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後場に注目すべき3つのポイント~閑散に「中小型株相場」到来?

2019/12/25 12:49 FISCO
*12:49JST 後場に注目すべき3つのポイント~閑散に「中小型株相場」到来? 25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり小幅反落、閑散に「中小型株相場」到来? ・ドル・円はもみ合い、109円40銭付近でこう着 ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東エレク<8035> ■日経平均は3日ぶり小幅反落、閑散に「中小型株相場」到来? 日経平均は3日ぶり小幅反落。23.86円安の23806.72円(出来高概算3億8000万株)で前場の取引を終えている。 24日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに反落し、36ドル安となった。午後1時までの短縮取引で、翌25日にクリスマスの祝日を控え利益確定売りが優勢だった。ただ、ナスダック総合指数は小幅ながら10日続伸し、連日で過去最高値を更新した。本日の日経平均もNYダウが下落した流れを引き継いで16円安からスタートすると、小安い水準でもみ合う展開。クリスマスの祝日で海外投資家の取引参加が減り、動意薄の展開が続くなかで散発的に利益確定の売りが出た。日経平均のここまでの高値は23824.85円(5.73円安)、安値は23799.86円(30.72円安)、上下の値幅は25円ほどと前日以上にこう着感が強かった。東証1部の値下がり銘柄は全体の7割弱、対して値上がり銘柄は2割強となっている。 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>がさえない。副最高執行責任者(COO)の退任観測が報じられた日産自<7201>は2%超の下落。JT<2914>、ソニー<6758>、プレサンス<3254>などは小安い。前日に決算発表したしまむら<8227>やスギHD<7649>、在庫を過大計上した疑いで第三者委員会を設置すると発表したJDI<6740>は急落し、石川製<6208>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。一方、任天堂<7974>やファーストリテ<9983>はしっかり。アドバンテス<6857>は2%高となっている。中小型株が東証1部売買代金上位に多く顔を出しており、日本通信<9424>やレーザーテク<6920>は堅調。新規アプリへの期待が続くボルテージ<3639>や決算が好感されたストライク<6196>は大きく値を飛ばした。また、一部証券会社の投資判断引き上げが観測されたサムコ<6387>はストップ高水準での買い気配が続いている。セクターでは、水産・農林業、鉄鋼、パルプ・紙などが下落率上位で、その他も全般軟調。医薬品、その他製品、情報・通信業の3業種のみ小幅に上昇した。 本日はクリスマスの祝日で多くの海外市場が休場となる。ここまでの東証1部売買代金は5000億円あまり。前日は1日を通じ1兆2861億円と今年最低だったが、本日はこれを下回る可能性が高い。日経平均の値幅も極めて小さく、動意薄のため多くの市場参加者が早々に休暇に入ったことを窺わせる。前日に当欄で述べたとおり、今週は特段大きなイベントも予定されておらず、日経平均は24000円手前でのもち合いが続くとみられる。決算発表のしまむらやスギHDが売られているが、小売企業の決算などに個別対応していく格好となるだろう。 ただ、東証1部売買代金上位にボルテージやストライクといった中小型株が多く顔を出しており、個人投資家の物色は比較的活発のようだ。新興市場ではマザーズ指数が連日で1%超の上昇。本日、新規上場したAIinside<4488>やWDBココ<7079>は買い気配のまままだ初値を付けていない。26日の年内受渡し最終取引日を通過後、年末要因による売り一巡での中小型株高が期待されているが、これを先取りする動きも出てきているだろう。年末年始の個人投資家主体での中小型株相場が早くも到来した可能性がある。 ■ドル・円はもみ合い、109円40銭付近でこう着 25日午前の東京市場でドル・円はもみ合い。日本株や中国株の軟調地合いでやや円買いに振れやすいものの、押し目買い観測で底堅さが目立った。 日経平均株価や上海総合指数はマイナス圏で推移したが、米中貿易協議の進展期待を背景に円売りに振れやすい地合いが続く。ドル・円は109円20銭付近の押し目買いが意識され、底堅い値動きとなった。 ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏で推移し、日本株安継続を見込んだ円買いに振れやすい地合い。ただ、クリスマス休暇入りに伴う休場で取引は薄く、引き続きドルは下げづらい展開が見込まれる。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円37銭から109円42銭、ユーロ・円は121円16銭から121円37銭、ユーロ・ドルは1.1081ドルから1.1090ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・アズ企画設計<3490>、 サムコ<6387>など、11銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・トランプ米大統領 「米国は中国とうまくやっている」 「北朝鮮問題の解決、成功させる」 「米中部分貿易合意、あとは署名のみ」 「いずれ、習国家主席と正式な署名式をおこなう」 「北朝鮮の挑発うまく対処」 ・SAFE副局長 「米中の第1段階貿易合意、外為市場の均衡に寄与」 【経済指標】 米・12月リッチモンド連銀製造業指数:‐5 (予想:1、11月:-1) <国内> 特になし <海外> ・李中国首相と安倍首相が会談 ・クリスマス休場:NZ、豪、香港、シンガポール、インド、独、仏、スイス、英、南ア、米、カナダ、ブラジルなど 《HH》
