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NYの視点:【今週の注目イベント】米債務上限問題、米5月雇用統計、ISM、ベージュブック

2023/5/29 7:52 FISCO
*07:52JST NYの視点:【今週の注目イベント】米債務上限問題、米5月雇用統計、ISM、ベージュブック 今週は引き続き米国の債務上限交渉の行方に注目が集まる。マッカーシー下院議長が交渉は進展しているとしたが、先週末にかけて膠着。悲観的見方が広がった。イエレン財務長官は債務上限措置が6月5日までに尽きるとし、従来の1日から若干先送りされ、交渉に時間の余裕ができた。ただ、今週も債務不履行懸念がくすぶった場合はリスク回避の動きが優勢になると見られる。 1-3月期国内総生産(GDP)、個人消費改定値が予想外に上方修正され経済が景気後退を回避する可能性も出てきた。また、同期の価格指数も上方修正されたことに加えて、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している米4月コアPCE価格指数の伸びが予想外に拡大したため6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率が上昇。FRBは先週発表した5月FOMC議事録の中で、追加利上げの確実性が低下したことで合意し、データ次第で会合ごとに金融政策を決定していく方針が示された。このため、6月FOMCまでの経済指標が重要となる。 今週は雇用統計が発表される。労働市場の強さが証明された場合、6月FOMCでの追加利上げがさらに確実視されることになりドルの続伸が予想される。 ■今週の主な注目イベント ●米国 29日:メモリアルデーの祭日で休場 30日:1-3月期住宅価格指数、3月FHFA住宅価格指数、3月S&P20都市住宅価格指数、5月消費者信頼感指数、5月ダラス連銀製造業活動、バーキン米リッチモンド連銀総裁講演 31日:ベージュブック、5月シカゴPMI、4月JOLT求人件数、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁がイベント参加、コリンズ米ボストン連銀総裁、ボーマンFRB理事が「Fed listenes」参加 6月1日:5月ADP雇用統計、1-3月期非農業部門労働生産性・単位人件費、新規失業保険申請件数、4月建設支出、5月ISM製造業景況指数、連邦債務上限達成する見通し ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が経済見通しに関し講演 2日:5月雇用統計(2日) ●ユーロ圏 30日:消費者信頼感 31日:ECB、金融安定報告公表、独CPI、失業率 6月1日:ユーロ圏製造業PMI、CPI、失業率、独、仏製造業PMI、ECBが5月定例理事会の議事要旨を公表 ●英国 29日:バンクホリデー 31日:マン英中銀MPC委講演 6月1日:製造業PMI ●日本 30日:失業率 31日:鉱工業生産、小売売上高 ●中国 31日:製造業・非製造業PMI 6月1日:財新製造業PMI 《CS》