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こう着ながらも個人投資家の需給状況は良好【クロージング】

2019/12/11 16:27 FISCO
*16:27JST こう着ながらも個人投資家の需給状況は良好【クロージング】 11日の日経平均は小幅に続落。18.33円安の23391.86円(出来高概算11億5000万株)で取引を終えた。為替相場の落ち着きや15日に期限を迎える米国による対中関税措置に対して、期限の延長といった観測報道などもあり、朝方はプラス圏での推移をみせている。しかし、関税発動期限の延長論に対する否定報道もあり、その後は下げに転じると、前場半ばには23333.63円まで下げ幅を広げる局面もみられた。もっとも、重要イベント待ちの中で積極的なポジションを取りに行く流れにはならず、リバランス中心ながらも底堅さが意識されており、後場の値幅については40円程度と狭いレンジでの取引だった。 東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは、海運、その他製品、銀行、倉庫運輸、電気機器、陸運、証券、ガラス土石が冴えない。半面、水産農林、電力ガス、鉄鋼、空運、繊維、非鉄金属がしっかり。指数インパクトの大きいところでは、エーザイ<4523>、花王<4452>、ファナック<6954>、アステラス製薬<4503>が軟調。一方で、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、日産化学<4021>、アドバンテスト<6857>が下支え。 日経平均は狭いレンジ取引が続いており、テクニカル面では5日線や25日線レベルでの攻防をみせている。5日、25日線との短期デッドクロス示現をやや不安視する向きもあるが、基本的には重要イベントを控えているため、想定内のこう着といったところであろう。今晩の米国市場ではFOMCの結果が注目されるが、利下げ打ち止めは想定内であり、結果を受けた米国の動向が注目されるところ。米国株がネガティブな動きをみせてくるようだと、日本株へも波及が警戒されるが、これまでの米株安の流れを受けてギャップスタート後は、押し目拾いのタイミングとなっている。 重要イベントを控えて上値追いは慎重であるが、調整局面においての押し目拾いのスタンスを確認したいところでもある。また、指数はこう着ながらも、IPOは好スタートとなっている。初値を付けた後も一過性ではなく、活発な売買が続いていることから、個人投資家の需給状況は良好であろう。他の銘柄への広がりはイベント通過となろうが、IPO銘柄での値幅取りは引き続き活発になりそうだ。 《CN》
関連銘柄 8件
4021 東証プライム
5,463
11/22 15:30
+74(%)
時価総額 752,801百万円
1887年創業の化学メーカー。機能性材料、農業化学品が柱。ディスプレイ材料「サンエバー」で世界トップシェア。半導体材料「ARC」はアジアシェア高い。総還元性向75%目標。事業領域の深掘りなどに注力。 記:2024/08/26
4452 東証プライム
6,208
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 2,892,307百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4523 東証プライム
4,650
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25