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後場に注目すべき3つのポイント~買い材料乏しくもち合い続く

2019/5/22 12:45 FISCO
*12:45JST 後場に注目すべき3つのポイント~買い材料乏しくもち合い続く 22日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、買い材料乏しくもち合い続く ・ドル・円はもみ合い、株価にらみで方向感は乏しい ・値上がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、同2位はダイキン工業<6367> ■日経平均は反発、買い材料乏しくもち合い続く 日経平均は反発。71.60円高の21344.05円(出来高概算6億株)で前場の取引を終えている。 21日の米株式市場でNYダウは197ドル高と3日ぶりに反発。米商務省が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)との取引を事実上禁じる規制について、一部取引に90日間の猶予期間を設けると発表。米中対立の企業業績への影響に対する懸念が和らぎ、前の日に大きく値を下げたハイテク株を中心に買いが入った。円相場は1ドル=110円台半ばへ下落しており、本日の日経平均は米株高や円安を好感し101円高からスタート。朝方に一時21404.54円(132.09円高)まで上昇すると、ファーウェイとの取引禁止の一部猶予は前日の取引時間中に伝わっていたこともあり、伸び悩む場面があった。しかし、前日終値近辺まで調整すると前引けにかけて再び強含んだ。東証1部の値上がり銘柄は全体の6割弱、対して値下がり銘柄は4割弱となっている。 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>や任天堂<7974>、ソニー<6758>、村田製<6981>、ファーストリテ<9983>などがしっかり。設備投資関連の安川電<6506>や電子部品の太陽誘電<6976>はやや荒い値動きだったが、前引けではともに3%を超える上昇となった。資生堂<4911>は2%超上昇したが、訪日外国人客数の堅調推移を好感した買いが入ったようだ。また、中国企業との提携が材料視されたアイドマMC<9466>はストップ高水準で前場を折り返した。一方、スズキ<7269>が5%近い下落。インド子会社が反競争的行為に関与したとして当局の調査を受けていると報じられている。キヤノン<7751>やキーエンス<6861>も軟調で、トヨタ自<7203>は小安い。また、グレイス<6541>などが東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、非鉄金属、水産・農林業、鉱業などが上昇率上位。反面、陸運業、空運業、海運業などが下落率上位だった。 本日の東京市場では米株高や円安を好感して買いが先行したが、ファーウェイとの取引禁止の一部猶予は前日に織り込み済み。猶予されるのは保守サービスなど一部にとどまるため、米中対立の影響が懸念される状況に変わりはないとの見方もある。アジア市場では中国・上海総合指数が前日終値を挟んだ小動きとなっており、買い材料には乏しいところだ。このところ日経平均は日中値幅こそまずまず出ているものの、日足チャートを見ると21200円台に位置する5日移動平均線と21400円台に位置する75日移動平均線の間でこう着感を強めている。 米中対立への懸念が上値の重しとなっていることに加え、23日からは欧州議会選挙、25日からはトランプ米大統領来日と、週後半にも重要イベントが相次ぐため、売りにも買いにも傾きづらいところだろう。日経平均は目先、上記レンジ内でのもち合いが続きそうだ。なお、新興市場ではマザーズ指数が3%近い上昇となっている。週前半はやや弱い動きだったが、日経平均のこう着ムードから個人投資家の物色が中小型株に向かっているようだ。 ■ドル・円はもみ合い、株価にらみで方向感は乏しい 22日午前の東京市場でドル・円はもみ合い。日本株や中国株をにらみながらの展開で、方向感は出ていないが、下値の堅さが意識された。 ドル・円は足元の取引で心理的節目の110円を上回って推移していることから、下値の堅さが意識される。また、前日の米株高や本日の日本株高を受け円売りに振れやすく、ドルは110円半ば付近でもみ合う値動きとなった。 ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いで、日本株高継続を見込んだ円売りに振れやすい。ただ、上海総合指数はマイナス圏、米株式先物は高安まちまちのため、ドル買い・円売りは目先も限定的となりそうだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円47銭から110円59銭、ユーロ・円は123円29銭から123円48銭、ユーロ・ドルは1.1158ドルから1.1166ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・イメージ情報開発<3803>やアサカ理研<5724>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、同2位はダイキン工業<6367> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・原田日銀審議委員 「消費増税が景気を後退させ、需要減が物価を引き下げる可能性」 「足元の物価の停滞が上昇をさらに遅らせる」 