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トルコリラ円は、底堅く推移しているものの、注意が必要だろう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)

2021/9/1 17:38 FISCO
*17:38JST トルコリラ円は、底堅く推移しているものの、注意が必要だろう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜) 皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、トルコリラ円についてのレポートを紹介します。 陳さんはまず、今週のトルコリラ円について『底堅く推移しているものの、3日に発表されるインフレ指標次第では反落する可能性もあり、注意が必要だろう』と述べています。 混乱するアフガニスタン情勢については、『北大西洋条約機構(NATO)の一員でイスラム国であるトルコのプレゼンスが高まっており、トルコリラが堅調に推移してきたが、この地合いが継続されるかどうかのポイントの週となろう。アフガニスタンの首都カブールの国際空港の運営をめぐり、権力を掌握したイスラム主義勢力タリバンが、トルコに協力を要請した。空港の稼働は外交関係者や外国人の退避だけでなく支援物資の搬入にも不可欠なため、協議の行方に注目が集まっている』と伝えています。 トルコの7月消費者物価指数(CPI)については、『前年同月比18.95%の上昇となり、前月比では1.80%上昇した。トルコ中銀は、政策金利を19.0%に据え置いており、実質金利=名目金利−物価上昇率=19.0−18.95=0.05%とほぼゼロ金利となっている』と解説しています。 次に、『3日発表の8月消費者物価指数は前年比+18.73%が予想されており、前回よりは若干低下する見込みだが、予想に反して19.0%を上回った場合、実質金利はマイナスに落ち込むため、リラ売りが再燃する可能性がある』と言及しています。 また、『山火事の対処を巡ってエルドアン大統領の支持率が低下している点も気になるところ。高い経済成長率に支えられ、エルドアン政権は維持されてきたが、近年は経済の失速もあり支持率は最低水準に沈んでいる。極端な金融緩和で支えた高成長の陰で通貨安が進み、国民は20%近いインフレに苦しみ、ドルベースの1人当たりGDPはピークの3分の2まで減少した。経済の再生に失敗すれば、エルドアン大統領の再選は困難との見方は強い』と考察しています。 こうしたことから陳さんは、トルコリラ円の今週のレンジについて、『12.80円~13.60円』と予想しています。 参考にしてみてくださいね。 上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の8月31日付「トルコリラ円今週の予想(8月30日)」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。 フィスコリサーチレポーター 花田浩菜 《FA》