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後場に注目すべき3つのポイント~「目先の戻り一服」かどうかの分かれ目?

2020/4/21 13:12 FISCO
*13:12JST 後場に注目すべき3つのポイント~「目先の戻り一服」かどうかの分かれ目? 21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、「目先の戻り一服」かどうかの分かれ目? ・ドル・円はもみ合い、複合的なリスクで安全通貨買い ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は続落、「目先の戻り一服」かどうかの分かれ目? 日経平均は続落。310.35円安の19358.77円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えている。 20日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに大幅反落し、592ドル安となった。中小企業への追加支援策を巡り与野党協議が難航していることが嫌気されたうえ、NY原油先物5月物が急落し、史上初めてマイナスになると株式相場も下げ幅を広げた。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで189円安からスタート。朝方の売りが一巡すると下げ渋る場面もあったが、前引けにかけて一時19339.74円(329.38円安)まで下落した。 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が2%の下落となり、ファーストリテ<9983>や東エレク<8035>は3%前後の下落。国際帝石<1605>などは一時プラスに転じたものの、歴史的な原油先物相場の急落を受けてやはり売りに押された。直近上昇の目立っていた中小型株の一角には利益確定の売りが出て、IBJ<6071>やアステリア<3853>が東証1部下落率上位に顔を出した。一方、ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の増産検討を始めたと報じられた任天堂<7974>は小じっかり。武田薬<4502>などは堅調だった。新型コロナウイルスワクチンの量産体制を構築すると報じられたタカラバイオ<4974>は商いを伴って急伸し、東証1部上昇率上位に顔を出した。 セクターでは、保険業、鉄鋼、サービス業などが下落率上位で、その他も全般軟調。上昇したのは医薬品と食料品の2業種のみだった。東証1部の値下がり銘柄は全体の78%、対して値上がり銘柄は20%となっている。 前日の米国株が大幅反落した流れを引き継ぎ、本日の東京市場でも朝方から売りが先行した。日経平均の日足チャートを見ると、19550円近辺に位置する5日移動平均線を割り込み、目先的に心理的節目となっていた19500円も下回った。売買代金上位の動向を見ると、日経平均への寄与が大きい値がさ株や景気敏感株が軟調。反面、新型コロナ対応で期待が持てる治療薬開発や巣ごもり消費に絡んだ銘柄に資金が向かっており、日経平均の調整局面では想定されたとおりの動き。業種別騰落率ではディフェンシブ系セクターに資金が向かっていることが窺える。ここまでの東証1部売買代金は9300億円程度と引き続き薄商いだ。 NYダウ先物が時間外取引で下落しており、アジア市場でも中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が軟調。海外株安に伴い日経平均先物に売りが出ているとみられる。東証株価指数(TOPIX)が0.89%の下落で前場を折り返しているため、後場は日銀による上場投資信託(ETF)買い実施が期待されるものの、日経平均が19500円水準を下放れる格好となれば「節目の2万円手前で目先の戻り一服」と見方が強まりそうだ。 新興市場ではマザーズ指数が7日ぶりに反落しており、このところ賑わっていた松屋R&D<7317>や関通<9326>といった直近上場銘柄が値を崩している。マザーズ指数は前日に750pt台に位置する75日移動平均線水準を回復し、やはり目先の戻り一服とみた個人投資家が利益確定の売りに動いているのだろう。 かねて指摘していたとおり、米国の原油先物相場は先の産油国の減産合意にもかかわらず需給が改善せず、貯蔵能力の限界が意識され急落した。米連邦準備理事会(FRB)による資金供給策で米エネルギー企業の信用懸念は後退しているが、産油国の財務不安が再燃する可能性はある。 ただ、タカラバイオの急伸などを見ると個人投資家の物色意欲はさほど後退していないとみられ、米国でも動画配信のネットフリックスが引き続き強い値動きを見せている。米国では決算発表がピークを迎え、日本でも今週から主要企業の決算発表が本格化するため、銘柄選別ムードは一段と強まるだろうが、有望株への資金流入は続きそうだ。 ■ドル・円はもみ合い、複合的なリスクで安全通貨買い 21日午前の東京市場でドル・円はもみ合い。原油価格の混乱や北朝鮮情勢をめぐる思惑などで先行き不透明感が強まり、安全通貨買いに振れた。足元ではドルに「有事の買い」が集まり、主要通貨に対して強含んだ。一方、リスク回避的な円買いで、ドル・円は方向感が乏しい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円50銭から107円79銭、ユーロ・円は116円41銭から117円07銭、ユーロ・ドルは1.0825ドルから1.0871ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・セキド<9878>、石川製作所<6208>など、15銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・トランプ米大統領 「サウジアラビアからの石油の出荷停止を検討」 「石油を購入する絶好の時期と議会の承認を求める」 「産油国は一段の減産が必要」 ・豪準備銀行・議事要旨 「豪金融システムは耐性がある」 「多様な措置が国内の家計や企業を大きく支援する」 「4-6月期のGDPは著しく低下。7-9月期も抑制される見通し」 ・オアNZ準備銀行総裁 「マイナス金利を排除しない。現行は量的緩和の方が望ましい」 <国内> 特になし <海外> ・14:00 ロウ豪準備銀行総裁講演 ・15:00 英・12-2月ILO失業率(予想:3.9%、11-1月:3.9%) 《HH》
