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来週の相場で注目すべき3つのポイント:新型肺炎の動向、米FOMC議事要旨、1月訪日外客数

2020/2/15 19:37 FISCO
*19:37JST 来週の相場で注目すべき3つのポイント:新型肺炎の動向、米FOMC議事要旨、1月訪日外客数 ■株式相場見通し 予想レンジ:上限24000-下限23250円 来週の日経平均は、模様眺めムードが継続する中もみあいが予想される。市場のセンチメントは引き続き、新型肺炎の動向に左右されることが見込まれる。中国が新型肺炎の認定基準を変更したことで感染者数が大幅に増加し、国内でも三次感染以上が疑われる地方に感染者が確認され始めた。経済への影響が懸念されるなか、新型コロナウイルスの影響という新たな景気の下押しのリスクが出てきていることが警戒されている。週初17日の朝方寄り付き前に発表される2019年10−12月国内総生産(GDP)速報は、新型肺炎の影響はまだ加味されていないが、消費税増税、10月の台風とその後の暖冬という気象の影響などから、7−9月のGDP水準と比べて低くなる可能性がある。また、17日は米国市場が休場、23日は天皇陛下誕生日で24日は振替休日となり、東京市場は3連休を控えることから、週を通じて手控えムードが強まりやすい。その一方で、日経平均は23600円近辺に接近すると押し目買いが強まる傾向が継続しており、調整幅は限定的となっている。2月限日経平均オプションSQ(特別清算指数)の算出(清算値は23744.71円)を14日に通過したことで、需給面でのイベントも通過。為替や上海総合指数、香港ハンセン指数といったアジア株の動き次第では戻りを試す場面もありそうだ。加えてNYダウの動向も注目される。12日の取引時間中にNYダウは30000ドルにあと431.43ドルとなった。心理的な節目ながらもNYダウ30000ドル乗せが実現すると大きなトピックスとなって、東京市場にとってもポジティブに働く可能性がある。 物色的には3月期企業の第3四半期を中心とした決算発表が一巡したことで、好業績銘柄の見直し買いが展開される期待がある。このほか、エービーシー・マート<2670>やアダストリア<2685>、吉野家ホールディングス<9861>など2月期決算企業の配当、株主優待の権利取りの動きが強まる期待がある。高配当利回り銘柄に関心が向く可能性が膨らむ。また、14日の相場で、昨年10月高値1950円に肉薄したSUMCO<3436>など半導体関連、同じく1月高値に急接近した太陽誘電<6976>など5G(第五世代移動通信システム)関連の動きが強く、引き続き物色人気のリード役となりそうだ。 主な国内経済関連スケジュールは、17日に10-12月期GDP速報値、1月首都圏新規マンション発売、19日に12月機械受注、1月貿易統計、1月訪日外客数、21日に1月全国消費者物価指数、12月全産業活動指数がそれぞれ発表される予定だ。一方、米国など海外主要スケジュールでは、17日は大統領の日(ワシントン誕生日)で米国市場は休場、18日に米2月NY連銀製造業景気指数、米2月NAHB住宅市場指数、19日に米1月生産者物価、米1月住宅着工件数、米1月建設許可件数、1月28・29日開催のFOMC議事録、20日に米2月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、米1月CB景気先行総合指数、21日に米1月中古住宅販売件数が予定されている。 ■為替市場見通し 来週のドル・円は伸び悩みか。米国の経済情勢はまずまず良好であり、主要株価指数は過去最高値を更新する強気相場が続いている。ユーロ圏経済の一段の減速を受けてドル(米国)に資金流入しやすい地合いとなっている。ただ、新型ウイルスの感染被害はなお拡大しており、今後の中国経済の成長鈍化が見込まれるなか、世界経済への影響も懸念される。市場ではワクチン開発などによる早期収束への期待は持続しているものの、今週発表される米国の主要経済指標が市場予想を下回った場合、リスク選好的なドル買いは縮小する見通し。 2月11-12日に行われたパウエル連邦準備制度理事会(FRB)による議会証言で、米国経済への影響に対し具体的な判断を見送ったが、一定の影響を見込んでいることは明白。トランプ米大統領は一段の政策金利引き下げに言及していることからも、利下げ圧力がかかりやすい。19日に公表予定の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1月28-29日開催分)で景気見通しについて慎重な意見が多く含まれていた場合、将来的な利下げ観測が台頭する可能性がある。その場合、ドルの上値は重くなりそうだ。 ■来週の注目スケジュール 2月17日(月):日・GDP速報値(10-12月)・鉱工業生産・設備稼働率、シンガポール・タイGDP、中・新築住宅価格、米・株式市場は祝日のため休場(ワシントン大統領誕生記念日)など 2月18日(火):ユーロ圏新車販売台数、英・失業率、独・ZEW期待指数、ニューヨーク連銀製造業景気指数、米・NAHB住宅市場指数・対米証券投資収支など 2月19日(水):日・貿易収支・コア機械受注・訪日外客数、南ア・消費者物価指数、ユーロ圏経常収支、英・消費者物価コア指数・生産者物価産出コア指数、トルコ中銀が政策金利発表、米・住宅着工件数、米・生産者物価コア指数、米FOMC議事要旨など 2月20日(木):日・工作機械受注、豪・失業率、インドネシア中銀が政策金利発表、ユーロ圏消費者信頼感指数、米・景気先行指数、ECB議事要旨公表など 2月21日(金):日・各種PMI・全国百貨店売上高・消費者物価コア指数、独・欧・英・米各種PMI、米・中古住宅販売件数、加・小売売上高など 2月22日(土):米・大統領選のネバダ州民主党員集会、サウジアラビア・G20財務相・中央銀行総裁会議(23日まで)など 《SK》
関連銘柄 5件
2670 東証プライム
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11/22 15:30
+7(%)
時価総額 753,752百万円
ABCマートを運営する靴小売大手。ナイキ、アディダスなどのブランドと強固な関係を構築。オッシュマンズ・ジャパン等を傘下に収める。グループ店舗数は1490店舗超。国内は高付加価値スニーカー等の販売に注力。 記:2024/10/24
2685 東証プライム
3,550
11/22 15:30
+180(%)
時価総額 173,240百万円
グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファーム等を展開するカジュアルファッション専門店チェーン。店舗数は国内外で1490店舗超。自社ECの会員数は1750万人。26.2期売上高3100億円目指す。 記:2024/06/04
3436 東証プライム
1,253
11/22 15:30
+4.5(%)
時価総額 438,769百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
6976 東証プライム
2,149
11/22 15:30
-60.5(%)
時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
9861 東証プライム
3,169
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 206,397百万円
外食大手。牛丼チェーン「吉野家」が中核の持株会社。はなまるうどんの「はなまる」等も傘下に持つ。アジア、アメリカでも事業展開。24年8月末のグループ店舗数は2786店舗。外販事業は量販店向け拡販を強化。 記:2024/10/29