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後場に注目すべき3つのポイント~前日からの動きに警戒感も

2019/11/13 12:32 FISCO
*12:32JST 後場に注目すべき3つのポイント~前日からの動きに警戒感も 13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反落、前日からの動きに警戒感も ・ドル・円は底堅い、NZドル・円が下支えも ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はテルモ<4543> ■日経平均は大幅反落、前日からの動きに警戒感も 日経平均は大幅反落。216.88円安の23303.13円(出来高概算5億9000万株)で前場の取引を終えている。 12日の米株式市場でNYダウは5年7カ月ぶりの横ばいとなった。トランプ大統領が講演で中国との貿易協議について「第1段階の合意は署名が間近だ」と強調する一方、「合意できなければ関税を大幅に引き上げる」などと述べた。また、具体的な首脳会談の日時や場所には言及せず、協議進展への期待が薄れた。為替相場は1ドル=108円台後半とやや円高に振れ、本日の日経平均は利益確定売りが先行し80円安からスタート。前日の後場に急動意を見せた反動もあり、寄り付き後は下げ幅を広げ、一時23270.93円(249.08円安)まで下落した。東証1部の値下がり銘柄は全体の7割強、対して値上がり銘柄は2割強となっている。 個別では、業績予想を下方修正し、配当予想を未定とした日産自<7201>のほか、任天堂<7974>やファーストリテ<9983>が軟調。ただ、日産自は売りが先行したのち下げ幅を縮めている。今期業績見通しが市場の期待に届かなかったGMOPG<3769>は商いを伴って7%超下落しており、JFE<5411>やカネカ<4118>も決算を受けて下げが目立つ。また、ニチイ学館<9792>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、売買代金トップのソフトバンクG<9984>やトヨタ自<7203>が小幅に上昇し、ソニー<6758>やキーエンス<6861>はしっかり。底堅い決算が評価された富士フイルム<4901>は6%近く上昇した。中小型の好決算銘柄ではオロ<3983>がストップ高を付け、システムサポート<4396>も東証1部上昇率上位に顔を出した。セクターでは、鉄鋼、石油・石炭製品、保険業、鉱業、その他金融業などが下落率上位で、その他も全般軟調。陸運業のみ小幅に上昇した。 前日は後場中ごろから日米で長期金利が一段と上昇するとともに株価指数先物に買いが入り、日経平均も急動意を見せた。この日の日経平均先物の手口を見ると、シティグループ証券が買い越しトップ。現物株、先物とも目立って売買が増えたわけでないが、それまで市場はやや手控えムードだったため、大きな値動きにつながった可能性がある。トランプ氏の講演前に米中協議の進展期待を先取りする買いが入ったとの見方もあるようだ。しかし、本日は反動安の展開。ここからの本格調整を見込む声はまだ少ないが、説明しづらい大きな値動きへの警戒感がじわりと出てくる可能性はある。折しも米国では「恐怖指数」とされるVIX指数が今年最低の水準に迫り、ヘッジファンドのVIX指数先物の売り持ち高が過去最高にまで膨らんでいるとの指摘もある。ここまで株式相場を押し上げてきた楽観ムードの反動に警戒しておくに越したことはないだろう。 アジア市場に目を向けると、香港・ハンセン指数が2%前後の大幅下落となっており、デモを巡る混乱への懸念が根強いことが窺える。後場に入れば日銀による上場投資信託(ETF)買い入れが期待されるが、再び海外勢の売買に大きく振らされる可能性もあり、戻り期待の押し目買いは慎重に手掛けたいところだ。 ■ドル・円は底堅い、NZドル・円が下支えも 13日午前の東京市場でドル・円は底堅い。日本株安などで失速したが、NZドル・円のサポートなどで109円台を回復した。 日経平均株価の大幅安で円買いが先行しドル・円は朝方からやや軟調ぎみに推移したが、NZ準備銀の予想外の政策金利据え置きでNZドル・円が上昇しドル・円をサポート。また、国内勢の押し目買いも観測された。 ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、目先の日本株安継続を警戒した円買いに振れやすい。香港株が急落し、リスク回避的な円買いも出やすい。