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後場に注目すべき3つのポイント~19000円レベルで攻防も目先の騰勢に一服感

2020/4/22 13:08 FISCO
*13:08JST 後場に注目すべき3つのポイント~19000円レベルで攻防も目先の騰勢に一服感 22日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日続落、19000円レベルで攻防も目先の騰勢に一服感 ・ドル・円は底堅い、日本株安も107円後半を維持 ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が東エレク<8035> ■日経平均は3日続落、19000円レベルで攻防も目先の騰勢に一服感 日経平均は続落。230.45円安の19050.33円(出来高概算5億6000万株)で前場の取引を終えている。 21日の米株式市場でNYダウは大幅に続落し、631ドル安となった。トランプ大統領が石油・ガス会社の資金援助計画を策定するよう指示したことや、石油輸出国機構(OPEC)が減産拡大を検討するとの報道を受けて、前日に史上初のマイナスとなったNY原油先物5月物はプラスに転じた。しかし、6月物は一時6ドル台まで急落し、原油安や企業の業績悪化が売りにつながった。本日の日経平均もこうした流れを引き継ぎ171円安からスタートすると、朝方には一時18858.25円(422.53円安)まで下落。その後、19000円を挟み一進一退の展開となった。 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が3%超の下落となったほか、東エレク<8035>が2%超下落するなどハイテク株も総じて軟調。その他売買代金上位ではファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>などがさえない。出光興産<5019>は配当維持が安心感につながったものの、原油安を受けて4%超下落した。また、FPG<7148>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、任天堂<7974>、アドバンテス<6857>、NTT<9432>などが堅調。任天堂はアクティビスト(物言う株主)ファンドの株式保有が伝わり、アドバンテスは米同業の決算が好感されたようだ。前期業績を上方修正した新光電工<6967>は急伸。また、明治海<9115>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。 セクターでは、石油・石炭製品、空運業、鉱業などが下落率上位。半面、海運業、パルプ・紙、証券などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の71%、対して値上がり銘柄は26%となっている。 NYダウが連日で600ドル前後の大幅下落となり、本日の日経平均も3日続落し節目の19000円を割り込む場面があった。売買代金上位では前日に続き日経平均への寄与が大きい値がさ株や景気敏感株が軟調だが、アドバンテスが強い値動きを見せ、ファナック<6954>やキーエンス<6861>もプラスとなっており、総悲観といったムードではない。業種別騰落率では、原油安に絡んだセクターの軟調ぶりが目立つ。一方、原油貯蔵能力のひっ迫に絡んだ思惑から海運業が上昇率トップとなっているほかは、ディフェンシブセクターの一角がしっかり。ここまでの東証1部売買代金は9200億円弱と前日並み。前日急落したマザーズ指数は本日もマイナス圏で推移しているが、売り一巡後はやや下げ渋っている。 前引けの東証株価指数(TOPIX)が0.67%の下落となっているため、後場は日銀による上場投資信託(ETF)買い入れが実施される公算が大きい。ただ、アジア市場も香港ハンセン指数を中心に総じて軟調で、買い手掛かりに乏しいところ。後場は日銀のETF買いをサポートに、ひとまず節目の19000円水準を維持できるかが焦点となりそうだ。 前日の当欄で「目先の戻り一服」かどうかの分かれ目と指摘した。前日の米株式市場でナスダック総合指数が-3.48%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が-4.73%となるなど、これまで相場全体の戻りをけん引していたハイテク株が大きく値を崩したところを見ると、やはり目先は騰勢一服との印象がある。原油安は関連企業の信用不安を再燃させるとともに、損失を被ったヘッジファンド等の株式売却につながっているとの観測もある。「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)は再び上昇傾向にある。 米国では決算発表がピークを迎え、日本でも週後半から主要企業の決算発表が本格化するため、買い持ち高を減らしたいとの思惑もあるだろう。ただ、先行する米国では半導体のテキサス・インスツルメンツ(TI)や計測機器のテラダインが市場予想を上回る内容となった。ここからは新型コロナウイルスの影響下でも堅調な業績が期待できる銘柄を丁寧に選別していく必要がありそうだ。 ■ドル・円は底堅い、日本株安も107円後半を維持 22日午前の東京市場でドル・円は底堅い。日経平均株価は下げ幅をやや拡大し、円買いに振れやすい地合いとなった。ただ、原油相場の低水準で不透明感が続いており、安全通貨のドルへの買いは根強い。