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後場に注目すべき3つのポイント~米欧貿易摩擦を嫌気も、75日線はひとまずキープ

2019/10/3 12:47 FISCO
*12:47JST 後場に注目すべき3つのポイント~米欧貿易摩擦を嫌気も、75日線はひとまずキープ 3日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅続落、米欧貿易摩擦を嫌気も、75日線はひとまずキープ ・ドル・円は下げ渋り、一時106円台も国内勢は押し目買い ・値下がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位はソフトバンクグループ<9984> ■日経平均は大幅続落、米欧貿易摩擦を嫌気も、75日線はひとまずキープ 日経平均は大幅続落。440.67円安の21337.94円(出来高概算6億1225万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式市場は、9月ADP雇用報告が予想を下振れたことによる米景気後退への懸念のほか、米通商代表部(USTR)が欧州連合(EU)からの輸入品に追加関税を発動すると発表したことにより、米欧の貿易摩擦懸念の高まりから主要3指数は揃って大幅に続落。これにより、シカゴ日経225先物清算値は大阪比365円安の21345円になり、為替市場でも円高・ドル安が進行するなか、本日の東京市場には朝方から売りが先行した。その後、ドル円が1ドル=107円を一時割り込んだほか、9月の月次動向が嫌気された指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>に対する短期筋の売りも加わったことで、日経平均の下げ幅は一時500円を超える場面もあった。 セクターでは、東証全33業種が下落するなか、倉庫・運輸関連業や水産・農林業、パルプ・紙が3%超の下げとなった。売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>や9月既存店がマイナス転換となったファーストリテが指数を押し下げたほか、トヨタ自動車<7203>、三菱UFJ<8306>、キーエンス<6861>、三井住友<8316>、みずほ<8411>、ファナック<6954>、資生堂<4911>、武田薬<4502>、JT<2914>が軟調。一方で、国内証券による目標株価引き上げ観測を受けたスクエニHD<9684>やコロプラ<3668>が逆行高、上半期決算を受けてアク抜け感が台頭したニトリホールディングス<9843>が3%高になったほか、東京エレクトロン<8035>、第一三共<4568>、神戸物産<3038>はしっかり。 EUによる航空機大手エアバスへの補助金を巡る問題において、世界貿易機関(WTO)が、米国がEUに年最大75億ドル相当の報復関税を課すことを承認した。EU側も報復を検討中と伝わっており、米欧貿易摩擦に対する懸念が改めて東京市場においても悪材料視される格好になった。一方、本日前場の日経平均は前述した通り、一時500円を超える下げとなったが、75日移動平均線の位置する21276円処を前に下げ止まりをみせた。同線のすぐ下には200日線(21212円)も位置しており、これらの中長期線の位置するレンジをキープできたことはいったん安心感に繋がろう。先週末から週初にかけて、9月27日、30日、10月2日と下落局面では日銀の上場投資信託(ETF)買い入れは確認されており、日銀によるETF買い余力も依然として観測されるなか、後場にかけての需給面における下支えとして意識される。 足元の米国市場では、ISM製造業景況指数に続いて、9月ADP全米雇用報告で民間部門の雇用者数も市場予想を下回る結果となり、市場関係者の間では「10月追加利下げの可能性は高まった」との見方が広がっている。今月中に発表される雇用、物価、個人消費の関連指標に対する市場の関心は一段と高まることが予想されるなか、10日から再開する予定の米中閣僚級協議の行方を見極めたいとする向きも根強く、ハイテク株に対する積極的な押し目買いの動きは期待しにくいだろう。後場にかけては、前述したETF買いへの思惑などから、インデックスに絡んだ商いは幾分みられそうだが、目立った物色としては、好決算や月次動向を手がかりとした内需ディフェンシブ銘柄に対する消去法的な商いが主体となってこよう。 ■ドル・円は下げ渋り、一時106円台も国内勢は押し目買い 3日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。日本株の大幅安を受けた円買いで一時106円台に沈んだが、国内勢による押し目買いで107円台を回復した。 足元の低調な米経済指標で連邦準備制度理事会(FRB)による今月末の追加利下げ観測が広がるなか、日経平均株価は前日比400円超安となり円買いが先行。ドルは節目の107円を割り込み、106円90銭台に沈む場面もあった。 ランチタイムの日経平均先物は大幅安で目先の日本株安継続への警戒感から、リスク回避的な円買いは続きそうだ。ただ、米株式先物は現時点でプラス圏を維持しており、ドルは値ごろ感による国内勢の押し目買いで下値は堅いだろう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円96銭から107円22銭、ユーロ・円は117円25銭から117円53銭、ユーロ・ドルは1.0959ドルから1.0965ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・アマガサ<3070>、リーバイ・ストラウス ジャパン<9836>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位はソフトバンクグループ<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・布野日銀審議委員会見 「2%の物価安定目標に向けたモメンタムは維持されている」 「追加緩和の手段として、短期政策金利の引き下げや長期金利宗田目標の引き上げ、資産買入れ拡大、マネタリーベースの拡大ペース加速などあらゆる可能性がある」 【経済指標】 ・豪・8月貿易収支:+59.26億豪ドル(予想:+60.00億豪ドル、7月:+72.53億豪ドル←+72.68億豪ドル) <国内> ・13:30 布野日銀審議委員会見 <海外> ・15:45 エバンス米シカゴ連銀総裁講演(中銀関連会合、マドリード) ・休場:中国(国慶節、7日まで) 《HH》
関連銘柄 19件
2914 東証プライム
