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ドル・円は1年ぶりの110円97銭、主要通貨に対するドル買い強まる  住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)

2021/4/5 16:42 FISCO
*16:42JST ドル・円は1年ぶりの110円97銭、主要通貨に対するドル買い強まる  住信SBIネット銀行(馬渕磨理子) 皆さん、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子です。まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。 ドル・円は3月31日、約1年ぶりとなる110円97銭までドル高・円安が進行しました。米雇用指標の改善や長期金利の高止まりが意識されたようです。欧州通貨に対するドル買いが続いたことも、ドル買い・円売りを促す一因となったようです。 ユーロ・円は、下げ渋りました。ドイツ、フランスなどにおける新型コロナウイルスの感染再拡大を警戒してリスク回避的なユーロ売り・米ドル買いが活発となり、この影響でユーロ・円は週初に128円83銭まで下落しています。しかしながら、ドル買い・円売りが活発となったことによって、対円でユーロは下げ渋り、週末前に130円31銭まで戻す展開となりました。 さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。 ドル・円は『堅い値動き』を予想しています。堅調な経済指標を受け米国経済の回復傾向が鮮明になり、米長期金利の高止まりや米国株高を手がかりにドル選好地合いが継続する可能性があると予想しています。また、『欧米、アジア諸国の株式市場が安定すれば、リスク選好的な円売りが広がり、ドル・円相場を押し上げる可能性もあります。バイデン米大統領は3月31日、ペンシルベニア州ピッツバーグで演説し、『8年間で総額2兆ドルを上回る大型のインフラ投資計画』を打ち出しています。公共交通機関の改修や清潔な飲料水の確保、通信回線の整備などが柱。新型コロナウイルスのワクチン普及も合わせ、早期正常化期待が高まると予想しています。 ユーロ・円については『弱含み』を予想しています。欧州における新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念されており、失業率の上昇や生産者物価指数の上昇率が市場予想を下回った場合、リスク回避的なユーロ売りが再開し、対円でも下押し圧力が強まりやすいとの声が聞かれています。その場合、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和の思惑が再浮上する可能性があり、ユーロ売りを支援するとの見方が多いようです。 ポンド・円は『下げ渋り』を予想しています。原油価格の先高観は後退していないものの、値動きは不安定であることから、『リスク選好的なポンド買いがさらに拡大する可能性は低い』と予想しています。ただ、英国政府は新型コロナウイルスまん延による広範囲の制限措置を緩和しており、経済活動の早期正常化への期待が広がっていることから、ポンド売りはやや手控えられる可能性があります。 今週の豪ドル・円は『もみ合い』を予想しています。豪準備銀行(中央銀行)は4月6日に理事会を開催し、政策金利を発表します。今回も据え置きが予想されます。声明では、豪経済については想定を上回る改善が続いているとして楽観的な見通しになる一方、雇用や物価の先行きには引き続き慎重な見方が示されると予想されます。現行の金融緩和政策の長期的維持の姿勢が再確認されることになりそうです。 参考にしてみてくださいね。 上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。 フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子 《FA》