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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い展開か、リスク要因でドル買いは継続

2019/5/29 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い展開か、リスク要因でドル買いは継続 29日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。株価が幅広く下げ円買い基調に振れやすい地合いが続く見通し。一方で、イタリア財政規律や米中貿易摩擦にリスクが広がるなか、安全通貨のドルへの資金流入も見込まれる。 前日の海外市場では、イタリアの欧州連合(EU)の財政規律が材料視された。サルビーニ副首相は欧州委員会から30億ユーロの制裁金が科される可能性を示したうえで、EUの財政ルールは時代遅れで不公正とし全力で戦う考えを表明。欧州委員会のなかにはイタリアに対する制裁を支持しないとの声もあるが、今後のユーロ体制維持への懸念からユーロ売りやリスク回避の円買いに振れ、ドル・円は一時109円20銭台に軟化した。本日のアジア市場でもその流れが続いたほか、米国の為替報告書で日本が監視対象国とされたことで、ドル・円は前日安値を割り込む場面もあった。 この後の欧米市場でも、クロス円に下落圧力がかかりやすい地合いが続く見通し。特に重要なイベントは予定されておらず、株価や長期金利に振らされる展開となりそうだ。そうしたなか、中国は米国の制裁に対する報復としてレアアースの輸出規制に言及しており、今後の貿易交渉の材料になる可能性を示唆。両国の対立は6月に向け本格化する兆しをみせている。また、英国のメイ首相の後任選びで合意なきEU離脱の可能性が高まっており、イタリア財政も含め欧州通貨売りに振れやすい。その結果ドルと円が買われ、ドル・円は109円台を維持できればショートカバーが想定される。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・23:00 カナダ中銀が政策金利発表(1.75%に据え置き予想) ・23:00 米・5月リッチモンド連銀製造業指数(予想:7、4月:3) ・02:00 米財務省5年債入札(410億ドル) 《FA》