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注目の欧米経済指標:2月米雇用統計の大幅改善は期待薄

2021/2/27 14:56 FISCO
*14:56JST 注目の欧米経済指標:2月米雇用統計の大幅改善は期待薄 3月1日-5日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。 ■1日(月)日本時間2日午前0時発表予定 ○(米)2月ISM製造業景況指数-予想は58.8 参考となる1月実績では16業種が拡大、3業種が縮小。新規受注と輸出は低下したが、雇用は改善した。2月については新規受注と輸出はやや低下する可能性があるが、雇用は改善する可能性があることから、全体的には1月実績並みの水準となる可能性がある。 ■3日(水)日本時間4日午前0時発表予定 ○(米)2月ISM非製造業景況指数-予想は58.7 参考となる1月実績は、58.7で予想を上回った。新規受注の増加が要因とみられる。2月については、ニューヨークなどで飲食店の営業活動に関する制限が緩和されていることや、ワクチン接種の拡大が支援材料になるとみられており、1月実績に近い数字となる可能性がある。 ■4日(木)午後7時発表予定 ○(欧)1月ユーロ圏小売売上高-12月実績は前月比+2.0% 参考となる12月実績は、前月比+2.0%で市場予想を上回った。衣料や靴の販売が11月に減少した反動で増加。オンラインの販売は減少。国別ではフランス、ベルギーが増加し、ドイツは減少。1月は衣料の売り上げは減少するが、12月に減少した製品の一部は反動増が予想されることから、全体的には小幅な増加となる可能性がある。 ■5日(金)午後10時30分発表予定 ○(米)2月雇用統計-予想は非農業部門雇用者数は前月比+14.3万人、失業率は6.4% 1月の非農業部門雇用者数前月比+4.9万人にとどまった、失業率は6.3%に低下した。2月については、複数の業種で雇用者数が増加するとみられているが、新規失業保険申請件数は大幅に減少していないことから、雇用者数の大幅な増加は期待できない。労働参加率は上昇する可能性があることから、失業率は1月の6.3%から小幅に上昇する可能性がある。 ○その他の主な経済指標の発表予定 ・3月1日(月):(独)2月消費者物価指数 ・3月2日(火):(日)1月失業率、(豪)豪準備銀行政策金利発表、(欧)2月ユーロ圏消費者物価指数 ・3月3日(水):(中)2月財新サービス業PMI、(米)2月ADP雇用統計 ・3月4日(木):(豪)1月貿易収支、(欧)1月ユーロ圏失業率 ・3月5日(金):(米)1月貿易収支 《FA》