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後場に注目すべき3つのポイント~底堅いが一段高に向かう環境とは言えず

2020/5/13 13:02 FISCO
*13:02JST 後場に注目すべき3つのポイント~底堅いが一段高に向かう環境とは言えず 13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、底堅いが一段高に向かう環境とは言えず ・ドル・円は下げ渋り、日本株の下げ幅縮小で円買い後退 ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は続落、底堅いが一段高に向かう環境とは言えず 日経平均は続落。155.94円安の20210.54円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えている。 12日の米株式市場でNYダウは続落し、457ドル安となった。引き続き各州の経済活動再開への動きが好感されて買いが先行したが、政府の新型コロナウイルス対策チームを率いる国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長が政府の示したルールに従わない早過ぎる活動再開に警鐘を鳴らし、感染第二波への警戒感が高まった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も7日ぶりに反落した。また、新型コロナに関する説明が不十分な場合に中国へ制裁を科す法案を米上院議員が示したなどとも伝わり、本日の日経平均は225円安からスタートすると、朝方には一時20056.46円(310.02円安)まで下落。一方で日銀による上場投資信託(ETF)買い実施の思惑が支えとなり、その後下げ渋る展開となった。 個別では、ソフトバンクG<9984>が売買代金トップで2%超の下落。投資先の中国アリババ集団株が下落したことなどが売り材料視されたようだ。前日の取引時間中に今期大幅減益見通しを発表したトヨタ自<7203>は続落し、その他売買代金上位ではファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、キーエンス<6861>などが軟調。前日引け後に決算発表した資生堂<4911>や業績予想を下方修正したコニカミノルタ<4902>が大きく売られ、JBCCホールディングス<9889>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、決算が好感されたNEC<6701>は5%超の上昇。第一三共<4568>や塩野義<4507>、テルモ<4543>といった医薬・ヘルスケア関連の一角も堅調ぶりが目立つ。また、日総工産<6569>はストップ高で東証1部上昇率トップとなっている。 セクターでは、保険業、倉庫・運輸関連業、鉄鋼が下落率上位。半面、ゴム製品、精密機器、医薬品などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の68%、対して値上がり銘柄は28%となっている。 本日の日経平均は前日の米株安の流れを引き継いでスタートし、その後下げ渋る展開となった。日足チャート上では20100円台後半に位置する5日移動平均線水準を大きく割り込まず、まずまず底堅い印象。売買代金上位では日経平均への寄与が大きい値がさ株を中心に軟調で、半導体関連等のハイテク株も売られている。米中摩擦のコア分野とあって懸念が出やすいところか。業種別騰落率を見ると全般軟調ななか、銀行株が上昇し、原油相場の上昇により関連セクターもしっかり。医薬品株の上昇は新型コロナへの懸念が再燃しつつあることを窺わせる。ここまでの東証1部売買代金は前日と同じ1兆円ほど。新興市場ではマザーズ指数が3日続伸しており、やや上値は重いが中小型株の循環物色が続いている。 東証株価指数(TOPIX)は0.52%の下落で前場を折り返し、後場は日銀によるETF買いが実施される公算が大きい。国内外での大規模な金融緩和が株式相場を下支えする構図は変わらないが、時間外取引の米株先物が軟調で、積極的な上値追い材料にも乏しい。後場の日経平均は下げ渋る場面もあるだろうが、戻りは限定的とみておきたい。 さて、前日の米株式市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2.77%の下落となった。半導体関連株はこれまでGAFAM(アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)などとともに株式相場全体の戻りをけん引してきた存在だが、前述のとおり米中摩擦のコア分野とあって懸念が出やすいところ。コロナ禍でも堅調な業績が見込めるとして、比較的買い持ち高が積み上がっていたり、買い戻しが進んでいたりするとみられることも一段の株価上昇を目指すうえでネックとなる可能性がある。トランプ米大統領は株価睨みで対中強硬姿勢を緩めるとの期待が根強いものの、中国脅威論はトランプ氏の専売特許でなく、与野党議員にも広がっている点に注意する必要がありそうだ。 また、日本企業でもトヨタ自や資生堂など新型コロナの影響による苦戦が鮮明となってきた。足元で日経平均の予想1株当たり利益(EPS)は1100円割れまで減り、株価収益率(PER)は18倍台まで上昇してきた。企業業績の落ち込みから回復にかけての局面では当然の動きと割り切る向きもあるが、上値の重しとして意識されているようだ。かねて指摘しているとおり、21000円前後の株価純資産倍率(PBR)1倍水準は企業業績の回復確度がある程度高まってこないと到達しづらい。 新型コロナを巡っては注目されるファウチ氏の警鐘が重く感じられる。日経平均が一段高に向かう状況はまだ整っていないとみておきたい。 ■ドル・円は下げ渋り、日本株の下げ幅縮小で円買い後退 13日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。日本株が寄り付きから弱含み、円買い先行でドルは107円09銭まで下げる場面もあった。その後、日経平均株価は軟調ながらも下げ幅を縮小しており、日本株安を嫌気した円買いは弱まりドルは値を戻しつつある。