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NYの視点:米消費者信頼感指数が低下、回復に陰り=支援失効で雇用への不安も

2020/10/28 7:50 FISCO
*07:50JST NYの視点:米消費者信頼感指数が低下、回復に陰り=支援失効で雇用への不安も コンファレンスボードが発表した米10月消費者信頼感指数は100.9と、9月101.3から上昇予想に反して低下し、予想102を下回った。現況は104.6と9月の98.9から上昇し新型ウイルスパンデミックで経済が封鎖された3月以降で最高となった。しかし、期待指数は98.4と、9月102.9から低下。 理由として、1)新型ウイルスの再拡大、2)経済対策が終了、3)雇用への不安が挙げられる。 新型ウイルスが再拡大しているほか、追加経済対策成立のめどがたたず失業者支援策や中小企業支援のPPPも失効し、一部の企業は第2弾従業員解雇を迫られている。雇用への不安も消費を抑制する。消費は特に米国経済の7割を占めるため、成長が停滞する可能性は警戒される。 ■10月消費者信頼感指数:100.9(9月101.3、前年同月126.1、3カ月平均96.2) 景況指数104.6(9月98.9、173.5) 期待指数98.4(9月102.9、94.5) ビジネス 良好17.5(17.6、39.7) 悪化33.9(37.0、11.0) 普通48.6(45.4、49.3) 雇用 十分26.5(23.6、47.7) 不十分53.6(56.1、40.7) 困難19.9(20.3、11.6) 6カ月先 ビジネス 改善36.3(36.7、18.7) 悪化17.0(15.8、11.5) 不変46.7(47.5、69.8) 雇用 増加33.2(32.9、16.9) 減少20.2(16.1、18.0) 不変46.6(51.0、65.1) 欧州では新型コロナウイルスの流行が再燃し、パンデミックとなった4月来で最悪の状況となった。域内最大の経済であるドイツで2週間、第2位のフランスで1カ月ほど再び全国的な経済封鎖を検討しているという。ユーロ圏経済は第3四半期国内総生産(GDP)でようやく成長を回復したが、第4四半期に成長が再び鈍化するリスクに直面する。米国経済も同じ軌道をたどる危険は残る。 《FA》