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7月のくりっく365、ドル・円は、上値の重い展開か

2019/7/4 11:57 FISCO
*11:57JST 7月のくりっく365、ドル・円は、上値の重い展開か 東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、6月の取引数量は前月比25.2%減の164万4505枚となり、1日の平均取引数量は8万2224枚と前月比で減少した。月末時点の証拠金預託額は4716億円と前月比で約4億円増加した。取引通貨量では、米ドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソ、豪ドルの順となっている。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、6月の取引数量は前月比40.2%減の54万2170枚となり、1日の平均取引数量は2万7134枚と前月比で減少した。月末時点の証拠金預託額は697億円と前月比で約2億円増加した。 取引数量トップはドル・円の42万3599枚(前月比8.3%減)であった。米国とメキシコの間にくすぶっていた不法移民問題をめぐる協議が合意に達し、6月10日に予定されていた米国による対メキシコ関税上乗せが見送りとなったことが好材料となり、ドル・メキシコペソは買われた。また、19日に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で政策金利の据え置きが賛成多数で決定されたが、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は会見で「綿密に指標を監視する」、「成長を持続させるために適切な行動をとる」、「FRBは2%目標に向けたインフレの動きがより遅くなったと見ている」と指摘しており、利下げ期待からドル売り優勢となった。 7月のドル・円は、上値の重い展開か。次回FOMC(7月30-31日予定)では利下げが見込まれており、今月発表の経済指標がFRBの景気判断にどう影響するかを占いながらも、利下げ期待が払しょくされない限りはドル売り基調が続く形となるだろう。また、米10年債利回りは低下基調が続いており、再び節目の2%を割り込むとなおドルが買いづらい状況となるだろう。そのほか、欧州でも10年債利回りの低下が続いており、欧州中央銀行(ECB)は利下げの可能性を示唆しているが、ECBによる利下げは9月まで行われないという見方が有力で、経済指標発表の結果が早期利下げの必要を感じさせるような内容でなければ、相対的な比較からユーロがやや買われやすい状況も起こり得るだろう。一方、オーストラリア準備銀行(中央銀行)は2日、政策金利を1.25%から過去最低の1.00%と先月につづき2会合連続で引き下げを決定。豪準備銀行は声明で「成長とインフレを支援するために必要なら政策調整を行なう」と述べており、追加利下げの可能性があることを示唆しているが、世界的に金融緩和の流れが起きていることもあり豪ドルの動きは限られそうだ。 《CN》