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円09銭から107円28銭、ユーロ・円は116円20銭から116円41銭、ユーロ・ドルは1.0845ドルから1.0857ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・エクスモーション<4394>、山喜<3598>など、12銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・NZ準備銀行(声明) 「現時点では準備できていないが、将来的にはマイナス金利も選択肢の1つ」 「2021年初頭までは金利据え置きのフォワードガイダンスを確認」 【経済指標】 ・日・3月経常収支:+1兆9710億円(予想:+2兆342億円、2月:+3兆1688億円) <国内> ・14:00 4月景気ウォッチャー調査・現状判断(予想:10.0、3月:14.2) <海外> ・15:00 英・1-3月期GDP速報値(前年比予想:-2.2%、10-12月期:+1.1%) ・15:00 英・3月鉱工業生産(前月比予想:-5.6%、2月:+0.1%) ・15:00 英・3月貿易収支(予想:-100.00億ポンド、2月:-114.87億ポンド) 《HH》
関連銘柄 15件
3598 東証スタンダード
165
5/17 15:00
-1(%)
時価総額 2,467百万円
大手シャツメーカー。紳士用ドレスシャツやカジュアルウエア、レディースシャツを手掛け、医療用ガウンも展開。CHOYAブランドのブランディング化に注力。BtoC強化や新商品開発が奏功し、3Q累計は黒字転換。 記:2024/03/27
4394 東証グロース
850
5/17 12:30
-1(%)
時価総額 2,512百万円
組込みソフトの品質改善に特化したコンサルを展開。自動車業界向けに強み。ソルクシーズ傘下。24.11期はCASE関連の受注増を推進。ソフト開発オンライン学習の収益拡大などにも取り組む。増収増益・増配を計画。 記:2024/02/06
4507 東証プライム
7,129
5/17 15:00
-82(%)
時価総額 2,221,297百万円
製薬メーカー。抗HIV薬や抗インフル薬など感染症分野に強み。24.3期3Q累計は海外子会社及び輸出の売上が増加。セフィデロコルが欧米で伸びる。ロイヤリティー収入ではHIVフランチャイズ販売が堅調。 記:2024/03/05
4543 東証プライム
2,723.5
5/17 15:00
-71.5(%)
時価総額 4,059,913百万円
医療機器大手。注射器で国内トップシェア。心臓血管領域のカテーテル治療に加え、脳血管領域向けのカテーテル治療でも実績。京大iPS細胞研究財団とiPS細胞の培養分化自動化で共同研究を開始。3Q累計は増収増益。 記:2024/03/29
4568 東証プライム
5,531
5/17 15:00
+49(%)
時価総額 10,769,045百万円
製薬大手。生活習慣病や感染症、循環器領域に強み。がん領域に傾注し、HER2抗体薬物複合体「エンハーツ」に注力。麻しん・おたふくかぜ・風しん3種混合ワクチンの製造販売承認を申請。3Q累計は大幅営業増益。 記:2024/03/29
4902 東証プライム
466.9
5/17 15:00
-11.4(%)
時価総額 234,694百万円
大手複合機メーカー。情報機器に加え、印刷機、電子材料、光学製品、感光材料、照明、計測機器、医療機器などを製造、販売する。今期3Q累計はオフィス機器や機能材料が増加した。生産や物流のコスト削減も寄与した。 記:2024/02/24
4911 東証プライム
4,916
5/17 15:00
+54(%)
時価総額 1,966,400百万円
大手化粧品メーカー。世界でも有数。スキンケアやメイクアップ、フレグランス、化粧用具等の高級化粧品を製造、販売する。23年12月期は国内が黒字化。欧米やアジアが堅調も、中国の日本製品買い控えが影響した。 記:2024/02/24
6569 東証プライム
775
9/27 15:00
+22(%)
時価総額 26,607百万円
製造系人材サービス大手。自動車、電子部品・デバイスメーカー向けを中心に、介護・福祉分野も展開。製造スタッフの在籍数は1万6111名と順調増。人材ニーズ増で自動車関連は売上堅調。23.3期3Qは2桁増収。 記:2023/02/27
6701 東証プライム
10,965
5/17 15:00
-40(%)
時価総額 2,991,800百万円
大手ITサービス会社。システム構築やコンサル、サポート等のITサービスと、テレコムサービスや航空宇宙防衛の社会インフラが柱。通信インフラで国内トップ。今期3Q累計はITサービスと航空宇宙防衛が堅調に推移。 記:2024/03/09
6758 東証プライム
13,100
5/17 15:00
+85(%)
時価総額 16,520,174百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6861 東証プライム
72,880
5/17 15:00
-280(%)
時価総額 17,724,999百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
7203 東証プライム
3,436
5/17 15:00
+84(%)
時価総額 56,058,295百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
3,175
5/17 15:00
+25(%)
時価総額 56,432百万円
ITサービス会社。コンサルから構築・運用・保守までを一貫で行う。機器製造も。情報ソリューションも売上堅調。製品開発製造は増収。Qanat Universeの契約本数が小幅増。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/03/30
9983 東証プライム
41,010
5/17 15:00
-370(%)
時価総額 13,050,243百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
8,550
5/17 15:00
+11(%)
時価総額 14,731,257百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10