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大手たばこメーカー。未開放の中国市場を除けば世界トップ3級。世界で複数のタバコブランドを展開し、国内では紙巻たばこと加熱式たばこに注力。医薬品や加工食品も事業領域。23.12期売上収益は過去最高を更新。 記:2024/02/23
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時価総額 964,987百万円
冷凍・加工食品など食品中心の「業務スーパー」を展開。デザート・菓子類に大ヒット商品多数。独自の輸入ルートに強み。業務スーパー事業は業績拡大続く。23.10期通期は2桁営業増益。24.10期は増収増益計画。 記:2024/01/27
3070 東証グロース
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3668 東証プライム
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時価総額 79,550百万円
スマホゲーム制作会社。「魔法使いと黒猫のウィズ」や「白猫プロジェクト」が代表作。位置情報集約分析サービスも展開。起業家やXR企業への投資も事業領域。前年の反動減やクローズタイトルの影響で1Qは足踏み。 記:2024/03/28
4502 東証プライム
4,130
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時価総額 6,534,796百万円
製薬最大手。糖尿病治療薬のピオグリタゾン、消化性潰瘍治療剤のランソプラゾールなどを展開。希少疾患部門は売上増。フォン・ヴィレブランド病治療剤「ボンベンディ」は米国で需要増。24.3期3Q累計は増収。 記:2024/02/10
4568 東証プライム
5,531
5/17 15:00
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時価総額 10,769,045百万円
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4911 東証プライム
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時価総額 1,966,400百万円
大手化粧品メーカー。世界でも有数。スキンケアやメイクアップ、フレグランス、化粧用具等の高級化粧品を製造、販売する。23年12月期は国内が黒字化。欧米やアジアが堅調も、中国の日本製品買い控えが影響した。 記:2024/02/24
6861 東証プライム
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時価総額 17,724,999百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
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時価総額 4,640,888百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
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時価総額 56,058,295百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
8035 東証プライム
36,090
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時価総額 17,021,235百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
1,553.5
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時価総額 20,633,579百万円
国内最大の金融グループ。傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス、三菱UFJモルガンスタンレー証券。アセットマネジメント事業を強化。金利上昇や国内外の預貸金収益増加で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/28
9,723
5/17 15:00
+323(%)
時価総額 13,366,121百万円
総合金融グループ大手。傘下に三井住友銀行、SMBC日興証券、三井住友カードなど。ノンバンク子会社多数。燃費効率の高い次世代型航空機に特化した投資・ファイナンスを実施。全事業部門好調で、3Q累計は増収増益。 記:2024/03/25
3,134
5/17 15:00
+67(%)
時価総額 7,958,010百万円
3メガ銀の一角。傘下に銀行、信託、証券など。連結総自己資本比率は15.97%。配当性向40%は目安。特定取引収益は伸び悩むが、貸出金利息は伸長。役務取引等収益なども増加。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/03/30
4,840
5/17 15:00
-108(%)
時価総額 593,055百万円
家庭用ゲームソフト大手。ファイナルファンタジーやドラゴンクエストなどRPGで存在感。知的財産による収益基盤強固。薬屋のひとりごとの大ヒット等で出版事業は堅調。HDゲームは増収。24.3期3Qは小幅増収。 記:2024/02/23
1,557
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時価総額 9,015百万円
米国のリーバイ・ストラウスの日本法人。リーバイスブランドのジーンズやジャケット、シャツ、パンツの輸入、販売。19.11期上期はボトムスやトップスが堅調も、広告宣伝費や新規店舗の店舗運営費用等が増加した。 記:2019/10/06
9843 東証プライム
18,485
5/17 15:00
-45(%)
時価総額 2,115,479百万円
家具・インテリア最大手。企画、製造、物流、販売の一貫体制を構築。商品の8割超を自社開発し、9割超を海外調達。富士通の配送最適化技術を活用した配送ルート作成の運用を開始。業容好調で3Q累計は増収・増益。 記:2024/02/09
9983 東証プライム
41,010
5/17 15:00
-370(%)
時価総額 13,050,243百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
8,550
5/17 15:00
+11(%)
時価総額 14,731,257百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10