ドルは朝方に107円60銭台まで下げたが、その後は107円後半を維持した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円68銭から107円87銭、ユーロ・円は116円88銭から117円18銭、ユーロ・ドルは1.0853ドルから1.0864ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・愛光電気<9909>、明治海運<9115>など、12銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位が東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・英外務省 「ジョンソン政権は12月末のブレグジット移行期間を堅持の見通し」 <国内> 特になし <海外> ・15:00 英・3月消費者物価指数(前年比予想:+1.5%、2月:+1.7%) ・15:00 英・3月生産者物価指数・産出(前年比予想:+0.1%、2月:+0.4%) 《HH》
関連銘柄 14件
5019 東証プライム
1,007.5
5/17 15:00
+20.5(%)
時価総額 1,500,494百万円
石油元売りで国内2位。19年に昭和シェル石油と統合。石化製品や資源・再エネ開発なども。24.3期3Q累計は在庫評価影響の縮小や電力用石炭の市況軟化で足踏み。マレーシアで独自エンプラ製造装置の商業運転開始。 記:2024/03/09
6857 東証プライム
5,540
5/17 15:00
+23(%)
時価総額 4,244,576百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6861 東証プライム
72,880
5/17 15:00
-280(%)
時価総額 17,724,999百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6954 東証プライム
4,597
5/17 15:00
-13(%)
時価総額 4,640,888百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
6967 東証プライム
5,609
5/17 15:00
+48(%)
時価総額 758,180百万円
半導体パッケージの総合メーカー。静電チャック、ハイエンド半導体PKGなどが主力製品。国内生産比率の高さが特徴。24.3期3Qは業績足踏み。半導体製造装置向けセラミック静電チャックは市況悪化などが響く。 記:2024/04/07
7148 東証プライム
2,124
5/17 15:00
-6(%)
時価総額 189,193百万円
金融サービス会社。航空機や船舶、コンテナのリースファンド組成、不動産ファンドや保険など金融サービスを展開。第3の柱として海外不動産ファンド事業の取り組みを拡大。リースファンド好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/02
7203 東証プライム
3,436
5/17 15:00
+84(%)
時価総額 56,058,295百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7974 東証プライム
8,503
5/17 15:00
-97(%)
時価総額 11,042,761百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
36,090
5/17 15:00
-730(%)
時価総額 17,021,235百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9115 東証スタンダード
750
5/17 15:00
+23(%)
時価総額 27,000百万円
外航海運業が主力。大型原油タンカーやLPG船、自動車専用船を保有。北海道と沖縄でホテルも手掛ける。ホテル関連事業部門は黒字転換。不動産賃貸業部門は堅調。増収効果などで24.3期3Q累計は大幅営業増益。 記:2024/02/11
9432 東証プライム
151.8
5/17 15:00
-2.2(%)
時価総額 13,745,538百万円
国内最大の通信会社。傘下にNTT東西、NTTドコモ、NTTデータなど。グローバル事業を強化。総合ICT事業は増収。通信端末機器販売収入、システムインテグレーションサービス収入が増加。24.3期3Qは増収。 記:2024/04/14
9909 JQスタンダード
2,341
12/2 15:00
+1(%)
時価総額 2,065百万円
電気機器や電設資材の卸売を展開。照明器具や家電、住設、電線・電線管など取り扱いアイテム10万以上。増収効果で売上総利益は増加。販管費減少。22.3期2Qは増収増益。MBO成立で同社株は上場廃止予定。 記:2021/11/05
9983 東証プライム
41,010
5/17 15:00
-370(%)
時価総額 13,050,243百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
8,550
5/17 15:00
+11(%)
時価総額 14,731,257百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10