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後場に注目すべき3つのポイント~株高継続には懐疑的?出遅れ物色へ

2019/9/10 12:37 FISCO
*12:37JST 後場に注目すべき3つのポイント~株高継続には懐疑的?出遅れ物色へ 6日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は6日続伸、株高継続には懐疑的?出遅れ物色へ ・ドル・円は伸び悩み、米株安観測で買い縮小 ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はファナック<6954> ■日経平均は6日続伸、株高継続には懐疑的?出遅れ物色へ 日経平均は6日続伸。41.73円高の21360.15円(出来高概算6億9000万株)で前場の取引を終えている。 週明け9日の米株式市場でNYダウは4日続伸し、38ドル高となった。ムニューシン財務長官がテレビインタビューで米中貿易協議の進展に言及。関連銘柄を中心に買いが入り、長期金利の上昇に伴い金融株も値を上げた。ただ摩擦解消への懐疑的な見方や、12日に開催される欧州中央銀行(ECB)理事会の結果を見極めたいとの思惑から上値は重かった。ナスダック総合指数は続落。一方、円相場は1ドル=107円台前半と弱含みで推移しており、取引開始前に「トランプ米大統領が中国と来週協議すると述べた」などと報じられたこともあり、本日の日経平均は45円高からスタートした。朝方には21438.35円(119.93円高)まで上昇する場面があったが、高値警戒感から利益確定の売りも出て伸び悩む展開となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の6割強、対して値下がり銘柄は3割強となっている。 個別では、米市場の流れを引き継いで三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>、みずほ<8411>といったメガバンク株が揃って堅調。西川社長の辞任を発表した日産自<7201>は3%超上昇した。その他売買代金上位ではソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、ファーストリテ<9983>などがしっかり。ソフトバンクGは出資する米シェアオフィス大手に上場延期を要請していると報じられた。また、米航空機リース会社の子会社化を発表した東京センチュ<8439>が急伸し、ノムラシステム<3940>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、ここまで強い値動きが続いていたソニー<6758>や任天堂<7974>は利益確定売り優勢で、OLC<4661>は4%近い下落。第一三共<4568>は新型抗がん剤の国内承認申請に伴う材料出尽くし感などから7%安となった。また、ライク<2462>などが東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、石油・石炭製品、銀行業、証券などが上昇率上位。反面、医薬品、サービス業、精密機器などが下落率上位だった。 米中協議の進展期待から金融市場ではリスク回避ムードの後退が続き、日経平均は本日も上げ幅を3ケタに広げる場面があった。ただ前日と異なり、買い一巡後は失速感がやや強い。日経平均は前日までの5営業日で700円近く上昇。前週末にも指摘したとおり、8月初めに急落する前は21000円台でもみ合う場面が多かったため、目先の利益を確保する売りが出やすいところだろう。トランプ氏の一声で状況が一変することへの警戒感、来週にかけて開かれる日米欧の金融政策決定会合の結果を見極めたいとの思惑なども強いようだ。個別株を見ても、これまで物色の柱となっていたソニーや任天堂、OLC、医薬品株の一角に高値警戒感から利益確定の売りが出ている。ここから先も一本調子の株高が続くかどうかについて、やや懐疑的な投資家が多いことが窺える。 反面、米長期金利の上昇で金融株が買われ、原油高を受けて石油元売り大手などの関連銘柄も上げが目立つ。これらはいずれも株価の出遅れ感が強いセクターである。日経平均は目先、上げ一服が意識される一方で、米中協議や各国・地域の金融緩和への期待から大きく崩れる展開も想定しにくい。21000円台での値固めが続くようなら、個別株・セクターでは高値警戒感が台頭してきた銘柄から出遅れ銘柄への資金シフトが見込まれる。 ■ドル・円は伸び悩み、米株安観測で買い縮小 10日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。日本株高を背景に円売りが先行したが、今晩の米株安観測でドルは上昇後に買い縮小で失速した。 ドル・円は、前日海外市場でのドル買いの流れを受け、107円台で寄り付いた。その後、日経平均株価の堅調地合いで円売り基調に振れ、一時107円50銭付近に強含んだ。米10年債利回りの上昇も、ドルを押し上げる要因となった。 ランチタイムの日経平均先物はプラス圏を維持しており、目先の日本株高継続への期待で円売りの地合いに変わりはない。ただ、中国株や米株式先物はマイナス圏に沈み、今晩の米株安観測が広がり円売りを抑制させているようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円18銭から107円49銭、ユーロ・円は118円43銭から118円74銭、ユーロ・ドルは1.1041ドルから1.1052ドルで推移した ■後場のチェック銘柄 ・ノムラシステム<3940>、OSGコーポレーション<6757>など、7銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・8月マネーストックM3:前年比+2.0%(予想:+2.0%、7月:+2.0%) ・中・8月消費者物価指数:前年比+2.8%(予想:+2.7%、7月:+2.8%) ・中・8月生産者物価指数:前年比-0.8%(予想:-0.9%、7月:-0.3%) 【要人発言】 ・ジョンソン英首相 「政府はEU離脱を延期しない」 「政府は離脱合意を目指すが、合意なき離脱に備えている」 <国内> ・特になし。 <海外> ・特になし 《FA》
関連銘柄 16件
2462 東証プライム
1,429
11/22 15:30
-6(%)
時価総額 29,244百万円
認可保育園等を運営する子育て支援サービス事業、人材派遣や紹介等を行う総合人材サービス事業が柱。介護関連サービス事業も。児童数は1万1800人超。配当性向30%程度目安。27.5期売上高1000億円目標。 記:2024/06/04
120
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 5,589百万円
独SAP社の統合基盤業務システムを軸とするシステム導入コンサルティングを手掛ける。人事ソリューションに強み。RPA・AIコンサル等も。コンサルタント数は順調増。大手製薬会社向けなど各プロジェクトは順調。 記:2024/06/24
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
4661 東証プライム
3,382
11/22 15:30
-21(%)
時価総額 6,150,001百万円
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの運営等を行うテーマパーク事業が主力。ホテル事業や商業施設「イクスピアリ」の運営等も。テーマパーク事業は海外ゲストの回復などで順調。25.3期は2桁増収計画。 記:2024/07/02
6757 東証スタンダード
880
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 4,840百万円
水関連機器メーカー。浄水器や電解水素水生成器、水自動販売機等を製造、販売。メンテナンスや水宅配等も手掛ける。高級食パン店も展開。水関連は家庭用のサブスク型が堅調。メンテナンスも拡大。高級食パン店は苦戦。 記:2024/11/02
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
1,825
11/22 15:30
+19(%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
3,663
11/22 15:30
+64(%)
時価総額 14,375,561百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
3,835
11/22 15:30
-13(%)
時価総額 9,738,024百万円
みずほ銀行を中核とする銀行持株会社。みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほリサーチ&テクノロジーズなども傘下に持つ。シンジケートローンなどに強み。配当性向は40%目安。26.3期連結ROE8%超目標。 記:2024/08/27
8439 東証プライム
1,494
11/22 15:30
+11(%)
時価総額 735,217百万円
大手リース会社。情報通信機器に強み。不動産ファイナンス、売掛債権流動化等も。伊藤忠商事の持分法適用関連会社。ニッポンレンタカーサービスを傘下に持つ。使用済みEV電池を用いた蓄電池システムの実証試験を開始。 記:2024/07/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17