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楽観への戒め、金は下げ止まる サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)

2020/11/12 13:26 FISCO
*13:26JST 楽観への戒め、金は下げ止まる サンワード貿易の陳氏(花田浩菜) 皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、金についてのレポートを紹介します。 陳さんはまず、米大統領選挙と金の直近の動向について、『米大統領選挙は民主党のバイデン氏が勝利した。金市場では早くからバイデン氏勝利を織り込んでいたようで、大規模な追加経済対策が決定されるとの見方から、先週末6日には、節目の1950ドルを越えて週を終えた』と伝えています。 しかし、『週明け9日は一転して金は急落となり、一時1848ドルまで下落した』とのこと。その理由は、『米製薬大手ファイザーが、最終段階を迎えた新型コロナワクチンの臨床試験(治験)について、9割超の確率で参加者の感染を予防する効果が確認できたとの暫定結果を発表したからだ』としています。 これを受けて、金について『ワクチンにより世界的に経済活動の正常化が進むとの期待が高まって米株価が大幅急伸し、安全資産である金は大きく売られた』と説明しています。 ワクチンの動向については、『専門家はこのワクチン候補が乗り越えなければならないハードルはまだ多いと警告している。臨床試験は4カ月足らず前に始まったばかりで、有効期間がどれくらい長く、どれほど多くの人に有効なのかなどは今のところほぼ全く分からないという』と解説。 さらに、『生産や供給の問題もあるため、パンデミックを抑え込めるかどうかを速断するのは難しいとの見方から、楽観論への戒めが警告された』として、『10日のNY金が、約3カ月半ぶりの安値を更新した反動から買い戻しが入ったのもこうした要因があるからだろう』と分析しています。 テクニカル的には、『1850ドルより下値を売り込む動きにならなかった』と述べています。 続けて、新型コロナ感染者数の状況について、『米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、米国の新型コロナ感染者数は感染流行から10カ月余りの8日時点の累計で1000万人を突破。新規感染者が前週を上回る州は40州以上になっているという』と伝えています。 そして、『米連邦準備制度理事会(FRB)は、感染拡大への対応が最優先事項で、政府の追加財政支援策が必要とし、政府の支援策がなければ、経済成長は鈍化すると警告し、再三にわたり追加経済支援策を要請している』ほか、『バイデン氏も選挙時に新型コロナウイルス対策と経済の立て直しに最優先に取り組むと約束している。雇用創出に向けて、3兆5000億ドル(約360兆円)規模の財政支出を計画し、主に国債発行を通じて資金を調達するという』と説明しています。 こうしたことを背景に、陳さんは『新たな金融緩和が行われることになり、やがて物価上昇やドル安が進む可能性があるとの見方が利子を産まない金には追い風となろう』と分析。 最後に、『CFTC建玉では、ファンドの買い越しが減少しており、高値買い玉もほぼ整理されているようだ。今後は、強材料に反応する地合いとなりそうだ』との見解を伝えており、『1800~1850ドルのサポートゾーンで値を固めて上昇に転じる』と予想しています。 参考にしてみてくださいね。 上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の11月11日付「【楽観への戒め、金は下げ止まる】」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。 フィスコリサーチレポーター 花田浩菜 《HH》