ただ、現時点で米10年債利回りは下げ渋り、ドル売りを抑制しそうだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円87銭から109円04銭、ユーロ・円は119円87銭から120円09銭、ユーロ・ドルは1.1007ドルから1.1014ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・イメージワン<2667>、福島銀行<8562>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はテルモ<4543> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・NZ準備銀声明 「必要なら一段の緩和を実施」 「金利を低水準に維持することは、インフレ・雇用目標の達成に必要」 【経済指標】 ・日・10月企業物価指数:前年比-0.3%(予想:-0.3%、9月:-1.1%) <国内> 特になし <海外> ・16:00 独・10月消費者物価指数改定値(前年比予想:+1.1%、速報値:+1.1%) 《YN》
関連銘柄 17件
2667 東証スタンダード
224
11/22 15:30
+8(%)
時価総額 2,420百万円
医療用画像管理システム、電子カルテ等の販売を行うヘルスケアソリューション事業が柱。各種画像処理・解析ソフトウェア等の販売も手掛ける。地熱発電及び水素事業から撤退。環境配慮型事業の創出などに取り組む。 記:2024/10/20
7,868
11/22 15:30
+303(%)
時価総額 602,358百万円
決済代行サービス、金融機関や事業者向けBaaS支援等の決済代行事業が柱。早期入金サービス等の金融関連事業等も。GMOグループ。24年10月にアメリカン・エキスプレスと請求書カード払いサービスを開始。 記:2024/10/24
3983 東証プライム
2,470
11/22 15:30
+37(%)
時価総額 39,905百万円
クラウドERP「ZAC」などクラウド型統合基幹業務システムの提供を行うクラウドソリューション事業が主力。マーケティングソリューション事業も展開。クラウドソリューション事業では契約ライセンス数が増加傾向。 記:2024/08/29
4118 東証プライム
3,486
11/22 15:30
+58(%)
時価総額 230,076百万円
苛性ソーダ・塩ビから発砲樹脂、電子材料、医療機器、食品素材等を手掛ける。液状樹脂は建築用シーリング材として国内トップシェア。26.3期売上高9000億円目標。コエンザイムQ10の能力増強等に取り組む。 記:2024/06/11
4396 東証プライム
1,900
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 19,760百万円
独立系システムインテグレーター。石川県金沢市に本社。クラウドサービスの移行・利用に係る技術支援、ERPパッケージの導入・利用に係る技術支援等を行う。クラウドインテグレーション事業では対応領域の拡大図る。 記:2024/08/05
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
3,265
11/22 15:30
+43(%)
時価総額 4,061,258百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
5411 東証プライム
1,757
11/22 15:30
+7.5(%)
時価総額 1,123,493百万円
国内2位の鉄鋼メーカー。日本鋼管と川崎製鉄の経営統合により発足。鋼板を中心に多数の高付加価値製品を抱え、自動車用高級鋼板に強み。価格転嫁進める。高付加価値製品比率高まる。構造改革と海外拡大も進める。 記:2024/06/25
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8562 東証スタンダード
221
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 7,713百万円
福島県地盤の第二地銀。1922年創業。ふくぎんリース&クレジット、東北バンキングシステムズを傘下に持つ。SBIHDと資本業務提携。29.3期当期利益13億円以上目標。住宅ローン強化など資産形成支援に注力。 記:2024/06/13
9792 東証1部
1,665
11/4 15:00
±0(%)
時価総額 121,575百万円
介護、医療事務受託大手。家事支援サービス、保育サービス等も手掛ける。事業間連携によるシナジー効果が強み。MBO成立により上場廃止へ。21.3期1Qは医療関連部門が増収。契約適正化交渉でユーザー単価が上昇。 記:2020/09/26
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17