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NYの視点:米1月雇用統計で年内の利下げペース探る

2024/2/1 7:42 FISCO
*07:42JST NYの視点:米1月雇用統計で年内の利下げペース探る 米労働省が発表する1月雇用統計の市場エコノミスト平均予想で、非農業部門雇用者数は前月比+18.5万人と12月+21.6万人から伸びの鈍化が予想されている。失業率は3.8%と12月の3.7%から上昇予想。 週次失業保険申請件数は20万件台での推移と、労働市場の堅調が示された。一方で、雇用統計の先行指標として注目される米1月ADP雇用統計は+10.7万人と予想下回り、昨年11月来の低い伸びにとどまった。全米の製造業活動を示すISM製造業指数の雇用は48.1と、予想以上に改善したものの3カ月連続で50割れと活動の縮小となった。また、米国経済の7割を消費が占めるため注目のISM非製造業の雇用は43.3と、予想外に5月来で初めて50を割り込みパンデミックによる経済封鎖直後の20年7月来で最低となった。 最新12月JOLT求人件数は再び900万件台を回復し労働市場の底堅さが再表明されたと同時に、自発的離職者数は3年ぶり低水準と、労働者が市場に対し慎重姿勢に転じたことも明らかになり、労働市場の過剰なひっ迫は緩和基調にある。 連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り4会合連続で政策金利据え置きを決定。利上げバイアスも解消した。ただ、FOMCは慎重で、「インフレが2%に近づくとさらに確信するまで利下げは予想しない」、としている。パウエル議長は年内のどこかで利下げする可能性を示唆したものの、現状で3月の利下げがベースシナリオではないことを明らかにしている。米1月雇用統計も予想通りの結果となると、労働市場の底堅さが証明されることになり、利下げ開始が先送りされる可能性を強める。 ■1月雇用先行指標 ●ISM製造業雇用:48.1(46.5、12月45.8) ●ISM非製造業雇用:43.3(51.0、50.7) ●ADP雇用統計:+10.7万人(+15.8万人) ●NY連銀景況指数雇用者数:-6.9(-8.4) 週平均就業時間:-6.1(‐2.4) 6カ月予想 雇用者数:+16.8(+10.9) 週平均就業時間:14.7(10.4) ●フィラデルフィア連銀景況指数 雇用:-1.8(-2.5) 週平均就業時間:-0.9(-5.9) 6カ月予想 雇用:1.1(1.0) 週平均就業時間:8.1(-0.8) ●週次失業保険申請件数 01/20/24| 214,000| 25,000| 202,250 01/13/24| 189,000| -14,000| 203,750| 1,833,000 01/06/24| 203,000| 0| 208,000| 1,806,000 12/30/23| 203,000| -17,000| 208,000| 1,833,000 12/23/23| 220,000| 14,000| 212,500| 1,868,000 12/16/23| 206,000| 3,000| 212,250| 1,886,000 12/09/23| 203,000| -18,000| 213,500| 1,861,000 12/02/23| 221,000| 2,000| 221,000| 1,866,000 ●コンファレンスボード消費者信頼感指数 現在の業況 雇用現況 十分:45.5(40.4) 不十分:44.7(46.5) 困難:9.8(13.1) 6カ月先 増加:16.0(17.6) 減少:15.3(18.4) 不変:68.7(64.0) 所得 増加:16.4(18.3) 減少:11.5(13.6) 不変:72.1(68.1) ■市場1月雇用統計予想 ・非農業部門雇用者数:予想:+18.5万人、12月:+21.6万人) ・失業率:予想:3.8%、12月3.78%) ・平均時給:前年比予想:+4.1%、12月:+4.1%) 《CS》