関連銘柄 13件
1605 東証プライム
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時価総額 3,317,601百万円
原油・ガス開発生産で国内最大手。世界20カ国以上で約70の石油・天然ガスプロジェクトを展開。水素・アンモニアなどネットゼロ分野を育成。アブダビでe-メタン製造事業の共同調査に参画。23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
3853 東証プライム
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インテグレーション会社。企業内のコンピューター・デバイス接続ソフトを手掛け、データ連携ミドルウェアやモバイルコンテンツ管理などを展開。XML技術に強み。ソフトウェアとデザインの好調で、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/23
4502 東証プライム
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時価総額 6,571,188百万円
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4974 東証プライム
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時価総額 123,065百万円
バイオ産業支援会社。研究開発用試薬や診断薬、理化学機器に加え、医薬品受託サービスを提供する。創薬基盤技術の開発、がん治療薬も提供する。今期3Q累計は検査関連製品やライフサイエンス関連が足踏みとなった。 記:2024/02/24
6071 東証プライム
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時価総額 22,932百万円
婚活サービス大手。結婚相談所の直営店や加盟店の運営に加え、パーティ開催等によるマッチング等のサービスを提供。ライフデザイン事業は伸長。指輪の成約件数は3354件と増加。23.12期通期は増収増益。 記:2024/03/31
6208 東証スタンダード
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時価総額 8,155百万円
段ボール製函印刷機やチップ外観検査機、繊維機械などの製造販売を行う。機雷等の防衛機器も手掛ける。レンゴーが筆頭株主。紙工機械は受注伸び悩むが、売上高は増加。防衛機器は受注伸長。24.3期2Qは増収増益。 記:2024/01/16
7317 東証グロース
712
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時価総額 15,050百万円
血圧計腕帯や自動車安全装置縫合システムを展開。各種工業用ミシン製造や縫製品製造OEMに加え、カーシート、エアバッグなど縫製品の製造も事業領域。全セグメント好調や円安恩恵もあり、3Q累計は増収・利益急伸。 記:2024/03/23
7974 東証プライム
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時価総額 10,025,887百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
35,120
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時価総額 16,563,751百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9326 東証グロース
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時価総額 4,919百万円
EC・通販事業者の配送業務や受注管理業務を代行。倉庫管理システムの提供も。24.3期3Q累計はEC客のセールが好調で売上増。だが人件費増が利益の重石に。通期では営業増益を見込む。出版社向け物流事業を譲受。 記:2024/02/07
9878 東証スタンダード
751
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時価総額 1,532百万円
ブランド品セレクトショップ「LoveLove」を展開。宝飾品やバッグ、時計、衣料品など国外でブランド品を買い付け、割安に販売。公式ECサイトでのセール企画に注力。美容事業好調で、3Q累計は増収・利益急伸。 記:2024/02/04
9983 東証プライム
41,550
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時価総額 13,222,083百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,915
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±0(%)
時価総額 13,637,181百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10