関連銘柄 21件
2914 東証プライム
4,236
11/22 15:30
+32(%)
時価総額 8,472,000百万円
世界的な大手たばこメーカー。メビウス、セブンスター等のブランドを展開。製薬会社の鳥居薬品、加工食品メーカーのテーブルマーク等を傘下に持つ。たばこ事業は販売数量増などで、自社たばこ製品売上収益が順調。 記:2024/07/01
3254 東証スタンダード
1,790
11/22 15:30
-12(%)
時価総額 125,108百万円
ワンルームマンションやファミリーマンションの開発、販売等を行う。近畿圏、東海・中京圏等が主要販売エリア。オープンハウスグループ傘下。メルディアDCを連結子会社化。地方中核都市での分譲マンション供給に注力。 記:2024/10/27
3490 東証スタンダード
2,224
11/22 10:57
+4(%)
時価総額 2,684百万円
中古物件を購入し、価値を高めた上で投資家に販売する不動産販売事業が主力。不動産賃貸事業、不動産管理事業も。ファンドクリエーションと業務提携。販売用不動産在庫を積み増し。取扱物件の大型化等を進める。 記:2024/06/07
3639 東証スタンダード
229
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 1,492百万円
女性向け恋愛ドラマアプリが主力。「100シーンの恋+」などを展開。男性向けアプリ、電子コミック販売ストア、電子コミックレーベルの運営等も。「ボル恋comic」は売上順調。販路拡大や原作力の強化等を図る。 記:2024/07/05
4488 東証グロース
3,380
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 13,520百万円
AIを活用したクラウド型の手書き文字認識ツールを開発・販売。AI-OCRサービス「DX Suite」を企業へ提供。OEM提供も。生成AIによる機能強化を実施。リカーリング型モデルは売上拡大。 記:2024/06/09
6196 東証プライム
3,870
11/22 15:30
+40(%)
時価総額 74,900百万円
独立系M&A仲介会社。小型・中型案件に特化。M&Aプラットフォーム「SMART」やM&A情報発信サイト「M&A Online」の運営等も。金融機関との提携等でM&A支援体制を強化。積極的な人材採用進める。 記:2024/07/02
6208 東証スタンダード
1,528
11/22 15:30
+6(%)
時価総額 9,758百万円
段ボール製函印刷機や段ボール重量包装機、合撚糸機などの製造販売を行う。機雷等の防衛機器も手掛ける。1921年創業。石川県白山市に本社。レンゴーが筆頭株主。作業効率化及びコスト削減による原価低減図る。 記:2024/10/20
6387 東証プライム
2,968
11/22 15:30
+29(%)
時価総額 23,872百万円
電子部品製造装置メーカー。CVD装置、ドライエッチング装置、ドライ洗浄装置等の製造・販売を行う。京都府京都市に本社。プラズマを用いたプロセス技術が強み。海外販売の拡大、成膜装置の販売強化などに注力。 記:2024/10/04
6740 東証プライム
20
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 77,608百万円
ディスプレイデバイスメーカー。自動車用ディスプレイの車載向けが主力。スマートウォッチやVR機器等の民生機器用ディスプレイ、医療用モニター等も。eLEAP、HMO、メタバースなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/20
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7079 東証グロース
3,570
11/22 15:30
-60(%)
時価総額 8,586百万円
医薬品・医療機器の開発支援を行う。WDBHD傘下。安全性情報管理サービス、ドキュメントサポートサービス、製造販売後調査支援サービス等を手掛ける。中外製薬などが主要取引先。新規案件稼働による採用を強化。 記:2024/09/02
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7649 東証プライム
2,528
11/22 15:30
+28(%)
時価総額 480,302百万円
ドラックストア大手の「スギ薬局」を中核とする持株会社。東海エリアが地盤。核店舗を中心としたドミナント出店が特徴。店舗数は1700店舗超。インバウンド追い風。調剤併設で伸長。27.2期売上高1兆円目標。 記:2024/10/22
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8227 東証プライム
7,969
11/22 15:30
+308(%)
時価総額 588,327百万円
総合衣料品店「ファッションセンターしまむら」を運営。低価格の衣料に強み。若者向け業態「アベイル」、ベビー業態「バースデイ」等も展開。アベイルはアウター衣料の品揃えを拡充。27.2期営業利益660億円目標。 記:2024/10/24
9424 東証プライム
140
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 23,229百万円
MVNO事業者。2001年に世界で初めてデータ通信MVNO事業を開始。SIM事業、FPoS事業、ローカル4G/5G事業を手掛ける。日本通信SIMの契約回線数は順調増。FPoSの評価定着、事例拡大図る。 記:2024/07/05
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17