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今日の為替市場ポイント:米中首脳会談を控えてドル売り抑制も

2019/6/28 8:33 FISCO
*08:33JST 今日の為替市場ポイント:米中首脳会談を控えてドル売り抑制も 27日のドル・円相場は、東京市場では107円65銭から108円16銭まで上昇。欧米市場でドルは108円05銭から107円67銭まで下落し、107円79銭で取引を終えた。 本日28日のドル・円は107円台後半で推移か。米中首脳会談の結果を見極める必要があることから、リスク回避的なドル売りが拡大する可能性は低いとみられる。 報道によると、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は27日、「G20での米中貿易協議で前提条件はない」、「中国への追加関税、米国は進める可能性がある」、「中国との貿易交渉では執行が含まれるべき」との見解を伝えたことから、リスク選好的なドル買いはやや縮小した。27日のアジア市場では一部メディアが「米国と中国は貿易戦争の一時休戦で合意」と報じたことから、リスク選好的なドル買いが優勢となったが、市場関係者の間では「米中首脳会談を経ても通商問題などを巡る米国と中国の対立がただちに解消される保証はない」との見方が浮上している。 ただし、二国間の協議が今後も続くことへの期待もあることから、今回の米中首脳会談でいくつかの項目で双方が合意できれば金融市場の不確実性はやや低下し、主要国の株式市場はやや強い動きを見せる可能性は残されているとみられる。なお、米国の金融政策について市場関係者の間からは、「米中協議で何らかの進展があっても7月利下げは動かない」との声が聞かれている。 《CS》