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米国株見通し:通商摩擦の拡大懸念も金融緩和期待も広がる

2019/6/6 18:29 FISCO
*18:29JST 米国株見通し:通商摩擦の拡大懸念も金融緩和期待も広がる S&P500先物  2834.50(+ 6.75) (18:10現在) ナスダック100先物  7250.75(+22.25) (18:10現在)  18時10分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は小高く推移。NYダウ先物は50ドル高程度で推移している。欧州株式市場は全面高。時間外取引のNY原油先物は前日比0.40ドルほどの上昇で推移。こうした流れを受け、6日の米株式市場は買い優勢で始まりそうだ。  ただ、トランプ米大統領が、「メキシコとの協議は進展しているが十分ではない」、「協議は6日に再開するが、合意に至らなければ10日に5%の関税が始まる」。また、「通商交渉上必要ならば、対中関税をさらに3000億ドル分上乗せする可能性」とも述べており、世界的な通商摩擦の拡大懸念が再燃しそうだ。一方、本日の欧州中央銀行(ECB)の理事会、ドラギ総裁の会見ではハト派的なトーンが強調されるとみられ、世界的な緩和期待もある程度広がろう。NY原油先物は、米国の生産量拡大が改めて売り材料になり、軟調な展開が見込まれる。  本日発表となる米国の経済指標は、4月貿易収支、先週分新規失業保険申請件数、1-3月期非農業部門労働生産性改定値。貿易収支は赤字やや拡大、失業保険申請は前回並、労働生産性改定値は小幅下方修正が予想され、株式市場にはややネガティブな材料となる可能性。 《KK》