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後場に注目すべき3つのポイント~外部環境落ち着くが自律反発の域出ず?

2020/2/19 12:23 FISCO
*12:23JST 後場に注目すべき3つのポイント~外部環境落ち着くが自律反発の域出ず? 19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は5日ぶり反発、外部環境落ち着くが自律反発の域出ず? ・ドル円は小じっかり、日本株高で110円台回復 ・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファーストリテ<9983> ■日経平均は5日ぶり反発、外部環境落ち着くが自律反発の域出ず? 日経平均は5日ぶり反発。165.80円高の23359.60円(出来高概算5億6000万株)で前場の取引を終えている。 連休明けとなる18日の米株式市場でNYダウは3日続落し、165ドル安となった。アップルが1-3月期の売上高予想を達成できない見込みと発表。新型肺炎が企業業績に与える影響への懸念から売りが出たが、引けにかけて下げ幅を縮めた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は小幅に続伸し、過去最高値を更新した。東京市場ではアップルの発表を前日に織り込み済みであり、またアップルの株価も警戒されたほど下げなかったことから、本日は買い戻しが先行。日経平均は135円高からスタートすると、中国・上海株や香港株の落ち着いた値動きも安心感につながり、前引けにかけて一時23388.77円(194.97円高)まで上昇した。 個別では、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、ソニー<6758>などが堅調。前日売られた半導体関連の東エレク<8035>やアドバンテス<6857>、電子部品の村田製<6981>は軒並み2%超の上昇となった。自己株式の取得・消却を実施すると発表したSUMCO<3436>は3%の上昇。前日に決算発表したトレンド<4704>は朝安後に切り返した。また、有機薬<4531>はウイルス対策関連との見方が広がり、ストップ高を付けた。一方、トヨタ自<7203>やメガバンク株は小安い。一部証券会社の目標株価引き下げが観測された電通グループ<4324>、配当及び株主優待の権利落ち日となったあさひ<3333>、業績下方修正のミニストップ<9946>は下げが目立ち、ダイトウボウ<3202>などが東証1部下落率上位に顔を出した。 セクターでは、精密機器、ゴム製品、海運業などが上昇率上位。半面、鉄鋼、銀行業、非鉄金属などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は25%となっている。 本日の日経平均は自律反発の動きとなり、3ケタの上昇で前場を折り返した。前日までの4営業日でおよそ667円下落しており、特に今週に入ってからはクレディ・スイス証券やJPモルガン証券といった外資系証券が株価指数先物を大きく売り越していた。アップルの発表で新型肺炎が企業業績に与える影響が顕在化してきたものの、なお一時的との見方が根強くあり、アップルの株価も警戒されたほど下げなかった。また、日経平均と同様に前日下げの目立った香港株がやはり反発しており、上述した海外勢が株価指数先物に買い戻しを入れているものとみられる。 個別に見ると、前日は「iPhone」落ち込みの影響が警戒された半導体関連株や電子部品株に加え、新型肺炎による訪日客の減少や外出手控えの影響を受けそうな内需・ディフェンシブ関連株の一角、さらにリスク回避の動きが広がっていた中小型株にも押し目買いが入っているようだ。 ただ、日経平均の戻りは直近4営業日の下落幅の3割ほどもなく、前日高値(23402.01円)にも届いていない。まだ自律反発の域を出ないと言わざるを得ないだろう。景気敏感株の一角は本日も弱く、先行きへの警戒感が根強いことが窺える。本稿執筆時点では香港株の上昇や円相場の下落も一服しており、後場の日経平均はプラス圏でのもみ合いになるとみておきたい。 (小林大純) ■ドル円は小じっかり、日本株高で110円台回復 19日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。日経平均株価は前日比100円超高の堅調地合いとなり、リスク選好的な円売りが主要通貨を押し上げた。また、上海総合指数のプラス圏推移も、円売りを支援。ドルは110円台を回復し、ランチタイムの日経平均先物が引き続き強いため節目の水準を維持しそうだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円85銭から110円11銭、ユーロ・円は118円57銭から118円94銭、ユーロ・ドルは1.0791ドルから1.0804ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・テモナ<3985>、アクリート<4395>など、8銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位はファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・1月貿易収支:-1兆3126億円(予想:-1兆6848億円、12月:-1546億円) ・日・12月機械受注(船舶・電力を除く民需):前月比-12.5%(予想:-8.9%、11月:+ 18.0%) <国内> 特になし <海外> 特になし 《YN》
関連銘柄 17件
3202 東証スタンダード
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時価総額 3,097百万円
1896年に設立された国内初の毛織会社。現在は商業施設「サントムーン柿田川」の商業施設事業が主力。ヘルスケア事業、せんい事業も展開。27.3期売上高47億円目標。せんい事業ではユニフォーム事業に注力。 記:2024/07/29
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時価総額 40,018百万円
大型自転車専門店「サイクルベースあさひ」を全国展開。1949年創業。電動アシスト自転車専門店などコンセプトストアも展開。FC含む店舗数は530店舗超。シティサイクルの取り扱い開始でリユース事業の拡大図る。 記:2024/10/05
3436 東証プライム
1,253
11/22 15:30
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時価総額 438,769百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
3985 東証スタンダード
196
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 2,239百万円
定期通販カートシステム「サブスクストア」、定期購入特化のクラウド通販システム「たまごリピート」等のEC支援事業を展開。エンジニアリング事業も。企業向けサブスク決済スキーム「サブスククレジット」の提供開始。 記:2024/10/13
4324 東証プライム
3,744
11/22 15:30
-17(%)
時価総額 1,011,498百万円
国内最大の広告代理店。世界145以上の国・地域で事業展開。メディア確保力、広告企画力などが強み。配当性向35%目標。内部投資で競争力、ケイパビリティの強化を図る。中国などでのコアビジネス再建に注力。 記:2024/07/08
4395 東証グロース
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+4(%)
時価総額 4,561百万円
SMS(ショートメール)配信サービスを展開。学校安心メール、防犯・防災危機管理緊急連絡システム「自治体安心メール」等も手掛ける。国内SMS配信通数は順調。SMS配信サービスの営業体制強化などに注力。 記:2024/10/24
4531 東証スタンダード
268
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 5,889百万円
高分子材料や機能性ポリマー原料、特殊触媒等の化成品、医薬中間体等の医薬品が柱。アミノ酸等も。世界最大級のグリシン製造設備を保有。26.3期営業利益8.5億円目標。アミノ酸分野の事業構造改革に取り組む。 記:2024/10/20
4704 東証プライム
8,027
11/22 15:30
+73(%)
時価総額 1,131,020百万円
コンピュータ・インターネット用セキュリティ関連製品の開発、販売等を行う。ウイルスバスターで知名度高い。コンシューマ向け製品で国内トップシェア。配当性向70%目標。統合セキュリティプラットフォームを拡販。 記:2024/08/13
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
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時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,664.5
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時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9946 東証プライム
1,798
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 52,813百万円
中堅コンビニエンスストアチェーン。イオングループ。コンビニと店内加工のファストフードを組み合わせた店舗を展開。コールドスイーツが看板商品。国内店舗数は1800店舗超。ベトナムは出店拡大などに取り組む。 記:2024/10/29
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17