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NYの視点:米1月雇用統計:プラス改善期待

2021/2/4 8:15 FISCO
*08:15JST NYの視点:米1月雇用統計:プラス改善期待 米国労働省はワシントンで今週5日に最新1月の雇用統計を発表する。失業率は6.7%と12月の水準を維持、非農業部門雇用者数は前月比10万人増と、12月の14万人減から増加に改善が予想されている。 雇用統計との相関関係が最も強いとされる民間の雇用者数を示すADP雇用統計の1月分は前月比+17.4万人と、12月-7.8万人からプラスに改善。12月分も-12.3万人から-7.8万人へ上方修正された。12月は新型コロナウイルス第3波の影響でカリフォルニア州などで外出規制が再び強化されたため企業の雇用削減に拍車をかけ、パンデミック危機の影響で経済封鎖が始まった4月来の雇用減少に落ち込んだ。 米国経済の7割を消費が占めるため注目されていたISM非製造業指数1月分の雇用は55.2。12月に48.7と50を割り込み活動の縮小を示したのち再び拡大に回復した。労働省が発表する1月雇用統計でも雇用者数がプラスに改善する可能性を示唆している。 また、全米の製造業動向を表すISM製造業指数の雇用も52.6と12月51.7から上昇。11月に50を割り込み活動縮小に落ち込んだのち2カ月連続で活動の拡大を示した。同指数の新規受注が順調に増加し、また、低い水準の顧客在庫や受注残の増加で、今後、企業は雇用を削減するよりも増やす可能性が示唆されていると指摘されており、期待が広がる。 新型コロナウイルスワクチンの普及が加速しており、労働市場や消費が一段と悪化するとの懸念は薄れつつありドルを支えていくと考える。 ■1月雇用統計の先行指標 ・ISM製造業指数雇用:52.6(12月51.7) ・ISM非製造業指数雇用:55.2(48.7) ・ADP雇用統計:+17.4万人(予想:+7.0万人、12月:-7.8万人←-12.3万人) ・NY連銀製造業景況指数: 雇用(現状):+11.2(+14.2、6カ月平均+7.8) 週平均就業時間:+6.3(4.8、6カ月平均+5.3) 6か月先 雇用:+23.0(21.3、6カ月平均20.4) 週平均就業時間:+11.7(7.1、6カ月平均+6.7) ・フィラデルフィア連銀製造業景況指数 雇用(現状):22.5(5.6、6カ月平均13.6) 週平均就業時間:18.6(15.5、15.7) 6か月先 雇用:38.9(41.3、6か月平均38.6) 週平均就業時間:14.7(19.2、6か月平均20.9) ・消費者信頼感指数(%) 雇用 十分:20.6(21.0、47.2) 不十分:55.6(56.1、40.9) 困難:23.8(22.9、11.9) 6カ月後 雇用 増加:31.3(28.0、16.5) 減少:21.4(22.2、12.9) 不変:47.3(49.8、70.6) 所得 増加:14.4(15.7、21.6) 減少:14.2(14.6、8.0) 不変:71.4(69.7、70.4) ・失業保険申請件数 件数 前週比 4週平均 継続受給者数 01/23/21| 847,000| -67,000| 868,000| n/a 01/16/21| 914,000| -13,000| 851,750| 4,771,000 01/09/21| 927,000| 143,000| 824,750| 4,974,000 01/02/21| 784,000| 2,000| 816,000| 5,175,000 12/26/20| 782,000| -24,000| 835,500| 5,072,000 12/19/20| 806,000| -86,000| 819,000| 5,198,000 12/12/20| 892,000| 30,000| 814,250| 5,322,000 12/05/20| 862,000| 146,000| 778,250| 5,507,000 ■市場エコノミスト予想 失業率:6.7%(12月6.7%) 非農業部門雇用者数:前月比+8.8万人(-14万人) 民間部門雇用者数:前月比+10.5万人(-9.5万人) 平均時給:予想:前月比+0.3%、前年比+5.0%(+0.8%、+5.1%) 《FA》