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薬味多めで:高速<7504>を徹底企業分析【FISCOソーシャルレポーター】

2020/2/18 18:12 FISCO
*18:12JST 薬味多めで:高速<7504>を徹底企業分析【FISCOソーシャルレポーター】 以下は、フィスコソーシャルレポーターの薬味多めで氏(ブログ「個人投資家最前線」、ツイッター:@yakumioomedeを運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。 ---- ※2020年2月8日7時00分に執筆 いつもお世話になっております。薬味多めでです。 本日は、高速<7504>が長期的に保有できる銘柄なのか、徹底的に調べていきたいと思います。 ■高速<7504>が展開する事業 高速<7504>は単一事業セグメントとなっています。 食品容器やフィルム、紙製品などの物流資材、ラベリングマシーンなどの食に関する様々な包装材、またその包装材を使って商品をラッピングするための機材を提案しながら、食の流通において商品企画段階から豊富なノウハウを提供している企業です。 ■高速<7504>の分析 私が個別株に投資する際に、はじめに下記の3つのポイントに適合しているかどうかをチェックします。 ・主力製品、サービスに意義があり、実需が存在する実業である事、つまりは、主観的に好感が持てる商売をしていること:○ ・業界が右肩上がりであること、または、高いレベルで安定している事。つまりは、売り上げと利益増が今後も見込めること:○ ・株主還元スタイルを取っていること:△ 高速<7504>の主力商品は、この世から食品流通が無くならない限り、しっかりとした実需が存在する事業体となります。 高速<7504>の株主還元策を調べたのですが、ホームページや決算資料などへの具体的な数値の記載は全くありませんでした。確認できた2013年以降は増配傾向にあります。足元の実績配当性向は23.9%とまだ増配余裕はあります。 こうした事から、高速<7504>は、1番~2番を○、3番を△としました。 ▽売上高と各利益、売上高推移 事業年度 / 売上高 / 営業利益 / 経常利益 / 当期純利益 2015年3月期 / 71,782 / 2,638 / 2,804 / 1,764 2016年3月期 / 76,802 / 3,055 / 3,237 / 2,107 2017年3月期 / 78,650 / 2,785 / 2,905 / 2,003 2018年3月期 / 82,339 / 2,920 / 3,081 / 2,072 2019年3月期 / 86,519 / 3,116 / 3,304 / 2,344 単位:百万円 売上高は毎年着実に増加していっています。 今期(2020年3月期)は売上高こそ伸びるものの、当期純利益は減益を見込んでいるようです。 1月31日発表の第3Q決算発表では、対会社予想進捗率が78.9%という実績でした。 ▽キャッシュフロー 事業年度 / 営業キャッシュフロー / 投資キャッシュフロー / フリーキャッシュフロー 2015年3月 / 2,236 / -638 / 1,598 2016年3月 / 3,246 / -1,374 / 1,872 2017年3月 / 946 / -345 / 601 2018年3月 / 3,011 / -638 / 2,373 2019年3月 / 2,300 / -934 / 1,366 単位:百万円 過去5年間のフリーキャッシュフローを確認すると、どの年度もフリーキャッシュフローはプラスになっていますね。 それ以前を振り返っても、2010年3月期からはずっとプラス水準です。 ■高速<7504>は買いか?売りか?様子見か? ここまで高速<7504>の分析を行ってきましたが、個人的には様子見したい銘柄だと考えています。 ▽高速<7504>の「様子見」と判断する理由 ・主力製品、サービスに意義があり、実需が存在する実業である事、つまりは、主観的に好感が持てる商売をしていること:○ ・業界が右肩上がりであること、または、高いレベルで安定している事。つまりは、売り上げと利益増が今後も見込めること:○ ・株主還元スタイルを取っていること:△ ・売上高、各利益共:○ ・自己資本比率:○(56.3%) ・ROE:△(8.95%) ・営業キャッシュフロー:○ ・フリーキャッシュフロー:○ ・実質利回り:△(2.43) 上部でも述べましたが、高速の取り扱う食品流通におけるパッケージ素材は、食材の流通や小売業帯が無くならない限り、素材の形は変えどもなくなることはないでしょう。食品包装材の専門商社として国内に事業所ネットワークを張り巡らせる同社は、これからもメーカー、小売業から高い支持を受けると見ています。 しかしながら、いかんせん薄利な商売という特性上、より高い付加価値を持った商品を増やしていきながら、利益幅を確保していく必要があります。その指標として注目していきたいのが、やはりROEでしょうね。 高速<7504>のチャート(月足)を見ると、2002年の1月の安値290円から、株価はすでに4倍超まで上昇してきています。 2011年からは更に上昇の角度を切り上げ、きれいに上昇チャネルの範囲で上昇を続けています。今後狙うとしたら、業績不安以外の要因で株価が大きく下げたタイミングで狙いたいと思います。 お忙しい中恐れ入りますが、何卒ご確認宜しくお願い致します。 毎日執筆中のブログでは、チャート画像付きで株式市場で注目されているテーマ株や個別株などの分析を行っています。 一度ブログの方も覗いて頂けますと幸いです。 ---- 執筆者名:薬味多めで ブログ名:個人投資家最前線 ツイッター:@yakumioomede 《SF》
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7504 東証プライム
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時価総額 44,276百万円
食品向け包装資材商社。仕入先1600社以上、取扱品目14万点以上。食品容器やフィルム・ラミネート軸に、紙製品、ラベル、包装、食品軽包装資材卸などを展開。環境配慮型商品に注力。業容好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/02