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後場に注目すべき3つのポイント~香港市場の軟調な出足を嫌気

2019/6/13 12:44 FISCO
*12:44JST 後場に注目すべき3つのポイント~香港市場の軟調な出足を嫌気 13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、香港市場の軟調な出足を嫌気 ・ドル・円は弱含み、豪失業率の悪化をきっかけに円買い ・値下がり寄与トップは、東エレク<8035>、同2位はアドバンテスト<6857> ■日経平均は続落、香港市場の軟調な出足を嫌気 日経平均は続落。171.47円安の20958.25円(出来高概算5億9120万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式市場では、原油相場の下落が嫌気されたほか、米中貿易摩擦や香港の条例改正案を巡る抗議行動の行方を見極めたいとの思惑から、主要な3指数は揃って続落。これにより、シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円安の21035円となり、本日の東京市場は売り先行でのスタートになった。その後は、前場中ごろから開始された渦中の香港株式市場をはじめとしたアジア株式が総じて軟調だったことを受け、日経平均は前引けにかけて下げ幅を拡大し、節目の21000円処を割り込んだ。 セクターでは、東証33業種が全て下落となるなか、3%安となった石油・石炭製品の下落が目立った。売買代金上位では、半導体メモリーの需給改善が遅れるとの見方から米SOX指数が2.3%安になった流れで東京エレクトロン<8035>やSUMCO<3436>などの下落が目立ったほか、任天堂<7974>、トヨタ自動車<7203>、三菱UFJ<8306>、武田薬<4502>、キーエンス<6861>、太陽誘電<6976>、三井住友<8316>、JT<2914>なども軟調。一方で、ソニー<6758>、資生堂<4911>、KDDI<9433>はしっかり。 明日14日の先物・オプション特別清算指数(SQ)算出を控えた思惑的な売買が一巡したことで、朝方は225先物に対しても売り方による買い戻しの動きがみられたものの、前場中ごろからランチタイムにかけては下げ幅を拡大する格好となっている。 香港市場については、拘束した容疑者を中国本土への引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案は「一国二制度」を揺るがすとして、反対派のデモ隊と警察による衝突が続いている。デモ参加者が香港中心部の幹線道路を占拠し、一部の銀行支店などは営業を停止した。12日に予定されていた改正案審議は延期されたこともあり、市場でも、本日の香港ハンセン指数の出足を見極めたいとの向きが多かった分、軟調な同市場のスタートを確認した海外短期筋による先物売りが観測されている。 そんななか市場では、NAND型フラッシュメモリーを中心に半導体メモリーの需給改善が遅れるとの見方が優勢となっていることから、前述の通り、東京市場の半導体関連へも売りが波及している。また、米司法省がGAFAなどのIT大手に対して、日本の独占禁止法にあたる反トラスト法の新たな解釈を公表したことなども、ハイテク絡みの景気敏感株を手がけにくくさせている。後場も物色動向としては、引き続き内需株への消去法的な商いに留まりそうななか、大引けにかけては、薄商いのなかでのインデックスに絡んだ商いによる21000円へのサヤ寄せの動きを注視したいところである。 ■ドル・円は弱含み、豪失業率の悪化をきっかけに円買い 13日午前の東京市場でドル・円は弱含み。豪失業率の悪化が示されると豪ドル・円が値を下げ、クロス円の下落でドルは108円10銭台に軟化した。 ドル・円は、108円半ばで寄り付いた後ほぼ横ばいで推移していたが、10時半に発表された豪雇用統計で失業率が予想よりも悪化し、豪ドル・円が売り込まれた。それに反応したクロス円の下落でドルは一時108円10銭台に値を下げた。 ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いとなり、目先の日本株安継続を警戒した円買いに振れやすい。一方、米10年債利回りの一段の低下でドル売りに振れやすいが、ドルは108円前半は押し目買いも観測され大幅安は想定しにくい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円17銭から108円54銭、ユーロ・円は122円18銭から122円56銭、ユーロ・ドルは1.1286ドルから1.1298ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・バッファロー<3352>や日本テレホン<9425>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは、東エレク<8035>、同2位はアドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・劉鶴中国副首相 「国内の経済情勢は依然として安定し健全」 「成長率や雇用など主要なマクロ経済の指標は合理的な範囲」 「質の高いGDP成長のために金融支援を拡充」 【経済指標】 ・日・4-6月期法人企業景気予測調査・大企業全産業景況判断:-10.4(1-3月期:-7.3) ・豪・5月失業率:5.2%(予想:5.1%、4月:5.2%) ・豪・5月雇用者数増減:+4.23万人(予想:+1.6万人、4月:+2.84万人) <国内> ・12:35 30年国債入札の結果発表 ・13:30 4月第3次産業活動指数(前月比予想:+0.4%、3月:-0.4%) <海外> ・15:00 独・5月消費者物価指数改定値(前年比予想:+1.4%、速報値:+1.4%) ・16:30 スイス中銀が政策金利発表(-0.75%に据え置き予想) ・ユーロ圏財務相会合 ・日米貿易交渉閣僚級協議(ワシントン、現地午後) 《HH》
関連銘柄 16件
2914 東証プライム
4,243
11/27 15:30
-10(%)
時価総額 8,486,000百万円
世界的な大手たばこメーカー。メビウス、セブンスター等のブランドを展開。製薬会社の鳥居薬品、加工食品メーカーのテーブルマーク等を傘下に持つ。たばこ事業は販売数量増などで、自社たばこ製品売上収益が順調。 記:2024/07/01
3352 東証スタンダード
1,231
11/27 15:30
±0(%)
時価総額 2,888百万円
フランチャイジーとしてカー用品店「オートバックス」を埼玉県中心に展開。車検などピット・サービスが主力。焼肉、イタリアンレストランのFCも。29.3期経常利益10億円目標。車検・整備の顧客数拡大などに注力。 記:2024/06/09
3436 東証プライム
1,210
11/27 15:30
-22.5(%)
時価総額 423,712百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
4502 東証プライム
4,093
11/27 15:30
-39(%)
時価総額 6,511,709百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4911 東証プライム
2,806
11/27 15:30
-29.5(%)
時価総額 1,122,400百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
6758 東証プライム
3,018
11/27 15:30
+35(%)
時価総額 18,841,670百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
8,506
11/27 15:30
-328(%)
時価総額 6,516,795百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6861 東証プライム
64,000
11/27 15:30
-1,580(%)
時価総額 15,565,312百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6976 東証プライム
2,152.5
11/27 15:30
+3.5(%)
時価総額 280,294百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
2,571
11/27 15:30
-96.5(%)
時価総額 40,608,912百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,527
11/27 15:30
+218(%)
時価総額 11,073,930百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,240
11/27 15:30
-410(%)
時価総額 10,489,118百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,768
11/27 15:30
-26.5(%)
時価総額 23,482,567百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
3,580
11/27 15:30
-19(%)
時価総額 14,049,825百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
9425 東証スタンダード
334
11/27 15:30
+9(%)
時価総額 1,918百万円
中古モバイル機器の買取・再販等を行うリユース関連事業が主力。旧社名は日本テレホン。ショーケース傘下。オンラインショップの運営やレンタルサービス等も。グローバルでは香港、ドバイへの販売ルート構築が進む。 記:2024/06/09
9433 東証プライム
4,915
11/27 15:30
-11(%)
時価総額 10,772,923百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04