTCとBCHを個人や取引所などのコールドウォレットでさえ盗み放題になるバグが存在しているらしい。ビットコインSVは1年以上の歳月をかけP2SHのバグ修正に成功したが、BTCやBCHが修正完了するためには複数の問題があり、少なく見積もっても数カ月間に渡り修正は困難だろう。 投機市場にDr.CSW氏が保有を主張する約82万枚のBTCを送付し、レバレッジを最大100倍かけて空売りを行う。理論上BTC総供給量の約4倍の売却圧に相当する。 また、弁護士であるDr.CSWの法解釈によるとBTCとBCHはビットコインSVの所有する特許とデータベース利用権を不正にコピーしライセンス侵害を行っているらしく、法的な手続きを取ることで、個人、取引所やウォレット会社、マイナー等に利用の差止め、資産凍結、賠償請求等を行うとされている。 その他BTCの欠陥を利用した100程度の作戦や手法があるが割愛する。これらの複合的な方法を用いることでBTC価格は1週間程度で$1000程度に暴落させることができ、さらに2021年の中盤において$100を超えない価格に落とせると想定しているようだ。 2020年3月上旬に2010年頃のサトシ・ナカモトが保有していたと考えられるビットコインアドレスからBTCとBCHの両コインが動いた。その翌日、半減期後に似た環境となる採掘難易度調整後のBTCにフラッシュ・クラッシュが発生し、BTCの時価総額は約半分まで大きく毀損した。Dr.CSWが関与したのかは不明だが、サトシ・ナカモトが保有するとされているBTCの数十分の一程度となる数百億円程度の投機的な売りで時価総額にして約6兆円が消し飛んだ。まるで作戦の予行演習だと言わんがばかりの値動きとなった。 ビットコインSVをサポートする上場企業で世界有数のマイナーTAALは責任者をビットコインSVの支持者であり、複数の作戦を熟知するジェリー・チャン氏へ変更し、半減期で採算割れする可能性が高いにも関わらず、大量のハッシュ保有の為に投資強化をおこなった。 またビットコインSVの支持者で世界有数のマイニングファーム経営者で億万長者のカルビン・エアー氏も、半減期でマイナーは血の海になる、今は嵐の前の静けさだと発言を繰り返している。 またDr.CSW氏が所有を主張する約82万枚のBTCとBCHの売却の為か税制が有利なスイスへビットコイン協会は拠点を変更した。 仮にDr.CSWの主張が正しく作戦が実行され成功するのであれば、暗号資産全体の在り方はBTCの半減期を契機に新たな局面へと変化するのかもしれない。 ---- 執筆者名:べーすけ twitter名:@SatoshiVisioner 《SF》
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