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トルコリラ円は、インフレの加速を背景に戻り売りが優勢となろう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)

2021/11/10 17:53 FISCO
*17:53JST トルコリラ円は、インフレの加速を背景に戻り売りが優勢となろう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜) 皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、トルコリラ円についてのレポートを紹介します。 陳さんはまず、今週のトルコリラ円について『インフレの加速を背景に戻り売りが優勢となろう』と述べています。 続けて、『3日に発表された10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比19.89%で、市場予想の20.4%は下回ったものの、2019年初め以来の高水準だった。前月比では2.39%上昇で、予想の2.76%を下回った。年間のインフレ率は過去13カ月中で12カ月上昇している』と伝えています。 次に、『トルコ中央銀行は政策金利を16%に引き下げており、実質金利のマイナス幅が一段と拡大した。実質金利=名目金利−インフレ率=16.00−19.89=−3.89%。』と述べています。 また、『生産者物価指数(PPI)は前月比5.24%上昇、前年比46.31%上昇だった。トルコ中銀はインフレが加速しているにもかかわらず9月の会合で利下げを断行し、市場の失望感を強めた。そして、国内では企業や国民がトルコリラをドルに変えようとする動きが強まっているという』と伝えています。 陳さんは、『先週は米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを急がない姿勢を見せたことで、トルコリラが買い戻されたが、一時的だろう。来週18日のトルコ中銀会合で利下げとなれば、トルコリラは最安値更新の可能性が高まろう』と考察しています。 さらに、『米トルコ関係の緊張もトルコリラにはネガティブ要因だろう。バイデン大統領とエルドアン大統領は10月31日、主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が開かれているローマで会談した。バイデン大統領は、北大西洋条約機構(NATO)の同盟国であるトルコがロシアのS400地対空ミサイルシステムを保有していることに懸念を示した。民主主義や人権を守ることの重要性についても強調したという。ただ、防衛面での協力の重要性は再確認した』と解説しています。 こうしたことから、陳さんは、トルコリラ円の今週のレンジについては、『11.30円~12.30円』と予想しています。 参考にしてみてくださいね。 上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の11月9日付「トルコリラ円今週の予想(11月8日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。 フィスコリサーチレポーター 花田浩菜 《FA》