「景気が悪化し2%の物価目標達成が困難ならちゅうちょなく金融緩和が必要」 【経済指標】 ・NZ・1-3月期小売売上高:前期比+0.7%(予想:+0.6%、10-12月期:+1.7%) ・日・3月機械受注(船舶・電力を除く民需):前月比+3.8%(予想:0.0%、2月:+1.8%) ・日・4月貿易収支:+604億円(予想:+2327億円、3月:+5278億円) ・日・3月機械受注(船舶・電力を除く民需):前月比+3.8%(予想:0.0%、2月:+1.8%) ・日・4月貿易収支:+604億円(予想:+2327億円、3月:+5278億円) <国内> ・12:35 20年国債入札の結果発表 ・14:00 原田日銀審議委員会見 <海外> ・14:00 ブラード米セントルイス連銀総裁討論会参加 ・16:30 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁講演 《HH》
関連銘柄 17件
3803 東証グロース
486
11/26 15:30
-22(%)
時価総額 1,011百万円
企業システムの設計、開発、コンサル等を行うITソリューション事業、会員管理等の業務代行などを行うBPO・サービス事業を展開。沖電気工業などが主要取引先。BPO・サービス事業はサービス拡充等で売上増図る。 記:2024/07/01
4911 東証プライム
2,835.5
11/26 15:30
+2.5(%)
時価総額 1,134,200百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
5724 東証スタンダード
854
11/26 15:30
-3(%)
時価総額 4,394百万円
都市鉱山等からの有価金属の回収・再生を行う貴金属事業が主力。使用済みエッチング用薬液の再生・販売、品質管理システムの販売等も。既存事業は新規開拓に注力。リチウムイオン電池再生事業の事業化等に取り組む。 記:2024/07/02
6367 東証プライム
18,505
11/26 15:30
-235(%)
時価総額 5,424,075百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6506 東証プライム
4,121
11/26 15:30
-51(%)
時価総額 1,099,029百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
18
2/25 15:00
+1(%)
時価総額 511百万円
産業機械メーカーやソフトウェアメーカーに取扱説明書やマニュアルを作成・管理・運用するシステムを提供。企画、翻訳、コンサルも。22.3期1Qは売上堅調。MOS事業が売上牽引。HOTARUの連結効果等が寄与。 記:2022/01/15
6758 東証プライム
2,983
11/26 15:30
+5.5(%)
時価総額 18,623,161百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
65,580
11/26 15:30
-1,090(%)
時価総額 15,949,581百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6976 東証プライム
2,149
11/26 15:30
-60(%)
時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
6981 東証プライム
2,525.5
11/26 15:30
-38(%)
時価総額 5,027,293百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,667.5
11/26 15:30
-27(%)
時価総額 42,133,128百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7269 東証プライム
1,631
11/26 15:30
+2.5(%)
時価総額 3,204,240百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
7751 東証プライム
4,980
11/26 15:30
-76(%)
時価総額 6,642,140百万円
精密機器大手。1937年設立。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上比率は7割超。商業印刷、産業印刷分野はラインアップ強化図る。 記:2024/10/21
7974 東証プライム
8,309
11/26 15:30
+110(%)
時価総額 10,790,815百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
227
11/26 15:30
-2(%)
時価総額 3,069百万円
食品スーパーなどの販促支援を行う。各種マーケティングツールの制作・デザイン、マーケティング調査、データ分析などを手掛ける。富山県富山市に本社。販売促進支援サービスの拡充、新規顧客の獲得等に取り組む。 記:2024/10/22
9983 東証プライム
51,450
11/26 15:30
+720(%)
時価総額 16,372,470百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,844
11/26 15:30
-30(%)
時価総額 13,000,636百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17