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今日の為替市場ポイント:米長期金利下げ渋りでドル売り抑制も

2020/2/12 8:53 FISCO
*08:53JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利下げ渋りでドル売り抑制も 11日のドル・円は東京市場では109円74銭から109円93銭まで反発。欧米市場でドルは109円96銭まで買われた後に109円73銭まで反落し、109円79銭で取引終了。 本日12日のドル・円は主に109円台後半で推移か。新型コロナウイルスの感染拡大への懸念は消えていないが、米長期金利の下げ渋りを意識して、リスク回避的なドル売り・円買いはやや抑制される可能性がある。 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は11日に行なわれた下院金融サービス委員会での証言で、「成長見通しのリスクは存続、新型肺炎の影響を緊密に監視する」、「新型肺炎が中国に混乱をもたらし、世界経済に波及する可能性がある」との見方を示したが、「見通し修正なければ、政策は適切である可能性が強い」、「経済が景気後退入りする確率は大幅に後退した」、「米国経済は世界経済の逆風に弾力性(耐性)がある」と述べた。米国債券市場では「世界経済の逆風に耐性がある」との見解を意識して長期債などの利回り水準はやや上昇した。 ただし、パウエルFRB議長は新型肺炎(新型コロナウイルスの感染拡大)の感染拡大が世界経済に重大な影響を及ぼす可能性があると認識してる。また、今月下旬に開かれるG20財務相・中央銀行総裁会議で新型肺炎の感染拡大が主要議題になると報じられており、各国の対応を見極める必要がある。リスク回避の取引は継続し、目先的にリスク選好的な円売りが大きく広がる可能性は低いとみられる。 《CS》