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今日の為替市場ポイント:米輸入関税導入判断先送りでドル売り縮小も

2019/5/16 8:41 FISCO
*08:41JST 今日の為替市場ポイント:米輸入関税導入判断先送りでドル売り縮小も 15日のドル・円相場は、東京市場では109円52銭から109円70銭まで反発。欧米市場でドルは109円16銭まで下げた後に109円69銭まで反発し、109円59銭で取引を終えた。 本日16日のドル・円は主に109円台後半で推移か。輸入車への追加関税導入の判断先送りなどを意識して、目先的にリスク回避的なドル売りは縮小する可能性がある。 ロイター報道などによると、トランプ大統領は輸入車への追加関税導入の判断を最大6カ月先送りする方針で、18日までに正式発表するとみられている。また、ムニューシン財務長官は、カナダやメキシコとの鉄鋼・アルミ輸入関税問題で解決が近づいているとの見方を示した。米中貿易協議の継続も期待されており、リスク回避的な取引は全般的に縮小するとの見方が広がっている。 ただ、一部の市場参加者は「米国は中国企業の通信機器販売についてライセンス義務を付けたことに対する中国側の反応を見極める必要がある」と指摘し、米中協議の行方については予断を許さない状況が続くと予想している。目先的に主要国の株式市場は強い動きを見せる可能性があるが、貿易・通商分野において米中が合意に達するまでは楽観視できない状況が続くとみられる。 《CS》